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武田会長「4K・8K放送に真正面から取り組む」 日本映画テレビ技術協会

【2017年01月18日】

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▲ 武田信二会長
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▲ 経済産業省の平井淳生氏
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▲ 文化庁の入江良郎氏
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▲ 千代田ビデオの島岡唯信
社長

 一般社団法人日本映画テレビ技術協会(東京都中央区、武田信二会長)は11日、東京都千代田区の如月会館で2017年新年名刺交換会を開催した。開催を前に同協会会長の武田信二氏(東京放送ホールディングス 代表取締役社長)の会長挨拶があり、続いて、経済産業省 商務情報政策 文化情報関連産業課長 課長の平井淳生氏が来賓挨拶を行った後、文化庁 文化部芸術文化課 芸術文化調査官 入江良郎氏が来賓挨拶および乾杯の音頭をとり、歓談となった。

 最初に登壇した武田氏は会長挨拶として次のように述べた。
 「昨年は、『君の名は。』や『シン・ゴジラ』など映画が大ヒットし、2回、3回と見る方も多かったと聞いております。また、テレビの方では、弊社のことで誠に恐縮ですが、10月クールのドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』は初回の放送から視聴率を下げることなく、最終回は20%を突破しました。ダンスがネットでも話題となり、SNS世代に向けたやり方が奏功したと実感しております。ビデオリサーチでは従来の視聴率に加え、タイムシフト視聴率の統計も取りはじめており、視聴率にタイムシフト視聴率を合算し、重複を除いた数値を、総合視聴率として発表しています。この総合視聴率で『逃げるは恥だが役に立つ』およびテレビ朝日さんの『ドクターX ~外科医・大門未知子~』は33%を超えました。ドラマを制作している人たちはこの数字に力を得て、いいドラマを作りたいと改めて思ったのではないでしょうか。
 また、今まさに電波監理審議会において、BS・東経110度CSによる4K・8K実用放送について審査が行なわれています。4K・8K実用放送については、我々は真正面から取り組んでいかなければならない。こうした変化の中、当協会も6月の総会で70周年を迎えることになります。70周年を記念して、様々な事業や企画を準備しています。シンポジウムなども開催する予定です。3年後に迫りました東京オリンピック・パラリンピックに向けて、放送や映画界も変わっていくだろうと予想しています。当協会の存在感をさらに高めるため、本日ご列席の方々の一層のご協力をお願いします」。
 来賓挨拶として登壇した経済産業省の平井淳生氏は、「2016年は、映画テレビの業界には非常にトピックスが多かった年でした。映画では多くのヒット作があり、テレビも番組だけでなく、技術面では4K・8Kの試験放送が開始され、将来に向けての布石が打たれようとしています。2017年は丁酉(ひのととり)でして、60年ぶりなのですが、1957年は、NHKと民放がカラーテレビの試験放送を開始した年と聞いております。音声のみだったラジオから、映像が加わりテレビとなり、テレビも白黒からカラーへと進化しました。今年は4K・8K、VR・ARなど次のイノベーションが花開く年にして欲しいと、皆様のご活躍に期待するところであります。
 今後、映像関連業界が飛躍するために最も重要なのは人材だと思っております。技術でもクリエイティビティでも、人材こそが業界の宝であります。日本映画テレビ技術協会様では、MPTEアワードなどにより、人材の顕彰にも積極的に取り組んでおられます。アベノミクスも4年が経過し、5年目に入るところです。この間、GDPは44兆円を増加し、雇用面や企業収益に関しましても非常に成熟した時期に入ってきているのでは思っております。今年こそは実った果実を皆様に味わっていただきたいと考えておりますが、そういった意味でこの業界を支える方々に対しても働き方改革や賃上げの実現などにより、全体として業界が盛り上がることを期待しています」と述べた。
 次いで文化庁の入江良郎氏が「文化庁では映像分野に関しては文化という観点から顕彰・支援を行っておりますが、先ほどから話にでておりますが、昨年は映画においては数多くのヒット作が誕生しました。このうち、『君の名は。』と『この世界の片隅に』は文化庁が助成金を出している支援作品です(笑)。この2作は特殊な例だと思うのですが、文化面からの支援は不可欠だと思っております、日本映画の多様性を守るため、原作ものではなくオリジナル脚本作品をどう増やすか、若手の人材の育成をどうしたらよいのかなどが、重要な任務になると考えております。
 2017年は、映画が日本に渡来して120年になります。その記念すべき年に日本映画テレビ技術協会様が70周年を迎えるということで、めまぐるしく進化する技術、そして私どもに関連が深い映像文化の2つを結びつける架け橋として、今後益々のリーダーシップを発揮していくことを期待します」と挨拶した後、乾杯の発声を行い、歓談となった。
 会場には、映画製作者をはじめ、興業関係者、メーカー、ポスプロといった映像に関わる業界の会員らが集い、それぞれが親交を深めていた。また、新しい法人会員の紹介も行われた。2016年は10社の法人会員が加わり、今回はエヌジーシー、ジェー・ピー、ジャパンブロードキャストソリューション、千代田ビデオ、東京高音、東通、東放学園映画専門学校の7社が参加、新法人会員を代表して千代田ビデオの島岡唯信代表取締役社長が挨拶した。「先ほどもお話にでていましたが、人材の育成は弊社にとっても大きな課題です。我々の業界の次世代を担う人材を、少しでも育てることにより、業界を盛り上げていけるようにしていきたいと考えております。メンバー方々とは色々と交流させていただき、少しでもお役にたてるように頑張っていく所存でございますので、どうか宜しくお願いいたします」と述べた。
 最後に中締めとして、副会長の北出継哉氏(イマジカ・ロボット ホールディングス 常務執行役員)が挨拶し、今年の新年名刺交換会が終了した。

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