行政

情報の自由な流通促進で一致 APEC

【2016年11月18日】

 平成28年10月31日(月)から11月4日(金)にかけて、「APEC第54回電気通信・情報作業部会(TEL54)」が、京都府(けいはんなプラザ)において開催された。
 今回の会合では、昨年3月30日(月)・31日(火)に開催された「第10回APEC電気通信・情報産業大臣会合(TELMIN10)」において採択された「TEL戦略的行動計画2016―2020」に基づく取り組みを推進し、また、わが国が議長国を務めた今年4月のG7香川・高松情報通信大臣会合における成果の展開を図る観点から、情報の自由な流通の促進及び今後の超高齢化社会に向けたシルバーICTに関するラウンドテーブル、サイバーセキュリティに関するワークショップ等を開催した。
 特に、わが国主催の情報の自由な流通の促進に関するラウンドテーブルにおいては、情報の自由な流通がAPECエコノミーにおける包摂的な成長及びイノベーションの創出に資することを確認するとともに、その促進のための国際的な政策枠組みの形成に向けた取り組みを推進するべき旨を取りまとめ、自由化分科会(LSG)議長及び電気通信・情報作業部会(TEL)議長への報告を行い、その承認を得た。
 なお、次回会合(TEL55)は、来春にメキシコにおいて開催を予定している。  出席者は、今次会合には、APECの21の国・地域のうち、18の国・地域の情報通信主管庁から実務担当者が参加した。情報通信関係の民間企業等からの参加も含め、計150名程度が参加した。
 主な議題等は4点。①情報の自由な流通の促進に向けたラウンドテーブル:自由化分科会(LSG)におけるラウンドテーブルとして、各国・地域の産学官のステークホルダーの参加を得て、情報の自由な流通の促進に向けたビジネス及び政府の取り組みのあり方に関する議論を行い、情報の自由な流通が、APECエコノミーにおける包摂的な成長及びイノベーションの創出に資することを確認するとともに、その促進のための国際的な政策枠組みの形成に向けた取り組み(プライバシー保護やサイバーセキュリティに関する取り組み)を推進するべき旨を取りまとめた。その内容は、自由化分科会(LSG)議長及び電気通信・情報作業部会(TEL)議長へも報告され、その 承認を得た。
 ②今後の超高齢化社会に向けたシルバーICTに関するラウンドテーブル:ICT開発分科会(DSG)におけるラウンドテーブルとして、各国・地域の政府関係者及び学識経験者の参加を得て、今後の超高齢化社会においてICTが果たす役割等に関する議論を行った。わが国からは、早稲田大学より、ICTを活用した高齢者及び女性活躍の推進について、また、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)より、高齢者向けのコミュニケーションロボットの開発等の取り組みについて紹介をした。
 ③4K・8K放送に関するワークショップ(日本主催):自由化分科会(LSG)におけるワークショップとして、各国・地域の政府関係者に対して、4K・8K放送に関するわが国の先進的な取り組みとして、BSにおける試験放送の取組、CS、ケーブルテレビ及びIPTVにおける実用放送の取組並びに4K・8Kを活用したアプリケーションの事例等について、放送事業者等より紹介をした。また、東京の日本放送協会(NHK)及びスカパーJSATを訪問し、4K・8K放送を実際に体感してもらうイベントを開催した。
 ④サイバーセキュリティに関するワークショップ(米国主催):セキュリティ・繁栄分科会(SPSG)におけるワークショップとして、各国・地域の産学官のステークホルダーの参加を得て、官民連携による取組や重要インフラ保護に関する取組の事例を共有した。わが国からは、総務省所管の国立研究開発法人である情報通信研究機構(NICT)におけるサイバー攻撃の観測・分析・対策に関する取り組みについて紹介をした。
 次回会合(TEL55)について、来春にメキシコで開催することが決定されるとともに、 今後の開催候補地として、パプアニューギニアがTEL57に、台湾がTEL58に立候補をした。また、平成30年に開催が予定されている「第11回APEC電気通信・情報産業大臣会合(TELMIN11)」の 開催候補地として、パプアニューギニアが立候補した。
 その他、今回の会合の機を捉えて、各国・地域からの参加者に向けてわが国の様々な魅力を発信する観点から、京都府及び奈良県の主催により、ICT分野における世界最先端の研究施設や世界遺産を含む多くの観光資源等を訪問するエクスカーションイベントを開催し、好評を得た。

行政一覧へ  トップページへ