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CINEMA EOS最上位モデル「EOS C700」発表 キヤノン

【2016年09月07日】

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        ▲EOS C700

 キヤノンマーケティングジャパンは8月23日、東京都品川区の本社で記者会見を開き、CINEMA EOSのフラッグシップモデル新製品「EOS C700/C700GSPL」を発表した。これまでのCINEMA EOSと外観を一新してハイエンドの制作に対応できる機種として投入する。新製品は、4K60P内部収録&Logが特長。従来機種の「C500」は外部レコーダーを使って4K60PのRaw収録はできたが、内部収録はできなかった。「C300 MarkⅡ」では4K30Pまでの内部収録だった。フォーマットは、キヤノン独自のXF―AVCに加え、汎用性の高いApple ProResに標準対応した。CFASTカード2枚で同時記録やリレー記録が可能。SDカードに低レートの2K/HDのProxyデータを記録できる。「C700」用Codexレコーダー「CDX―36150」に4K120fpsのRAW記録が可能。従来通りSDIからRAW信号を出して外部レコーダーに収録できる。
 今回もCanon Log~Canon Log3を搭載。Canon Log2を選択すると、最大15ストップのダイナミックレンジを得られる。HDRで収録する場合、Canon Log2で収録し、後からリニアをST.2084/Hybrid Log―Gammaにするワークフローを組むことも可能。ST.2084でモニタリングする機能も採用。測距可能エリアを拡大したDual Pixel CMOS AFの搭載により、シビアなフォーカス精度を求められる4K撮影の問題を大幅に軽減する。また、AF速度やAF被写体追従特性をチューニングできる。マニュアルフォーカスの場合は、前ピン・後ピン・合焦を画期的UIで伝える。
 ハイエンド撮影に対応して、豊富なアクセサリーを組み合わせ、撮影用途に応じてフレキシブルにシステムを構築できる。有機EL電子ビューファインダーの他、シネマ撮影スタイルならリモートオペレーションユニット、EFP撮影ならショルダーサポートユニット等でセットアップできる。バッテリーは純正品はなく、Vマウントバッテリー等を使用できる。
 レンズマウントは、PL(グローバルシャッター)モデルとEF(ローリングシャッター)モデルを発売する。グローバルシャッターは「同時露光一括読み出し」とも呼ばれ、全画素を同じタイミングで映像を取得する特長を持ったセンサー。ローリングシャッター歪みやフラッシュバンドが発生しないメリットがあり、VFXやライブ中継のニーズに応える。また、オプションでB4マウントを用意したので、従来のHD2/3インチのレンズを使用できる。放送用インターフェースの12ピンレンズ端子の搭載により、CINEレンズのリモート操作に対応したほか、グリップユニットへの電源供給を可能にした。
 業務用4Kディスプレイについては、HDR規格に求められる高輝度性能を満たすフラッグシップモデル「DP―V2420」と、撮影現場や放送局で主流な17サイズに対応する業界初の17型4Kディスプレイ「DP―V1710」の2機種を発表した。「DP―V2420」は、最先端の映像制作現場でユーザーの多様な要求に応える業界最高峰の24型4K HDRリファレンスディスプレイで、1200nitの輝度を持つ。HDR規格のST.2084やHLGに対応。HDRのインプット信号に対してリニアに確認可能。LCDパネルながらCRTを凌駕する黒輝度を実現した。制作用途に応じて、ピーク輝度優先モードと輝度維持モードの2つのHDRモニタリングモードを設けた。また、HDR―SDRの2画面表示、HDR対応波形モニタ表示、HDRレンジ可変調整機能、HDRメタ情報の表示の機能を搭載した。
 業務用ビデオカメラ「XC15」は、小型軽量ボディの4Kカメラで、音声入力のXLR端子に対応した。本体のみに加え、マイクとCfastを同梱した「マイク・メモリーカードキット」を展開する。波形モニタの表示、クリップ名の変更が可能、ロスレス規格の24P対応、動画ルックの追加、シャッター開角度設定等ができる。
 放送用4Kレンズ「UJ27×6・5B」は、4K 2/3型27倍のスタジオ用レンズで、来年4月に発売する予定。価格は879万円。また、一眼レフカメラで4K作品を撮影から編集まで実施できるよう、「EOS 5D MARKⅣ」のムービーキットを用意した。キットは、カメラ本体、アツデン社製マイク、グラスバレー社製動画編集ソフトで構成。4K30P内部記録ができる。

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