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ワークショップで「イノベーションショーケース」開催 日本ケーブルラボ

【2017年03月01日】

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▲ 松本専務理事
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▲ マスプロ電工 矢野貴之氏
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▲ SCSK 杉坂浩一氏

8社が最新技術のデモを実施
 日本ケーブルラボは23日、第9回ラボワークショップを「イノベーションショーケース」として開催した。ケーブルテレビ事業に寄与する商品やアイディアを紹介するもので、ワークショップ内でプレゼンテーションを行うとともに、併設ブースではデモンストレーションも実施した。

 冒頭登壇した、日本ケーブルラボ 専務理事の松本修一氏は「今回のワークショップは少し趣向を変えて、イノベーションショーケースということで8社様のご協力を得て、実際にイノベーション的なデモを行っていただき、コンテストで表彰する形を考えております。イノベーションはこの業界に限らず、期待されております。特に米国のケーブルラボですとかSCTEショーにおいては、スタートアップ企業が、あっと言わせること目的にしたような目新しいものを展示していたりもします。私共としても、こういったことをやっていくのは非常に有意義だと思っており、今回をスタートポイントとして、今後も継続して実施していきたいと考えております。また、今年のCESでは米アマゾンのEcho(エコー)や Alexa(アレクサ)が非常に注目を集めたと聞いております。音声認識の技術自体は長い歴史があり、新しいものではありませんが、このような技術があっという間に実用サービスになるというのが、今の世の中の流れです。我々もその流れをウォッチしていかないと、後れを取り、後手を踏むことになり、サービスで不利になるという状況があります。このため、常にイノベーションを意識して、技術の先読みをしていきたいと思っております」と開催挨拶を行った。
 マスプロ電工 システム営業部 システム企画グループ 係長の矢野貴之氏は「ケーブルテレビ網を利用したFM告知システムにおける情報伝達の高度化」と題し、テレビプッシュ機能付きケーブルラジオについて発表した。同ラジオは、従来からあるFM告知放送システムに、視覚的情報伝達機能を付加したもの。FM告知放送システムは、ケーブルテレビ網のFM帯域(76~95MHz)を利用して災害時の緊急情報、告知情報を伝えるシステム。ケーブルテレビの幹線ルートは冗長化および無停電化されているため、山間部などの地形的な要因により電波受信が困難なエリアなどに対しても、環境に左右されることなく情報を確実に伝達できる。しかし、伝達手段が音声告知やLEDランプ点灯などのため、高齢者や聴覚障碍者への対応に課題を抱えている。このため、同社ではより高度なFM告知システムを搭載したテレビプッシュ機能付きケーブルラジオ(CR2TPH)を開発した。4つの機能を搭載しており、まず音声発報では、ケーブルラジオセンターから送出される起動コードを受信すると自動起動し、FM告知放送チャンネルを自動で選局、最大音量で出力する。本体前面に2・2型カラー液晶を搭載、起動信号受信時に音声告知と合わせて液晶画面に内蔵メッセージを即座に画面表示する。さらに、センターから送出される任意文字(全角30文字)を受信し、文字メッセージを液晶画面に表示できる。3番目はテレビプッシュ機能(テレビ連動)で、同ラジオとテレビをHDMIケーブルを使って接続することにより、起動信号受信時にテレビを自動起動、テレビ画面に告知情報を表示できる。これにより、任意文字メッセージを使用してケーブルテレビのコミュニティチャンネルへ視聴誘導することが可能。最後は電源バックアップ機能で、ACアダプターだけでなく、充電池、アルカリ電池の3電源で駆動できる。充電池を内蔵しているため、普段はACアダプターからの給電で動作し、停電した場合には充電池やアルカリ電池に自動で切り替わる。FM無給電受信機と組み合わせることにより、停電時でも確実に情報伝達できるという。
 SCSK 理事の杉坂浩一氏は「災害検知や老人徘徊トラッキングを可能にするLoRaWAN」について発表した。LoRaは、IoTのデータ通信で、低消費電力、長距離通信が可能なLPWA(Low Power Wide Area Network)の1つだ。名称は“Long Range”の略で、標準化団体のLoRa Allianceにより策定・公開されるグローバルでオープンな技術仕様。LoRa技術を用いて作られる広域網をLoRaWANと呼ばれる。LoRaはサブギガ帯と呼ばれる周波数帯域(日本では920MHz帯)を使用する。サブギガ帯暗号化されている。エリアは条件によるが、数Kmの広域をカバーできる。今回、SCSKでは、韓国SKテレコムと提携し、SK製LoRaデバイスやゲートウェイを日本で販売する。LoRaデバイスを手掛ける企業は多いが、ゲートウェイやネットワークにおいて管理用のマネージメントシステムまでを手掛けている企業はSKしかなかったのでそれが決め手となったという。SCSKではSK製デバイスを用いて八王子において実証実験を行い、15台でカバーできることを確認したという。韓国ではガスメーターやスマートメーターに加え、GPSトラッカーのサービスが開始されている。SCSKでは日本語対応などを進め、3月末に製品を投入する予定という。
 この他発表は以下の通り。
 ▽「OTT向けライブ映像配信クラウドサービス」(Harmonic Japan)
 ▽「Beaconを使った地域密着サービス」(アイティアクセス)
 ▽「オールIP化に向けた地デジIP再放送・多チャンネル放送」(沖電気工業)
 ▽「クローズドネットワークにおける動画編集の効率化」(コムワークス)
 ▽「コールセンターの効率と戦略性を向上するAIソリューション」(レトリバ)
 ▽「映像とスマートデバイス連携による地域活性化モデル」(富士通ネットワークソリューションズ)
 ▽「音声合成を活用した高齢者向け緊急災害情報音声通知」(日本ケーブルラボ)

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