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IBC報告&内覧会 ブラックマジックデザイン

【2016年11月02日】

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▲ 岡野太郎氏
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▲ URSA Mini 4K PL

 ブラックマジックデザインは、10月19日(水)に東京・秋葉原UDXにて「IBC 2016 New Product Preview & Technical Seminar」を開催した。同セミナーは2部構成になっており、第1部では9月にオランダ・アムステルダムで開催されたIBC2016で発表した新製品の紹介や企業買収などについて、同社テクニカルサポート部 マネージャーの岡野太郎氏が説明を行った。新製品としては、まずスタンダードコンバーター「Teranex AV」を紹介した。「Teranexシリーズ」はポスプロ向けで高い評価を受けているが、ライブ配信なども使用したいというニーズが年々高まっていた。このため開発されたのが「Teranex AV」で、ライブ向けに大幅な低レイテンシー(遅延)化を図るとともに、12G―SDIおよびHDMI2.0の入出力、クアッド3G―SDIの出力にも対応する。次いでPCIeカード「DeckLink Mini 4K」、Thunderbolt3対応のキャプチャー・再生デバイス「UltraStudio 4K Extreme」を紹介した。また、ブラックマジックデザインのEFマウントのカメラと組み合わせて使用されるケースが多いシグマが新たに「SIGMA CINE LENS」を開発しているが、シグマの担当者から同レンズの概要などについて説明があった。
 アップデートでは、モニター・レコーダー「Video Assist 2.2」はフォルスカラーモニタリング露出ツールの追加やフォーカスのオプションに加え、収録時にDNxHD 220/145/45ビットレートまたはDNxHR HQ/SQ/LBフォーマットから選択できるようになった。また、日本ユーザーからの要望が多かったスクリーン回転の無効化機能も追加された。また、「Video Assist」は近くさらなるアップデートを計画していることも明らかにされた。
 編集・カラーグレーディングソフトウェア「DaVinci Resolve 12.5.2」では、約30項目のアップデートを実施、主なものとしては新しい「URSA Mini」カメラのRAWファイルのメタデータサポート、ファイルのフィルタリング機能の強化、複数枚のグラフィックボードを挿している場合においてGPUをマニュアルで有効/無効化できる機能など。VFXコンポジションソフトウェア「Fusion 8.2」では約70項目のアップデートとなり、Linuxに対応した他、自社のカメラとの親和性も高めている。「URSA Mini」用OS「Camera 4.0 Beta2」は、タッチパネル操作ができ、オート露出やオートホワイトバランスにも対応している。
 第2部では、ゲストスピーカーによるDaVinci ResolveおよびFusionのセミナーが行われた。ゲストスピーカーとして空気の池田一貴氏およびD・A・GのFusionアーティストであるビト・ラマンナ氏と、IMAGICAの山下哲司氏。まず、池田氏とラマンナ氏が登壇した。空気(KOO―KI)は福岡にあるクリエイティブ・スタジオで、ラマンナ氏も3ヵ月前までは空気に所属していた。池田氏によると「ビトは日本にいるFusionアーティストの中で一番、Fusionを愛していると言っても過言ではない。暇さえあればFusionをいじっている」という。両氏がFusionを使用して制作したテレビCMを紹介するとともに、代表作であるマルイのCM「マルコとマルオの7日間」を例に、Fusionの機能の紹介などのデモを行った。
 続いてIMAGICA 映画・CM制作事業部 カラリスト 山下哲司氏が登場し、HDRで撮影を行い、DaVinci Resolveでカラーグレーディングを行ったWOWOWドラマ「コールドケース〜真実の扉」のワークフローを説明した。山下氏は「HDRを完全にやりきるには、現場も含めて各プロセスで高いクオリティーが求められます。また、HDRは目の消耗が激しいのも新しい発見でした。HDRのグレーディングをした後に、SDRの映像を見ると眠く見えてしまう。人によっては30分程度で戻る人もいましたが、自分の場合は数時間はかかるので、SDR/HDRのグレーディングは別々の日にやることにしました」と語った。
 セミナー終了後、展示された実機を実際に操作したり、登壇したスピーカーに質問できる内覧会が行われた。

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