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J:COM 世界初 CATV商用回線で衛星8K放送の伝送に成功

【2016年06月02日】

 ジュピターテレコム(J:COM)は24日、日本放送協会(NHK)と共同でJ:COMの商用回線を利用し、ケーブルテレビ網によるMMT―TLV方式での衛星8K放送伝送に成功したと発表した。これは世界初の取り組みとなる。
 この伝送実験は2014年に続き、NHK放送技術研究所(東京都世田谷区)と協力して実施した。今回は、MMT―TLV方式で多重化された8K放送信号をBS衛星から受信し、複数搬送波伝送方式に変換してJ:COMの現行のケーブルテレビ商用回線で伝送、その信号をNHK放送技術研究所で受信し、安定して8K映像を視聴できることを確認した。
 MMT―TLV方式とは、番組に含まれる映像や音声などを束ねるMMT (MPEG Media Transport) と、これをさらに放送信号として束ねるTLV (Type Length Value) を組み合わせたデジタル放送信号多重化方式の一つ。将来予定されている国内の4K・8K衛星放送の方式として採用が決まっている。これにより、4K・8K映像のような大容量データの効率的な配信が実現可能となり、放送と通信を融合した新たなサービスへの展開が期待されている。今回の実験において、実際のケーブルテレビ網で伝送できたことから、将来予定されている4K・8K本放送を、ケーブルテレビ網を通じてユーザーに届けることが可能であることが示された。
 なお複数搬送波伝送方式とは、NHKが開発した技術で、ケーブルテレビ施設におけるチャンネルの使用状況に応じて、64QAMと256QAM(異なる変調方式の搬送波)を組み合わせ、4K・8K放送信号を伝送できるようにする方式。4K・8K放送を3つの異なる周波数チャンネルに分割し、ケーブルネットワークを伝送する。受信側で3チャンネルの信号を復調して合成することで、受像機で4K・8K放送を視聴することができる。1チャンネル(6MHz帯域幅)あたり、64QAMで約29Mbps、256QAMで約39Mbpsの伝送が可能。
 J:COMでは、「今後、NHK、KDDI、日本デジタル配信とともに4K・8K衛星放送のケーブルテレビ回線による同時再放送に向けた効率的な伝送方式について、小型の評価用受信装置を試作し、共同の技術評価を進める」とコメントしている。

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