行政

周波数割当計画の変更案制度整備へ 総務省

【2016年08月31日】

 総務省は、国際電気通信連合(ITU)2015年世界無線通信会議「WRC―15」(平成27年〈2015年〉11月2日から同年11月27日までスイス国ジュネーブにて開催)の審議結果を受けて、ITU憲章及び条約に規定する無線通信規則の一部改正が発効されることに伴い、周波数割当計画の一部を変更する告示案を作成した。
 ついては、告示案について、9月26日までの間、意見を募集している。
 「WRC―15」の審議結果に基づき、ITU憲章及び条約に附属する無線通信規則の一部改正が平成29年(2017年)1月1日に発効することとなっている。
 わが国での割当て可能である周波数を示す表である周波数割当計画は、当該無線通信規則に整合するよう定める必要があることから、このほど、2015年世界無線通信会議「WRC―15」の結果を受けて周波数の国際分配の変更等を行うため、周波数割当計画の変更案を作成し、周波数割当計画の一部を変更するもの。
 なお、同件意見募集に関連する「WRC―15」の主要審議結果とこれを踏まえた周波数割当計画の主な変更内容は次の通り。
 (1)150MHz帯における海上データ通信システム用周波数の分配(議題1・16関連):船舶の安全航行に係る国際VHF(船舶共通通信システム)用周波数に海上データ通信システム用周波数が国際分配された。これを受けて、同周波数帯における国内分配の変更を行うもの。これにより、これまでの無線電話に加え、海上移動業務及び海上移動衛星業務用のVHF帯データ通信が実現され、更なる安全航行への寄与が期待される。
 (2)航空機内データ通信(WAIC)の導入に関する周波数の分配(議題1・17関連):WAICシステムの実現に向けて4200―4400MHz帯の周波数が新たに国際分配されました。これを受けて、同周波数帯における国内分配の変更を行うもの。
 (3)7―8GHz帯における地球探査衛星業務への分配(議題1・11関連):7190―7250MHz帯に地球探査衛星業務のアップリンク(地球から宇宙)用の周波数が国際分配された。これを受けて、同周波数帯における国内分配の変更を行うもの。8025―8400MHz帯には地球探査衛星業務(EESS)のダウンリンク用(宇宙から地球)への分配があり、このダウンリンク用周波数と組み合わせることで、EESS(地球から宇宙)の遠隔測定、遠隔制御等用に効率的に使用することが期待される。
 (4)自動車アプリケーションのための77・5―78・0GHzにおける無線標定業務の分配(議題1・18関連):自動運転等で の活用が可能な高分解能レーダーを実現するための新たな周波数として、77・5―78・0GHz帯に無線標定業務用の周波数が国際分配された。これを受けて、同周波数帯における国内分配の変更を行うもの。将来、自動車アプリケーションを用いた幅広い用途での活用が期待される。
 なお、併せて、使用期限を満了した周波数帯について使用期限を削除するなどの規定の整備を行う。
 今後、意見及び電波監理審議会への諮問に対する同審議会からの答申を踏まえ、周波数割当計画の変更を行う予定。

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