行政

総務省、NICT 29年度起業家甲子園を開催

201838日】

写真 1
閉会後、全員で記念撮影

 総務省及び国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、3月7日に丸ビルホール(東京都千代田区丸の内2の4の1)で、「平成29年度総務省・NICT Entrepreneurs’Challenge 2Days ―世界に向けたムーブメントを生み出すICTベンチャーの創出―」の1日目として、起業家候補生によるビジネスプランコンテスト全国大会「起業家甲子園」を開催した。
 これは、IoT時代における革新的な技術やサービスを有するICTスタートアップの創出に向けた取り組みの一環として開かれた。総務省及びNICTでは、ICT分野における新たな世界的潮流の中で、ICTを活用した事業を志す高専学生、大学生、大学院生などの次世代の人材を発掘・育成する「起業家甲子園」及びICT分野の地域発ICTスタートアップ企業の事業拡大等のサポートに向けた「起業家万博」を開催している。
 また、総務省では、ICT分野におけるわが国発のイノベーション創出に向け、「ICTイノベーション創出チャレンジプログラム(I―Challenge!)」を実施するとともに、地方公共団体が抱える課題と、課題解決のためのICTソリューション等を有するベンチャー企業とをマッチングさせる仕組み「StartupXAct」(スタートアップエグザクト)を実施している。これらの取り組みを効果的に連携させるため同イベントを開催したもの。
「起業家甲子園」では開会挨拶等、起業家甲子園発表会、表彰式・交流会を催した。
 「起業家甲子園」の出場チームは次の9チーム(発表順。地域、プラン名、チーム名とメンバーの順に記載)。▽東海、養殖マイスター ―漁師の勘や経験を人工知能化し養殖を支援する―、「ezaki―lab」、服部魁人さん(鳥羽商船高等専門学校)ほか4名▽関東、傘ほーだい、「傘ほーだい」、伊藤工太郎さん(慶應義塾大学)ほか2名▽中国、知識のフリーマーケット Molt、「Molt」、北村拓也さん(広島大学大学院)ほか1名▽近畿、G―SENSE(6―pole GVS)内蔵ヘッドホン、「G+」、北尾太嗣さん(大阪大学大学院)▽北陸、コミュニケーションアプリ「NU―MA」、「ヌマリータwithヌーマ王国民」、若林華蓮さん(富山高等専門学校)ほか6名▽全国高専、Tanboo~農家の常識を変える格安IoTシステム~、「Padict」、安原雅貴さん(長岡工業高等専門学校)ほか4名▽全国高専、みまもったろ― ―スマートロボットとSNSによる「家族」見守りサービス―、山元賢也さん(豊田工業高等専門学校)ほか、4名▽沖縄、つみきっず ―未来をつくるきっずプログラマー―、「U150」、外間ルイさん(沖縄工業高等専門学校)ほか2名▽北海道、Tech Job Producted by Shinji Nagatakidani、長滝谷晋司さん。
 主催挨拶で、黒瀬泰平国立研究開発法人情報通信研究機構理事は「起業家甲子園は今年で7回目を迎えます。参加学校の先生方それから各地域でスタートアップ支援に取り組んでおられる関係者の皆さま、そして本日ご協賛いただいた企業の皆さま、すべての皆さまのご支援によってこのように盛大に開催できますことを御礼申し上げます。そして、『ICT Mentor Platform』メンターの皆さま、本日は10名ほどご参加いただきましたが、本日の審査をお願い申し上げます。ここに至りますまで、地域での発掘からメンタリングまで非常に多大なるご協力をいただき感謝申し上げます。本日、全国各地から選抜された9チームからビジネスプランの発表をしていただきます。それぞれ担当のメンターからのメンタリングを受けていただくほかに、今年はシリコンバレーツアーとして現地で1週間(2月18日~23日)、米国での育成プログラムにもチーム代表の方に参加いただいた。様々な体験と違った形で3回にわたってメンタリングを受けてもらいました。これまで以上に育成に力を入れてきました。レベルの高い発表が行われるものと期待しています。ここから大きく飛躍をしていただきたいと思います」と述べた。次いで、審査委員(メンター)紹介、協賛企業紹介が行われた。
 続いて9チームが学生プレゼンテーションを行った。次いでシリコンバレーツアー報告があった。
 続いて主催者を代表して野田聖子総務大臣が挨拶した。「本日は起業家甲子園に全国からたくさんの方々にお越しいただき誠にありがとうございます。そしてこのイベントの開催に尽力されて日頃から総務省の活動にご協力をいただいている佐藤審査委員長をはじめ審査員や関係者の皆さまにこの場を借りてお礼を申し上げます。わが国は、世界で最も少子高齢化が進んでいる国のひとつです。大学生、高校生、高専生の皆さんの世代である18歳人口を例にとれば、1992年の205万人から昨年の120万人と急速に数は減少しています。こうした時代においてはこれから10年先、20年先に社会の中核となる若い皆さん一人ひとりがこの国の宝として社会に参加し、国内はもとより世界で活躍していただけるよう国として今、全力で応援をしていく必要があると考えています。総務省では、皆さんが社会で第一線で働くこととなる2040年、そこをターゲットにして、ICTスキルを駆使して活躍できる人材の育成方策など検討しています。この起業家甲子園はICT人材育成の核のひとつと私は考えています。本日はたくさんのすばらしいアイデアが披露されました。一方、起業はアイデアの優劣だけがビジネスの成否を決めるのではなく、資金の調達や販路の開拓など様々な課題を解決していく必要があります。様々な分野で第一線で活躍しているメンターの方々の指導を受けて、皆さまが世界で羽ばたく起業ができますことを心より祈念申し上げます」と述べた。
 審査した結果、総務大臣賞はG+が受賞した。表彰式で野田大臣から表彰状が授与された。最優秀メンター賞をG+を担当した中嶋淳氏(アーキタイプ代表取締役)が受賞した。G+が発表したG―SENSE(6―pole GVS)内蔵ヘッドホンは、耳の周りに6極の皮膚電極を配置し、体のバランスを司る前庭に独自の電流パターンを印加することで、人に全方向の3次元加速度の錯覚を与えるもの。プレゼンテーションでは自動運転車でのクルマ酔いの話からゲーム機器などのVR酔いでの効果をアピールした。
 審査委員長である佐藤光紀セプテーニ・ホールディングス代表取締役が講評を述べた。「私も起業家甲子園で最初からメンター、審査で関わらせていただいていますが、改めてプレゼンテーションを聞いて、当初目指していたICTを基に優れた起業家を多く生み出していこうと志してきたことが非常に大きなインパクトを出せていると強く感じました。ビジネスプランの〝質〟、選抜されるにあたっての競争でも、非常に大きな影響をもたらすものになってきたと思います。プレゼンテーションを聞いて、ICT、インターネットのサービスにおいて注目されている分野、世界中でたくさんの投資が集まって優れた起業家がしのぎを削るような、IoTやVR、自動運転といった新しい産業に根差した事業がとても多かったと思います。ICTと各産業がしっかり交わることで大きな変化、豊かさを作り出していく、最先端の分野に皆さんが注目したことは時代を読む目利きの鋭さではないかと感じました。起業家精神のあらわれだと思いました」と述べた。
 審査員特別賞はPadict、U150のチームが受賞した。協賛企業特別賞は次の通り。▽クラウドワークス賞:U150▽アイ・オー・データ賞:Padict▽アマゾンウェブサービス賞:Molt▽EO Tokyo賞:傘ほーだい▽ABC賞:G+▽NTTデータ賞:G+▽キャナルベンチャーズ賞:G+▽さくらインターネット賞:ezaki―lab、Padict▽Jig.jp賞:U150▽セプテーニグループ賞:G+▽IBM BlueHub賞:U150▽NEC賞:傘ほーだい▽日本マイクロソフト賞:G+▽パナソニック賞:U150▽三菱東京UFJ銀行賞:ezaki―lab▽YJキャピタル賞:U150、Molt。

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