放送コンテンツ

インターネット同時配信実験結果 NHK

【2017年03月08日】

 NHKは、インターネット同時配信実験「試験的提供B」と「見逃し配信検証実験」の実施結果について発表した。
 実施した期間は、2016年11月28日~12月18日の3週間。2回目となる今回は、総合テレビだけでなく、初めてEテレ(東京・神奈川・埼玉・千葉の放送内容)も加えている。時間は午前7時から午後11時までの1日16時間以内(見逃し配信は24時間)。字幕・副音声・マルチ編成も初めて実施した。放送との時間差は約75秒の遅れと前回実験の約25秒の遅れから拡大しているが、字幕等追加や安定配信のためとしている。
 参加者は合計9500名。NHKネットクラブプレミアム会員から3000名を一般公募し、Eテレ調査やアプリの使いやすさ調査のため1500名を調査会社を通じて募集した。さらに、性別、年齢層の偏りが出ないように5000名を調査会社を通じて募集し、視聴ニーズを調査・分析している。この5000名のうち、同時配信または見逃し配信を一度でも利用したのは11%、同時配信の利用者は6%、見逃し配信に利用者は8・5%となった。
 視聴ニーズについては、同時配信でよく見られたのは、リアルタイムの放送でも人気の番組で、ニュース5番組(ニュース7・ニュースウォッチ9等、夕方夜のニュース番組)、スポーツ2番組(Jリーズチャンピオンシップ決勝第2線、2016NHK杯フィギュア総集編)、国会中継、料理番組、その他(ガッテン!)など。見逃し配信では、幅広い番組が視聴されており、利用者が多かった番組としては、ドラマ2番組(「べっぴんさん」等)、ドキュメンタリー2番組(NHKスペシャル等)、スポーツ2番組(同時配信と同番組)、ニュース・その他(ガッテン!・あさイチ・LIFE)。
 総合テレビを利用したのは8・8%、Eテレは5・1%。Eテレでは、料理番組や趣味番組、幼児・子ども向け番組が見られており、「子どもに電車の中で『おかあさんといっしょ』などを見せるとじっとしてくれるので助かった」などという声が寄せられ、Eテレにも同時配信や見逃し配信のニーズがあるとの可能性を感じたという。
 利用時間は、「夜、自宅で」が63%と最も高く、次いで「日中、自宅で」が30%、以下、「日中、外出先で」が13%、「朝、自宅で」が10%と続いている。利用のピークは夜で、いずれの時間帯でも自宅での利用が最も多かった。日中については、外出先での利用もあった。これにより、家の中でもPCや携帯端末で見る視聴者が一定程度いることが感じられたとしている。
 満足度については、利用者全体では、満足が23%、やや満足が53%、やや不満が18%、不満が6%となった。同時配信と見逃し配信の両方を利用した利用者の満足度は80%(満足とやや満足の合計)と利用者全体より高くなっている。逆に見逃し配信のみの利用者の満足度(同)は73%と全体よりも低くなっている。
 配信時間は、合計574時間54分57秒で、配信対象時間の681時間の84・4%にあたる。前回の実験の78%よりも高くなっている。また、番組等が全番組等の82・6%、ニュースが全ニュース時間帯の約92・4%と、ニュースの比率が高くなっている。配信できなかった理由としては、出演者からネット配信の許諾が得られずが最も高く、以下、一部映像に関して配信権なし、番組配信権なし、使用料請求あり、使用許諾の確認困難・不可能、と続いている。NHKでは、配信できなかった複数の課題の解決に向けた取り組みを並行して進めることが必要としている。

放送コンテンツ一覧へ  トップページへ