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放送事業者向けに4K放送受信機を開発 ピクセラ

【2017年03月10日】

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▲ 会見では、現在開発中の受信機(試作機)とデモ映像を公開した
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▲ 栗原良和氏

 デジタル機器やソフトウェアの開発、販売を行うピクセラ(大阪府大阪市、藤岡浩社長)は2日、東京・有楽町の国際フォーラムで記者会見を開き、今夏、4K放送事業関連企業に向けて、4K放送受信機の販売を開始すると発表した。
 同社が開発を進めている4K放送受信機は、NHKと放送サービス高度化推進協会(A―PAB)によるBS・110度CSの4K・8K試験放送を視聴するもの。海外製の普及価格帯チップと、同社が独自開発したソフトウェアを組み合わせることによって、低価格での販売を目指すという。
 取締役最高執行責任者の栗原良和氏は会見で「現在実施されているBS・110度CSでの4K・8K試験放送は、これまでのBS2K放送とは技術要件が大きく異なり、ハードだけで対応すると、かなり大掛かりな装置が必要になる。そのため、放送中のコンテンツを視聴する際は、NHKの放送局など、限られた場所に行くしかないのが現状だ。4K放送の事業に携わっておられるアンテナメーカー等の担当者から、『業務上必要なので、もっと楽に視聴できる機器がほしい』という声を数多くいただいている」と開発の動機を説明、「当社が培ってきたISDB方式受信機のノウハウと、さまざまなSoCに適用できるソフトウェア開発力で高度BS放送に対応する受信機を開発した。高度BS放送から流れてくる映像の解析や表示はすべてソフトウェアで処理する。限定的なチップではないため、低価格化を実現できることが大きな特徴だ」と話した。なお、本受信機は、地上波放送/BS・CS2K放送には非対応。CASについて栗原氏は「A―CASには時間的に対応できないと思う。盛り込めるなら対応したい」とコメントした。
 今後の開発ロードマップとしては、今年の夏に4K放送事業関連企業向け「試験放送専用受信機」の販売を開始する。その後は、コンシューマー向けとして、高度BS4K放送を受信できないテレビ向け「4K専用受信機」と「2K/4K放送専用対応Smart STB」を2018年夏に販売を開始する予定(価格は未定)。なお、「2K/4K放送専用対応Smart STB」は、ピクセラブランドの「4Kモニター」と「Smart STB」をセットしたものとなるという。
 経営企画本部経営企画部の井上康太部長は「BSの4K放送をそのままでは受信できない4Kテレビは900万台あるといわれている。ニーズを掘り起こし、これを当社にとって飛躍のチャンスとしたい」と述べた。さらに、2019年と2020年の2年間における4Kテレビの市場規模を1400万台と見込んでいることを明らかにし、こちらにも順次対応するとした。

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