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今回は「SHC―2」を特別展示 NHK

【2017年03月22日】

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▲ 制作室
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▲ 機器室のラック
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▲ 「SHC-2」

 NHKは、「番組技術展」において、昨年に引き続き、8Kスーパーハイビジョン中継車を公開した。昨年は「SHC―1」だったが、今年は「SHC―2」を公開した。「SHC―2」は「SHC―1」とともに、昨年8月、ブラジル・リオデジャネイロに派遣され、リオ五輪の競技を8K+22.2ch立体音響で制作し、放送した。なお、「SHC―2」は、スーパーボウルを中継するため、米国カリフォルニアにも渡った他、昨年末には紅白歌合戦の中継にも使用されている。
 「SHC―2」の大きさは全長11・9㍍、全幅2.5㍍、全高3・3㍍、重量は20㌧未満。片側拡幅型の車両になっており、限定されたスペースでできるだけ広い制作空間を確保するよう設計されている。また、音声モニター環境は、5・1chとなっており、限られた制作環境でもマルチチャンネル音響を意識した制作が可能。最大でカメラ10台、収録機4第、ライブスロー4系統の実装が可能。当日はカメラ1台を中継車後方に設置し、外の模様を中継車内部で見られるようにしていた。
 入口からまず制作室にはいると、とにかく数多くのモニターがあり、55型8Kモニター中央に設置されている。モニターの下はスイッチャ―卓が並んでいる。奥は機器室となっており、VE(ビデオエンジニア)席があり、ラックが隙間なく並んで設置されている。そのラックには収録再生機など関連機器がぎっしりと実装されている。
 多数の機器があるため、消費電力が気になるところだが、今回は約30kVAという。カメラ10台などフルスペック時には約40kVAに達する模様で、中規模の発電機並みの消費電力となる。多数の機器は発熱量も大きいため、空調システムも非常に重要で、かつ消費電力の増加にもつながる。リオ五輪中、南半球のため現地は冬だったが、それでも温度は高く、かなり湿度も高かったという。そのため、中継車の空調もほぼフル回転で、かなりの負荷をかけていた模様。実際、電源系統にトラブルも発生したため、日本に戻ってきてからオーバーホールを行ったという。放送関連機器のさらなる低消費電力化が求められる。
 なお、「SHC―2」は番組技術展終了後、関西に向かった。3月12日から開催されている大相撲春場所(大阪)の生中継に用いられている他、センバツ高校野球の準決勝および決勝の中継も行う予定。

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