アスク内覧会 アスク
【2016年10月31日】
▲ 内覧会の模様
内覧会でひときわ目を引いたのが、英GBLabsの新製品「FASTNAS」。HDDとSSDと1台の筐体に収めたハイブリッドストレージで、HDDの大容量とSSDの高速性を融合させている。ハイエンドのポストプロダクションや放送局だけでなく、高いパフォーマンスと容量あたりの単価に興味を持つすべての人にとって最適なストレージプラットフォームとしている。最大3000MB/sの速度性能を持ち、1/10/40GbのEthernetオプションが設けられている。OSには専用設計されたCore 3 OS Liteを採用、機能豊富なツールが利用でき、最新のファイルベースワークフローに正確に対応できるという。容量は最大320TBまで可能。会場ではFASTNAS「F―8 NITRO/F―16 NITRO」の実機を展示、31日まで15%オフとなるキャンペーンをアピールしていた。また、セミナーでは、高速共有ストレージ「SPACEシリーズ」の新テクノロジープレビューやAdobe Premiere CCを利用した高解像度向けストレージワークフローなども紹介。
NewTek製品では、販売開始されたばかりの新製品「TalkShow VS4000」の実機を国内初披露した他、プロバスケット「B―League」の現場で活躍している「TriCaster」や「3Play」など、NewTek NDI対応各製品と組み合わせた展示を行った。「TalkShow VS4000」は、Skype経由でマルチチャンネルのビデオ電話を即座につなぎ、ライブでオンライン対話が行える製品で、1RUラックマウント式の筐体に4系統の入出力を装備し、従来のSDIおよびNewTekネットワークデバイスインターフェイス(NDI)テクノロジーによりIPビデオワークフローに組み込むことができる。 また、それぞれの通話管理と技術的な設定が行える単体のコントロール・インターフェイスを有する。さらに、プロセスアンプ、ホワイトバランス、高度な色設定と自動色補正、ゲイン、グラフィックイコライザー、コンプレッサー/リミッター、ノイズゲートといった、放送事業環境に対応できる機能を装備している。NDIは、既存のEthernetベースの伝送技術で、これまでの放送インフラにおける技術的、物理的制約から解放され、新たな映像制作ワークフローを確立できる。NDIプロトコルを利用したツールやアプリケーションを導入することにより、VoIPの環境へ簡単に移行することが可能。SDIビデオルーターに接続された映像/音声ソースだけでなく、ネットワーク上にある映像/音声ソースもソースとして利用できるようになる。
この他、日立製作所とScale Logic社によるストレージソリューション、ファイルベースメディアの品質管理を行う自動QCソフト「Vidchecker /Vidfixer」(東通インターナショナル)、メディアプロセッシング プラットフォーム「Vantage」、ベルギーSoftron Media Services映像制作プロフェッショナル向けのマルチチャンネルビデオ収録アプリケーション「MovieRecorder」などの展示を行った。
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