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中期経営計画(2017年度~2020年度)を発表 WOWOW

【2017年06月01日】

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 WOWOWは先月16日、東京・赤坂の本社で行われた決算説明会見内で、「中期経営計画(2017年度~2020年度)」の概要を発表した。田中晃社長=写真=は「2018年度内に番組のネット同時配信をスタートさせ、2020年度には、300万人の加入件数を達成、グループ全体で925億円の売上高を目指す」と具体的な目標を示した。
 WOWOWでは、2017~20年度の期間を「現状の事業を継続的に成長させながら、その後の10年を戦うために様々な準備をし、さらに布石を打つ期間」と位置づける。そのための重点施策戦略として『WOWOWらしさを貫いた徹底的なコンテンツの差別化』『マーケティング投資による顧客創造』『サービスのさらなる高度化』『WOWOWグループとしての成長』の4点を掲げた。
 田中社長が示した番組のネット同時配信は『サービスのさらなる高度化』の一つ。現在同社は、加入者限定の無料番組配信サービス「WOWOWメンバーズオンデマンド」において、スポーツイベント等をライブ配信している。田中社長は「見逃し配信を含め、カバー率は約70%になっているが、これを可能な限り100%にする。多様化する顧客のライフスタイルに対応し、WOWOWに契約すれば、どんな環境でも全ての番組を楽しめるよう環境を整える」と述べた。サービスの形としては「WOWOWメンバーズオンデマンドの一つと位置付けるのか、別のサービスにするかは現在詰めているところ。また、オンデマンドサービスと同様に放送契約を前提にした加入者向けサービスにするか、独自契約のサービスにするかも同様に検討中」とした。『サービスのさらなる高度化』には、2020年度にスタートする予定の4K放送も含まれているが、現時点では契約形態や価格は「全くの未定」だという。他にも放送と配信を連動したTV向けの新サービスも検討中で、今年3月に子会社化したアクトビラの技術や資産を活用していくという。「IP網を使ったTV向けの新サービスを開発する。テレビでの見逃し視聴などが可能になるよう、テレビメーカーと連携して取り組みたい」(田中社長)。
 『コンテンツの差別化』については、顧客志向分析に基づき、オリジナルコンテンツの開発を進めるほか、グループでの利活用を前提としたコンテンツ制作に転換する。またオリジナルコンテンツの拡大に加え、ネット配信やグループ内でのマルチユースを促進し、放送・配信と連動したイベント創出に取り組む。
 『マーケティング投資』においては、契約の有無に関わらず、ウェブIDを取得したユーザーをWOWOWウェブ会員として一元管理する。そして、各々のニーズに応え、ワン・トゥ・ワン・コミュニケーションを実現することにより、それぞれのユーザーをロイヤルカスタマーへ、あるいは契約の継続へと導いていく。
 これらの取り組みが実行される中期経営計画の年度内では、コンテンツ強化費として20~40億円、マーケティング改革費として5~10億、設備投資として4ヵ年で160億円程度を投資する予定。田中社長は「このような戦略的投資は、今後も継続的に成長していくための必要不可欠なものと判断しており、ターゲットとなる今だからこそやらなければいけない準備だと考えている。環境変化への対応を着実に実行することで最終年度となる2020年度には、100億の利益に回復させ、そしてそれ以降の21年度以降には、さらなる成長を描けることと確信している」と述べた。

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