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防災パークレポート NHK

【2016年09月21日】

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   ▲ 40メートル級はしご車
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 ▲ ロボキューによる救助のデモ
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  ▲ 白バイに試乗する子ども

 NHKの災害報道への取り組みと防災のノウハウを紹介する防災キャンペーンイベント「防災パーク 2016」が27日(土)・28日(日)の2日間、NHK放送センター(東京都渋谷区)で開催された。2日間ともあまり天気には恵まれなかったが、合計で1万3782人が来場した。
今回も「情報が命を守る!」をテーマに地震など首都圏で起こりうる災害に対して、どのような備えが必要か、災害時にどう行動すべきかを子どもから大人まで楽しみながら「知る・学ぶ・体験する」ことができるイベントを多数用意。3つのゾーン(体験ワークショップゾーン・NHKゾーン・レスキューゾーン)と防災ファミリーステージで構成した。また、多数の車両が展示され、多くのデモも実施された。こいざという時の備えや地震が発生したときなどの心構えを学ぶことができる充実した内容となっていた。

 今年で10回目の開催となった「防災パーク」。今回も「情報が命を守る」をテーマに、「体験・ワークショップゾーン」、「NHKゾーン」、「レスキューソーン」の3つのゾーンに、防災ファミリーステージで構成されていた。「体験・ワークショップゾーン」では、様々な体験を通じて、生き抜く技・力を身につけるもの。時系列に4つのエリアを設けて、それぞれのテーマに沿った体験プログラムを用意していた。例えば、エリア1「地震発生!その時どうする!?」には起震車を設置、震度6クラスを体感、その強烈な揺れに皆驚いていた。また、体全体を使ったジャンケンで災害時に役立つ身のこなし方を学ぶ「防災ジャンケン」も行われた。次のエリア2「安全に避難しよう!」では、煙ハウス体験に多くの親子が参加した。渋谷消防署によるもので、勿論、煙は無害なものだが、それでもむせる親子が多く、煙の怖さを実感していた。さらに、小さな子ども(幼児など)を持つ親向けの「パパ・ママ 簡単避難術」では、身近なTシャツと紐でおんぶ紐をつくり災害時に両手をあけて移動することの重要性を強くアピールしていた。
 エリア3の「生き抜く技・力を身につけよう!」では、身近で手に入れやすい段ボールを使ってベッドやトイレを作る実験を行い、ちょっとした工夫で強度を高める方法などを学んだ。また、紙による食器&靴(スリッパ)作りやロープワークでストラップ作りなども体験した。最後となるエリア4「命を守る情報について学ぼう!」は、ハザードマップの活用方法や災害時に役立つラジオについて学ぶエリア。ハザードマップでは、モニタを用意し参加者に任意の場所(例えば自宅周辺など)を指定してもらい、そこから一番近い避難場所や避難経路などを表示した。ラジオは災害が起こるたびに、その有効性が指摘されている。しかし、残念ながら今の子ども達は、ラジオをいじったことがほとんどなく、存在自体も認識していないとされている。そのため、ラジオの特徴を学ぶとともに、スイッチを入れてチューニングするという基本的な動作を改めて教えていた。
 レスキューゾーンには、白バイ、パトカー、レスキュー車など様々な車両が並び、多くの人が集まり、特に子ども達が例年通り大いに楽しんでいた。渋谷消防署は40メートル級はしご車を展示した。東京消防庁には合計86台のはしご車があり、そのうち40メートル級は各方面に1~2台装備されている。折りたたんだ状態から40メートルになるまでの所用時間は約1分と意外に速い。はしご車では乗車体験も行っていた。また、活動二輪(クイックアタッカー)も展示した。活動二輪は、オフロードタイプの軽二輪自動車をベースに赤色警光灯及びサイレン等を装備し、2台1組で活動する。さらに、救出ロボット(愛称:ロボキュー)も展示した。ロボキューは、モーター駆動のクローラにより無線操縦で走行し、マニピュレータとコンベアにより機体内に要救助者を収容できる。従来の救出ロボットと比較して、小型軽量化に加え、有線だけでなく無線操縦化も可能なため、災害現場における活動性を大幅に向上させている。防災パークでは、救助のデモを実施、地面に寝た救助者に接近し、機体内に収容するまでを行い、多くの観客を集めていた。白バイやパトカー、レスキュー車、活動二輪は常時乗車体験を行っており、多くの子ども達がこれらの車両に乗って楽しんでいた。この他、子どもポリス体験やレスキュー・デモンストレーション、シートベルト体験、運転適性チェック体験などが実施された。
 正面玄関広場・正面エントランスのNHKゾーンは、主にNHKの災害報道、防災・減災に向けた展示を行った。熊本地震直後の様子や熊本城の様子など撮影した災害報道用ドローン、ロボットカメラ、ソーラーパネルと組み合わせた太陽光発電ロボットカメラ、ビッグデータ可視化システム「NMAPS」など防災や災害報道に役立つ最新サービス、機器を紹介した。また、「緊急報道!カメラマン体験」では、三脚に設置された実際のカメラを使用して子どもが楽しそうに撮影していた。さらに、昨年引き続き中継車も公開した。中継車は複数のカメラが接続されており、カメラの切り替えなどを、子ども達が行っていた。
 また、防災ファミリーステージ(正面エントランス)では、Eテレで毎週放送(木曜日:午前9時45分~55分)している番組「学ぼうBOSAI」の公開生放送を行った。前述のロボキューによる救助のデモも中継していた。
 この他、NHKグローバルメディアサービスがブースを設置し、モバイルニュース「NHKニュース&スポーツ」を紹介した。同ニュースは、NHKのニュース速報を放送とほぼ同時にメールで届けるサービス。さらに、気象メールとして、雨・雪ふり、雷や竜巻予測メールを30分前にメールで通知するもの。
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 今年も天気には恵まれなかった防災パーク。特に初日は大雨の時間帯もあるなど、荒れた天気模様となった。しかし、それにもかかわらず、昨年をわずかに上回る来場者となり、イベントとして定着してきたことをうかがわせた。また、都内だけでなく、関東近隣からの来場者も多かった。さらに、初めて来たという来場者も少なくなかった。

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