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小型スイッチャを国内初披露など機器展時も充実 グラスバレー

【2016年12月05日】

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▲ 「HDWS 4K2 Elite」
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▲ 「LDX86N」

 グラスバレーは、Inter BEE 2016において、ブースでは「EDIUS」に関するセミナーを行い、隣接のホテルニューオータニ幕張において「グラスバレー・ソリューション2016」と題したプライベートショーを実施した。
 今回の出展に関してグラスバレー 代表取締役の北山二郎氏は「今回は従来とは構成を変更しています。じっくりシステムを見てもらうためにこのような形式にしました」とのこと。ブースでは、「EDIUS Collaboration Seminar」と題し、EDIUSを活用しているユーザーをはじめ、プラグインメーカー、ハードウェアメーカーとコラボレーションしセミナーを行った。3日間で合計27回のセミナーを実施し、13者・社が講演した。主なものとしては、グラスバレーによる「EDIUS 8」の最新機能とHDR編集についての紹介、フラッシュバックジャパンの「EDIUS」の表現力をワンランク高める多彩なプラグイン、井上晃氏(マキシメディア)のプロジェクト設定~レイアウター活用法、大見義裕氏(お~ミ~! どっとこむ)のビデオエフェクトをヘビーに使いこなす驚愕の魔法、インテルが「Quick Sync Video」で広がる映像処理の世界の他、まるやまもえる氏が作例で体感「美しきスローモーションの世界」などについて語った。いずれもセミナーも盛況で、活発な議論が交わされていた。
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 一方、「グラスバレー・ソリューション2016」では、「EDIUSターンキー」、報道編集システム、ライブ制作、IPインフラの4本柱に展示を行った。「EDIUSターンキー」は、会期中にダウンロードを開始した最新バージョン「8.3」を搭載したモデルを紹介した。主な新機能としては、自社開発したオプティカルフロー技術により、高品質なスローモーション機能、ビンへの新たなタイムコード表示モードの追加等がある。このタイムコード表示は「EDIUS7」にはあったが、「EDIUS8」では省かれていた。しかし、要望が多かったため、復活させることにしたという。また、これも要望が多かった様々なプロジェクト設定でDVDやBlu―rayへオーサリングする機能も追加している。さらに、プロキシファイルのサイズ設定オプションも追加した。従来のプロキシのファイルサイズはSDよりも小さかったが、PCなどのパワーが向上しているため、もっと大きな画面サイズを求める声があった。このため、画面サイズを大中小の3サイズから選択できるようにした。大サイズはフルHD対応で、小は従来サイズ、中は大と小の中間サイズで、中がデフォルトのサイズとなる。GV Browserの改良も行い、フォト切り出し機能の操作性を向上させた。フォト切り出し機能は動画からフォトを切り出すもので、従来にもあった機能だが、今回、新たにボタンを設け、動画を流しながらボタンを押すだけでフォトが作成できるようにした。プライベートショーでは、EDIUSの「HDWS4K2 Elite」、「T2 Elite2」、「REXCEED x4000 G2」などを展示した。現在、キャンペーンを実施しており、「HDWSシリーズ」を年内に購入すると「PYXIS」の.Edit(コントローラ)と.Mix(フェーダー)がプレゼントされる。「数量限定のため、購入はお早めに」(北山氏)とのこと。
 ライブ制作では、「LDX86N」、「K2 Dyno」、「GV Korona K―Frame S―series」を展示した。「LDX86N」は4K、3G/HD、HD 3/6倍速対応システムカメラで、新たに開発した4KネイティブCMOSセンサを搭載した。DPM Ultra機能により、4KとHDの両方に対応している。4KセンサでHDの画像を撮影する場合、ダウンコンバーターを使用する方法が一般的である。しかし、この方法ではピクセルサイズが4KサイズのためHDに比べると感度が落ちるという問題がある。グラスバレーでは、HD撮影時に4つのピクセルを1つの画素とすることで感度低下を防止、4画素を一括で読み出す、これにより従来方式に比べHD画像で感度低下を防いでいる。また、同センサはDRAMと同じプロセスで製造できるため、CCDに比べ低コストで製造できる。「センサの開発や設計から自社で手掛けることにより、他社との差別化を図ることができる」(北山氏)という。また、B4マウントという従来からの放送用カメラスタイルを踏襲しつつ、4K/HD 6倍速に対応し、HDRやBT.2020色域もサポートする。
 「K2 DynoS」は、HD 6倍速、4K対応リプレイシステムで、IPにも対応し、従来のリプレイオペレーションはそのままで、IP Codec Boardを装着することで、SDIからIPへのマイグレーションやSDIとIP併用での運用が可能になる。
 「GV Korona K―Frame S―series」は、小型スイッチャ(日本では中型に区分される)で、国内初展示となった。従来の「Kayak」と同等の設置スペースで4K制作に対応することが可能。スクエア・ディビジョンと2サンプルインターリープ両方式に対応することで、4K制作においてHD運用時と同様の様々なエフェクトが利用できる、また、オプションの10G IP I/Oモジュールにより、SMPTE2022―6やTICOコーデックによる4K 1ワイヤー接続もサポートする。
 報道編集システムでは、報道支援システム(上位システム)と連携して働く回線収録・インジェスト・記者用編集・編集・送出のトータルシステムを紹介した。主な展示製品は「K2 Summit 3G」、「Kaleido―MX」、「STRATUS 4・8メディアワークフローアプリケーション」と「EDIUS Workgroup 8・3 搭載ノンリニア編集システム」など。
 IPインフラでは、次世代ルーティングプラットフォーム「GV Node」を中心に展示した。「GV Node」は、リアルタイムのIPプロセッシングとルーティングが可能なSDIとIP SMPTE2022―6双方のブランキングスイッチに対応した次世代ルーティングプラットフォーム。1ノード当たりベースバンドとIPの双方で144×144ビデオと2304×2304オーディオをサポートし、ノードを増設することでスケーラブルに拡張することが可能。TICOコーデックにより4K 1ワイヤー伝送にも対応、モジュラー構成によりIP I/O、SDI I/O、マルチビューワーモジュールを実装可能で、各種プロセッシングモジュールもサポートする。
 「GV Convergent」は、COTS IPスイッチとSDN技術を採用した新世代のルーターコントロールシステムで、SDIルーティングスイッチャーのコントロールパネルを使用してIPとSDI双方のルーティングが可能である。

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