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「HDRワークショップ」開催 日本ケーブルラボ

【2016年09月30日】

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  ▲ 開会挨拶する松本専務理事
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▲ 「HDRワークショップ」のもよう

 一般社団法人日本ケーブルラボは、9月21日にTKP東京駅日本橋カンファレンスセンター(東京都中央区)で「HDRワークショップ~高画質化技術『高ダイナミックレンジ』、『広色域』の対応に向けた取り組み~」を開催した。
 開会挨拶した松本修一日本ケーブルラボ専務理事は「HDRは日本の場合、4K/8Kと引き合わせみたいだが、外国は2KにHDRを組み入れるなどHDRに対する思い入れがより強いようだ。HDRを2Kにも適用しようという流れだ。いずれにしてもHDRは4K/8Kのキーになるものだ。ところでケーブルラボでは、第3世代STBの次のSTB運用仕様を視野に入れており、ひとつはIP放送対応であり、8K対応も意識していかなければいけないところである」と述べた。
 続いて、日本ケーブルラボ事業調査部から「高画質化技術~HDR・広色域、標準化動向の概要~」「4K HDR化による伝送レート増分分析報告」と題して講演が行われた。「高画質化技術~HDR・広色域、標準化動向の概要~」では「画質を決める5つの要素は平面解像度、ビット深度、色域、輝度、フレームレートであり、画質の3つの構成要素は解像度、色域、輝度でこの要素が進化しており、解像度向上ではUHD(4K)であり色域拡大はBT.2020であり、輝度向上がHDR(1万nits)である」と説明しそのHDR(High Dynamic Range)の概要については▽ディスプレイの技術向上により、表現できるダイナミックレンジが拡大▽最大ピーク輝度が100nitsから1000~1万nits程度まで拡張▽最小輝度も0・1nitsから0・005nits程度に拡張(黒の再現性)―であると説明。つまり「HDRの効果は従来規格では表現できなかった日陰・ひなたの明暗差の大きいシーンや、ガラスや金属に反射した光による明るい場面などをより忠実に再現できる」と述べた。次いで国内外のHDR標準化動向として、HDRの規格は、HLG方式(NHK、BCC案)とPQ方式(米国案)の2方式が提案されており、両方式を記載したHDR TVの新勧告「BT.2100」について、調整機能の特性を規定したOOTFについて触れて、国内のHDR規格化動向や2方式のHDRの展開状況を説明した。
 そして、ケーブルテレビにおけるHDR検討に関して述べて、高度BS再放送におけるHDRでは「JLabs SPEC―033/034がARIB TR―B39を参照し、JLabs DOC―026『第3世代STBガイドライン』がSPEC―033/034を参照するため、高度BS再放送はHDRが必須機能に含まれる。第3世代STBの機能要件として必須となる」と述べた。
 そしてケーブルヘッドエンドのHDR対応(自主放送を想定)でエンコーダの対応、MUXサブシステムの対応(MPEG2―TSの場合)で説明。STBnoHDR対応(再放送・自主放送)を説明。まとめとしてケーブル4K放送の高画質化検討では「高度BS再放送には、HLG方式の対応が必須である。4K自主放送(多ch、コミュニティch)の高画質化を進めるべく、HDR・広色域の対応を今後検討する」と述べた。
 NHK放送技術研究所の瀧口吉郎氏が「HDR映像フォーマット標準化への取り組み」と題して講演した。
 ソニービジネスソリューションの松下宗一朗氏が「HDR制作を実現する製品・技術・ソリューションについて」と題して講演した。
 Harmonic Japan合同会社の池田行宏氏が「HarmonicのHDRソリューション」と題して講演した。

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