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皇太子殿下ご臨席の下  第44回「日本賞」授賞式開催

20171030日】

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皇太子殿下

写真 2
上田NHK会長

写真 3
各賞受賞を記念して行われたフォトセッション

NHKが主催する教育コンテンツの国際コンクール第44回「日本賞」の授賞式が18日、東京都渋谷区のNHK放送センターにおいて、皇太子殿下ご臨席の下、開催された。今年で44回目となる同コンクールは、世界の教育番組の質の向上を図るとともに国際的な理解と協力の増進に役立つことを目的としてNHKが1965年に創設。今回は世界61の国と地域から309本の作品と企画がエントリーされ、その中から音と映像を用いた作品が対象の「コンテンツ部門」、優れた教育番組の企画に対し、制作資金の支援を行う「企画部門」の各賞およびグランプリ日本賞が発表された。

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 日本賞授賞式に先立ち主催者を代表してNHKの上田良一会長は、「皇太子殿下のご臨席を賜り、第44回日本賞の受賞式を開催いたしますこと、主催者として誠に光栄に存じます。また、世界各地からお集まり頂いた皆さまに、心よりお礼申し上げます。1965年に創設された日本賞は、世界でも類を見ない、教育コンテンツのみを対象とした国際コンクールとして、皆様からのご支援を頂きながらながら発展を続けてきました。今年のコンクールには、世界61の国と地域から、309のエントリーが寄せられました。その中から選ばれた最終候補作品について、12の審査員が各賞、グランプリ日本賞を選考しました。
 現在、教育コンテンツの世界は、大きな変化の中にあります。精密なCGやアニメーション、バーチャルリアリティなど新しい技術を利用した作品も増えています。また、テロ、人種差別、麻薬など、現代的な課題と向き合う作品も続々と登場しています。より魅力あるコンテンツで、人々の学びを支えるため、世界中で様々な挑戦が行われています。日本賞は、こうした挑戦や新しいアイディアを世界中の製作者が共通し、教育コンテンツのさらなる発展に繋げる場としていきたいと考えています。そのために大切な基礎となるのが、関係の皆さまのお一人お一人の知恵と温かいご支援です。今回の査委員の皆さま、参加者の皆さまに心からお礼を申し上げますとともに、日本賞が今後ますます豊かなコンクールとなっていきますことを祈念して、開会の挨拶とさせていただきます。」と述べた。
 続いて皇太子殿下から「第44回を迎えた『日本賞』の授賞式に、世界各地の皆さんと共に出席できることをうれしく思います。
 豊かで希望に満ちた未来を築くために、教育が果たす役割はますます重要になってきています。私は、1989年から『日本賞』の授賞式に出席してきましたが、世界野教育コンテンツの発展とそれを支える制作者の努力に、毎回深い感銘を植えてきました。技術の進歩とともに制作者創意工夫を重ねていく、その旺盛な表現意欲にいつも驚かされてきました。これまで賞に関わってこられた皆さんの熱意と努力に対し、深く敬意を表します。
 今年の『日本賞』では、コンクールで優秀作品を選ぶ一方、多様化する現代社会の中で、人間同士が相互理解を深めるための教育の価値についても、活発な議論が交わされたと聞いています。このように、皆さんが世界中から知識や経験を持ち寄り、未来に向けて対話を積み重ねていかれることは、誠に意義深いことです。
 皆さんが、この成果を持ち帰り、さらに豊かな教育コンテンツを作り出され、教育コンテンツの持つ力によって国際的な理解と協力に貢献するという『日本賞』の目的が果たされることを願い、私の挨拶といたします」とのお言葉頂いた。
 この後、グランプリ日本賞を競うコンテンツ部門の最優秀作品の発表が行われた。同部門は、対象年齢などによって5つのカテゴリー(幼児、児童、青少年、一般、クリエイティブ・フロンティアカテゴリー)に分かれており、各部門の最優秀作品を発表。続いて、コンテンツ部門の国際交流基金理事長賞およびユニセフ賞が発表された。さらに、企画部門の最優秀賞(放送文化基金賞)と優秀賞(日本ユネスコ協会連盟賞)が発表された。
 そして最後に、コンテンツ部門の各カテゴリー最優秀作品の中から、最も教育的効果が高く、的確に時代の要請に応え、教育メディアの発展に寄与するコンテンツに贈られるグランプリ日本賞を発表。見事大賞に輝いたのは、青少年向けカテゴリー最優秀賞(外務大臣賞)に選ばれた「Coal Heap Kids(炭鉱の子どもたち)」(映画/シャスール・デトワール、フランステレビジョン、CNC、プロシレプ、アンゴワ、ジャバ・フィルム)であった。かつての炭鉱町に暮らす兄弟、ロイークとテオ。貧困と失業が蔓延するなかで、さまざまな葛藤を抱えながらも力強く生きる二人の生活を見つめる。同性愛者であることがわかっていじめにあい、学校をやめて働くことを選ぶロイーク。兄の選択を冷静に受け止め、自分の夢を力強く語るテオ。荒廃した町のなかでも生き生きと遊び、自分自身の人生をつかみとろうとする二人の姿を通して、これまでなかなかメディアに取り上げられなかった労働者階級の生活をありのままに描き出す。

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