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「FOR―A Post NAB 2017」レポート 朋栄

【2017年06月01日】

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▲ 入口にはエミー賞の像が飾られていた

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▲ FT―ONE―LS―12Gの映像

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▲ 「StarTracker」

 朋栄は、5月18日(木)・19日(金)の2日間、朋栄本社(東京都渋谷区)において内覧会「FOR―A Post NAB 2017」を開催した。初日の朝から大勢の来場者がつめ掛け、2日間で1000名を超える来場者となった。同内覧会の模様をレポートする。
 今回は子会社のビジュアル・グラフィックスおよびフローベル製品は近隣のビジュアル・グラフィックスにおいて展示したため、内覧会では朋栄製品(海外メーカーを含む)のみの展示となった。4月のNAB Showに出展した製品を多数展示したが、12G―SDI関連製品が目立っていた。
 「FT―ONE―LS―12G」は、FT―ONE―LSの12G―SDI出力対応モデル。スポーツ中継現場での実用性を追求した4K高速度カメラで、暗部撮影を強化し、ビデオサーバへの常時出力が可能。カメラヘッド部(撮像部)とベースステーション(本体ユニット)が分離しているため、スーパースロー映像の再生中にカメラヘッドの電源をオフにしての移動できる。会場では水槽にレモンを落下させる場面を同カメラで撮影、スーパースロー映像を表示していた。
 ルーティングスイッチャ「MFR―4000」は12G―SDIに標準対応し、わずか6Uの筐体に最大72入力×72出力の12G―SDI入出力環境の構築が可能。また、3G―SDI×4入力から12G―SDI出力、12G―SDI入力からquad link 3G―SDI出力をするためのGearbox機能を利用できる。さらに、2SI/SQDの相互変換機能も搭載している。
 12G―SDI対応のマルチビューワ「MV―4000シリーズ」からは「MV―4320」を展示。最大110ウィンドウ表示が可能。標準で12G―SDI 2入力2出力または、3G/HD―SDI 8入力4出力およびHDMI 4出力を搭載。また、12G―SDIを最大17入力まで搭載できる(オプション)。
 日本初公開となった12G―SDI対応ビデオサーバ「MBP―1000VS―12G」は、XAVCコーデックを4系統搭載し、各系統12G―SDIまたはquad link 3G―SDIでの映像の入出力が可能。オプションのLTOドライブを搭載することにより即時アーカイブが可能で、SSD容量を選択し、システムに適したモデルを選択できる。
 ユニバーサルフレームでは12スロット搭載可能な「USF―212AS」、IPゲートウェイ「USF―10IP」IP/SDIコンバータなどを展示した。SFPポート2系統搭載し、3Gで入力し光を出力し、さらに光入力しながら12G―SDIで出力することもできる。1・5Gや3Gに対応しているためフレキシブルに対応できる。今後、IP方式を導入する際にも、既存のSDIのシステムとの整合性をとることができるという。内覧会ではSDIで入力された4K映像を、TicoおよびLLVCでコーデックするデモを行っていた。いずれも遅延は少なく、画質的に差は見られなかった。
 4K、12G―SDI、HDR、広色域のすべてに対応した最新のプロセッサ「FA―9600」は、2系統のHD/SD入力それぞれにフレームシンクロナイザを内蔵。アップ/ダウン/クロスなどの各種変換に対応したコンバータ回路(オプション)と、最新の色域・ダイナミックレンジに対応した新開発のカラープロセス回路を搭載し、多様なビデオフォーマットを自在に変換できる。
 12G―SDIを搭載し、4K信号(UHD 3840×2160p、Full 4K 4096×2160p)に対応したテスト信号発生器「ESG―4100」は、60p/59・94p/50pの4Kビデオ信号時に12G―SDI 8分配およびquad Link 3G―SDI 2分配を同時に出力可能。音声信号は16チャネルを12G/3G―SDI出力または3G/HD―SDI出力にエンベデッドする。また、MADI信号出力は2分配出力を装備し、オプションで個々に制御することが可能。8K/4K解像度での色域変換/ダイナミックレンジ変換対応リニアマトリクスコンバータ「LMCC―8000」やEIZOのHDR映像制作用の31・1型リファレンスモニター「ColorEdge PROMINENCE CG3145」などと並べて展示していた。
 12G―SDI以外でひときわ目を引いたのが、バーチャルカメラセンサーシステム「StarTracker」。英mo―sys engineering社の製品で、天井または床面にセンサー用シール(反射ステッカー)を貼り付けるだけで、センサー環境を構築できる。センサユニットとともに、リアルタイム・ポジションデータを算出する小型プロセッサを搭載しており、リアルタイムに位置、回転、焦点を正確に認識できる。また、三脚固定運用だけでなく、ペデスタル、ジブ、クレーン、ハンディなど自由なカメラワークを実現できる。センサレスバーチャルシステムVRCAM2に、SmartDirect RCGの機能を融合させたバーチャルスタジオ/RCGシステム「VRCAM2―NX」、BRAINSTROMのアドバンストバーチャルシステム「Infinity Set」と組み合わせてデモも実施した。グリーンバックの前にモデルを立たせてカメラで撮影、バーチャルスタジオと合成してあたかもスタジオの中を歩き回ったり、スタジオの中に魚(RCG)を泳がせるなどをリアルタイムで見せていた。

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