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第12回に本放送文化大賞発表 民放連

【2016年11月28日】

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▲ 会場のようす
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▲ 東海テレビ放送伏原健之ディレクター

 一般社団法人日本民間放送連盟はこのほど、グランドプリンスホテル新高輪・国際館パミール(東京都港区)で「第64回民間放送全国大会」を開催した。メインイベントの大会式典では、日本民間放送連盟賞(民放連賞)の受賞者表彰と第12回日本放送文化大賞のグランプリ、準グランプリの発表・表彰が行われ、受賞者たちが壇上で喜びを語った。
 民放連賞の表彰では、番組・技術・特別表彰の4部門14種目93の受賞作品を紹介し、最優秀を受賞した各社の代表にトロフィーと楯が贈呈された。
 続いて行われた第12回日本放送文化大賞の発表と表彰では、東海テレビ放送の「人生フルーツ ある建築家と雑木林のものがたり」がテレビ部門のグランプリを受賞し、広島テレビ放送の「WATCH『被爆米兵』」が準グランプリを受賞した。またラジオ部門では、ニッポン放送の「ニッポン放送報道スペシャル『子どもたちの震災〜しゃべっていいんだ』」が グランプリに選ばれ、中国放送の「RCCラジオドラマ『赤ヘル1975』」が準グランプリに決まった。
 テレビ部門グランプリの「人生フルーツ ある建築家と雑木林のものがたり」は、戦前から戦後の高度経済成長期にかけて第一線で働き、挫折を味わいながらも自らが設計に携わった「高蔵寺ニュータウン」に40年以上暮らす建築家の津端修一さんと妻の英子さんの人生を描いたドキュメンタリー。「スピードを追い求め、経済性を優先する現代社会において、自然体で生きる老夫婦の姿を追った映像の記録は、現代のアンチテーゼとして記憶に残り、後味のよい作品に仕上がっている。制作者と夫妻との強い信頼関係が伺え、夫婦の生き方を尊重した点に感銘した。時間をかけた丁寧で誠実な取材で、饒舌にならないナレーションも心に溶け込み、場面の中に自然と入っていく表現方法が秀逸である」と講評された。
 スタッフを代表し、あいさつした東海テレビ放送の伏原健之ディレクターは「最初お二人はテレビは嫌いだとおっしゃっておられましたが、撮影後にはテレビが大好きと言っていただけました。修一さん、おめでとうございます」と亡くなった津端修一さんに壇上から報告した。  準グランプリを受賞した「WATCH『被爆米兵』」は、広島に原爆が投下され際、被災した捕虜米兵たちを取り上げ、遺族が今も抱く複雑な感情、国境を越えた人間愛を伝えるドキュメンタリー。
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  ラジオ部門グランプリの「ニッポン放送報道スペシャル『子どもたちの震災〜しゃべっていいんだ』」は、東日本大震災で被災した、当時小学5年生の子どもたちが、震災の体験を語ることで心の平安を取り戻していく様を追ったドキュメンタリー。「震災から5年の月日が経った今だからこそできる時宜にかなった企画。被災者たちの心の復興が大きなテーマであることにあらためて気づかされる。的確な取材によって、子どもの素直な“語り”に現れる本音を聞き出しており、その繊細な感情にふれることができた」と評価された。ニッポン放送の上村貢聖プロデューサーは「過酷な体験を話すことができなかった彼らですが、今はそれを語り継ぐことで同じ犠牲を出さないようにと活躍しています。彼らのためにこの賞をいただけたことは嬉しいです」と述べた。プレゼンターを務めた加藤タキ氏は「5年後、10年後と、子どもたちのその後の取材も続け、長期的な視野で番組を制作していただきたい」と呼びかけた。  ラジオ部門準グランプリの「RCCラジオドラマ『赤ヘル1975』」は、1975年に初優勝した広島カープを題材にしたラジオドラマ。
 第12回日本放送文化大賞は、放送文化の向上に寄与した番組を顕彰するアワードで、今年は全国からラジオ82番組、テレビ119番組の参加があった。受賞した4作品は原則として3ヵ月以内に全国放送される予定となっている。

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