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受信環境クリーン月間セミナー開催 関東受信環境クリーン協議会千葉県連絡会

【2016年10月17日】

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     ▲ 桝田孝一郎副会長
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   ▲ 平林洋志総合企画室長
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      ▲ 松尾健治社長

 関東受信環境クリーン協議会 千葉県連絡会は10 月7日、NHK千葉放送局(千葉市中央区)において「受信環境クリーン月間セミナー」を開催した。放送衛星システム 総合企画室長の平林洋志氏が「B―SATの事業概要と4K・8K放送に向けた取り組み」、受信サービスの松尾健治社長が「デジタルテレビ放送の良好な受信確保に向けて」をテーマにそれぞれ講演した。

 最初に同協議会副会長の枡田孝一郎氏(総務省関東総合通信局放送部長)が「受信環境クリーン協議会では、10月の1ヵ月間を受信環境クリーン月間と定め、建造物や無線局、様々な電子機器などに起因する電波障害の防止に関する知識の普及を図ることとしております。テレビ放送はデジタル方式に移行して5年余りが経過しました。地上デジタル放送は、比較的に障害に強い特性を持っているといわれています。実際、我々に寄せられる受信障害に関する相談件数も減少傾向にはあります、しかし、すべての受信障害が解消された訳ではなく、ブースター障害やパルス障害など従来からの受信障害も依然として存在しております。今後も引き続き課題として残るものと考えております。また、ラジオは多くの電子機器の普及に伴い、これらが雑音源となって、障害が発生する事例も起きています。当協議会では、今回のセミナーなど通じて電波受信障害の技術情報の収集と提供を積極的に行っていく考えです。皆様方におかれましては、当協議会の活動に対して引き続きご理解とご協力をお願いいたします」と挨拶した。
 放送衛星システム(B―SAT)は、1993年4月に設立された。1997年にBSAT―1aおよび1bの4チャンネル衛星を打ち上げており、当時はNHKとWOWOWとの共同所有だった。「現在は、BSAT―3a(8チャンネル衛星)、3b(8チャンネル衛星)、3c(12チャンネル衛星)を所有しています。衛星をコントロールする衛星管制局は主局が埼玉県川口市、副局が千葉県君津市にあります。アップリンクについては、主局が東京都渋谷区(NHK内)と埼玉県の菖蒲久喜にあります。しかし、2014年6月および7月のゲリラ豪雨時に主局・副局とも激しい雨が降り、BS放送に支障が生じました。このため、君津衛星管制所内に緊急局を設置することにしました。2014年12月に着工、2015年6月より運用を開始しました。実際に運用することはしばらくないと思っていた矢先、2015年9月の関東・東北豪雨のときに運用しました」と語った。
 4K・8K放送については、4K・8K実験試験局を、衛星セーフティネット跡地17chを利用して2015年4月に開設、NHKと共同で技術伝送実験を実施した。同実験の成果は、一般社団法人電波産業会(ARIB)の高度広帯域衛星デジタル放送の伝送規格に反映されている。その後、NHKと連携して試験放送の準備を進め、今年8月1日より試験放送を開始した。
 左旋周波数については、オランダや中国など調整対象国との調整を進め、昨年までにロシアを除いて調整は完了した(ロシアとは調整継続)。ロシアとの調整対象は24chの上側半分であることから、2〜22chおよび24chの下側半分について、2016年1月にITU―Rへ通告し、6月21日に国際周波数登録原簿に登録されている。
 B―SATは、本年9月14日に4K・8K実用放送の基幹放送局予備免許を取得した。実用放送に向けての準備を進めており、新たな衛星打ち上げを計画している。新衛星となるBSAT―4aは、BSAT―3aの後継衛星であり、かつ4K・8K放送を担う衛星となる。打ち上げ時期は2017年後半の予定。搭載チャンネルは、12右旋チャンネルおよび12左旋チャンネル、搭載中継器数は32台(予備中継器8台を含む)。
 衛星放送用受信設備に関する技術的条件の検討、2018年からの4K/8K実用放送の開始、高度化する電波利用などを踏まえ同条件について、情報通信審議会情報通信技術分科会放送システム委員会で検討。平成28年9月12日〜26日にかけて、検討課題や考え方について意見募集を行った。2017年5月ごろをめどに一部答申の取りまとめを行う予定。B―SATからも意見を出したという。
 松尾社長は「私はNHKの受信相談を約30年行い、その後、今の会社を立ち上げました。アンテナの設計や工事、メンテナンスなどに加え、最近では総合的なコンサル業務も始めています。デジタル受信障害については、デジタル化が進むにつれ画面に『ブロックノイズ』が発生したり、『ブラックアウト』する、さらに『時々映りが悪くなる』という症状が多く寄せられるようになってきました。これらの症状はデジタル放送特有のものです。症状からは何が原因か判りませんが、実はその原因はアナログ放送時代にあった原因とほとんど同じものです。デジタル放送になっても、電波の伝わり方や障害原因の一つとなる建造物など、あるいは雑音を発生する電気器具などはアナログ時代とかわっていません。ただし、受信障害探査は格段に難しくなっています。原因を探るために、私は様々な測定器を揃えており、車一杯に測定器を積んで現場に向かいます。これまで購入した測定器は数千万円規模に達しており、今考えるともったいなかったかなとも思うのですが(笑)、現在このような仕事ができるということに喜びを感じています」と語った。

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