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29年ケーブルテレビ新年賀詞交歓会を開催 ケーブルテレビ業界3団体

【2017年01月18日】

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▲ 吉崎正弘日本ケーブル
テレビ連盟理事長
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▲ 高市早苗総務大臣
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▲ 籾井勝人NHK会長
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▲ 山口正裕日本CATV
技術協会理事長
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▲ 藤本勇治日本ケーブル
ラボ理事

 一般社団法人日本ケーブルテレビ連盟(東京都中央区、吉崎正弘理事長)、一般社団法人日本CATV技術協会(東京都新宿区、山口正裕理事長)、一般社団法人日本ケーブルラボ(東京都中央区、藤本勇治理事長)のケーブルテレビ業界3団体は、合同で「平成29年ケーブルテレビ新年賀詞交歓会」を1月12日にANAインターコンチネンタルホテル(東京都港区)で開催した。
 主催者挨拶した日本ケーブルテレビ連盟の吉崎理事長は「昨今のケーブルテレビであるがこの1年を振り返るとおおむね堅調だった。売り上げでも1兆2000億円くらい、そして何よりも日本5600万世帯のうちの3000万という半分以上のお宅がケーブルテレビを通じてテレビを楽しんでいただいている。最近の大きな環境変化は4Kテレビの普及である。昨年ついに累積台数が200万台を超えた。5600万世帯のうちの4%弱。特に昨今では出荷台数のうちの3分の1が4Kテレビになっている。価格もどんどん安くなっていて65インチで20万円を切るところまできた。このペースでいくと来年末には15%近く。2020年の東京オリンピックパラリンピックの頃には半分近くの家庭で4Kテレビを楽しんでいただけるようになると予想されている。来年後半に開始をする予定の高度BSのプレーヤーもそろそろ出揃う。また、通信の分野では『ネットフリックス』などをはじめとして4Kコンテンツがもうすでにながれてきている状況だ。ケーブルテレビにとってもこのような環境変化は大きなビジネスチャンスであることは当然だが、しかしながら、なかなか試練でもある。ひとつはセットトップボックスを入れ替えなければいけない。現在使っているセットトップボックスでは来年始まるといわれている高度BSには対応できない。速やかに着実に入れ替えていく必要がある。また、通信も放送もながれる情報が増えてきている。帯域の確保が重要で、できればFTTHにしたいと思っている。しかしながら堅調とは申しながら〝基礎体力〟があまり無いのがケーブル業界。その中で昨年末の閣議で決定した来年度政府予算案の中でFTTHの補助金を認めていただいた。高市大臣はじめ総務省の皆さま、多くの国会議員の皆さま、ありがとうございました。心から御礼申し上げます。このような応援をしっかりと受け止めてわれわれは着実に4Kに対応できるように取り組んでいく。いわば今年はケーブルテレビにとっての準備の年だと思う。格好良く言うと今年はケーブルテレビの未来を拓く年である。そういう年にしたい」と述べた。
 次いで高市早苗総務大臣が来賓挨拶した。「今やケーブルテレビは全国で約3000万世帯、過半数の家庭で活用されている。特に災害時に最も身近で安心できる存在でもある。そして安倍総理が今年まもなく召集される国会を〝未来を拓く国会〟だと言われたが、ケーブルテレビ業界の皆さまにはすでに一昨年に〝未来を拓く〟『ケーブル4K』に取り組んでいただき心から感謝を申し上げる。来年度の予算案にケーブルテレビ網の光化に関する補助金を織り込ませていただきました。しかし国会審議はこれからであるので、予算が成立して初めて補助金でありますので、今日はたくさんのケーブルテレビ業界を応援する国会議員が出席しており、多くの皆さまの力を借りながら私もしっかり予算の審議に臨みたい。ケーブルテレビの皆さまにおきましては、テレビの視聴環境のためにそして命を守るためにご活躍されますようお願い申し上げます」と述べた。
 来賓挨拶した籾勝人NHK会長は次のように述べた。「私ども日頃からケーブルテレビ事業者の皆さま、業界団体の皆さまに大変お世話になっております。NHKの事業運営に格別のご理解とご協力をいただきありがとうございます。本年もケーブルテレビの皆さまと一緒に様々な事業活動を行っていきたいと思う。NHKは昨年8月1日から4K/8Kスーパーハイビジョンの試験放送を開始した。ケーブルテレビの皆さまも一昨年12月より『ケーブル4K』をスタートされている。できるだけ早く視聴者に4K/8Kの超高精細映像の美しさを知っていただきたいと思う。東京オリンピックパラリンピックが開かれる2020年、我々はロードマップに従って4K/8Kを本格普及させる予定であるが、そのためには日本の全所帯の半数以上に有しているケーブルテレビ事業者の皆さまのご協力は欠かせません。これについても引き続きよろしくご協力をお願いします。さて、今年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』の放送が1月8日より始まった。朝の連続ドラマ小説『べっぴんさん』も引き続き好調だ。このようなドラマの舞台となる地域では番組と連動したイベントなどを行って地域の活性化にも貢献したいと思う。また、日本を訪れる外国人観光客が年間2000万人を超える中で、外国人向けのテレビ国際放送『NHKワールドTV』は地域の魅力を世界に発信する取り組みを進めている。『NHKワールドTV』は多くのケーブルテレビ事業者に導入していただき、国内の視聴者も増えている。まだ導入されていないところでは皆さまのラインアップに加えていただければと思う。ケーブルテレビの皆さまとは番組面、技術面に加えて我々営業面においても大変なご協力をいただいている。多面的な協力関係を築いてきた。受信料関係ではケーブルテレビ事業者の皆さまには、NHKの衛星契約の取次ぎと受信料の団体一括収納の取り纏めをお願いしている。この6年間は最高の業績を更新していただいた。今後とも、ぜひとも一層のご協力とご支援を賜りたい。地域に根ざしたサービス提供を行っているケーブルテレビはこれからも重要な存在である。今後も各社の皆さまとの連携を大切にしながら放送文化のさらなる向上のため、共に歩んでいきたいと思う」と述べた。
 乾杯の挨拶を行った山口日本CATV技術協会理事長は次のように述べた。「今までアンラッキーだったこと、なかなか難しかったこと、不景気だったことは昨年の申年にまかせる、〝去る年〟に任せておこう。今年は酉年。皆さまがチャンスをわれわれのもとに〝つかむ〟、チャンスを〝とる〟年にしたい。その方向性はどこにあるのかというと4K/8Kにそこにマーケットが存在する。今年はそのマーケットの未来を切り拓いていく年だということにみんなで行っていきたいと思う。そのチャンスをつかむため、新しい未来をつかむために新しい技術・ノウハウが必要だ。日本CATV技術協会では会員各社みんなで提供させていただきたい。皆さまの新しいビジネスに対しての技術的パートナーであり続けたい。今年はほんとうに良い年になるのではないかと思っている。会場がずっと光っているように見える。みんなで良い年にいたしましょう」と述べた。
 中締めの挨拶を行った藤本日本ケーブルラボ理事長は次のように述べた。「大変楽しみな年が明けた。そのひとつは今、業界全体で進めております第3世代STBの共同調達のスキームである。これについてはラボは決められるところは当然決めていって今その次の作業にかかっているが、こんなに楽しい話はめったにあるものではない。業界が連携することでメーカーさんもその気になって、しかも戦略的価格を考えていただいていると聞いている。これができるのであれば一昨年の『ケーブル4K』を業界連携で立ち上げて以来、今度はハードの部分でできるわけですから、もう将来この業界何でもできるのではないかという気にすらなる楽しみのひとつ。もうひとつはようやくこの数年、暖めてきた共通IDプラットフォームが立ち上がった。これも誰が考えても将来のことを考えるとこれは必要だとわかっている。ラボとしても全員が活用できてかつ大きくコストダウンにつながるものを考えている。4Kのネットワークの高度化でラボも事業者の皆さまと個別にいろいろなコンサルができるあるいは5G、IP化といった話も連盟支部の皆さまのところへ赴きたいと思う」と述べた。
 ケーブルテレビ新年賀詞交歓会の参加人数は、国会議員16人、国会議員代理82人、総務省35人、NHK44人を含めて合計885人だった(昨年は871人)。

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