A-PAB 「BSによる4K・8K試験放送終了に際しての記者懇親会」|電波タイムズ

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A-PAB 「BSによる4K・8K試験放送終了に際しての記者懇親会」

2018727日】

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福田理事長

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総務省 情報流通行政局 山田真貴子局長

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試験放送終了の告知画面

 一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A―PAB)は23日、「BSによる4K・8K試験放送終了に際しての記者懇親会」を開催した。
 A―PAB受信機器の開発促進、技術検証を行うために、2016年12月1日からNHKとともにBS放送による4K・8K試験放送を実施してきたが、 同試験放送は、今後の本放送用設備の導入や技術試験・運用訓練等のため、7月23日14時をもって終了した。
 冒頭、A―PAB理事長の福田俊男理事長は「試験放送は終了となるが、実際には本放送開始に向けてのスタートともなる。(この日は都内でも40℃を記録するなどの猛暑日)こんな事を言うと怒られるかもしれないが、これからどんどんヒートアップしていく」と挨拶した。また、2020年に4K8K放送の家庭視聴が50%を超えるという目標については、厳しいとの認識を示しながらも「今後、新4K8K衛星放送対応のテレビやチューナーが発売され、2019年には大きなスポーツイベントも開催されるため、加速度的に受信機の普及が進んでいくのではないか」と期待を述べた。
 続いて、総務省 情報流通行政局長の山田真貴子氏が「新4K8K衛星放送対応のチューナー内蔵テレビが発売されていますが、様々なタイプのテレビが混在する状況がしばらく続きます。国民に混乱が生じないように、丁寧な説明が必要になります。また、本格的な普及促進にはやはり良質なコンテンツの提供が最も重要です。深田恭子さんのCMにも出てくる『別世界』に向けた本格的な準備をお願いします」と挨拶した。
 A―PABからはBSによる4K・8K試験放送の実績が説明された。A-PABでは2016年12月1日より約1年半、1日1時間(1週7時間)を基本に試験放送を編成・送出してきた。また、試験放送のための番組制作や送出を通じ、制作手法など多くの知見を得ることができたという。代表的なものとしては、生放送番組の制作・送出(高校野球中継)、4K HDR技術の効果検証、多様な映像素材活用や手法での4K番組制作の可能性を検証・確認を挙げた。
 本放送までの周知広報施策としては、①4K8K推進キャラクター深田恭子さん出演のスポットを放送(8月より)、②販売事業者との連携による店頭でPR活動の推進(11月以降を予定)、③動員力のある各種展示館への出展によるPR活動の推進(CEATEC/InterBEE)、④パブリックスペースなどを活用して新放送の魅力をデモ(全国15ヵ所で実施予定)、⑤地上波/BSの情報番組などで新4K8K衛星放送の魅力を訴求、⑥A―PABホームページでの最新情報の公開、⑦新4K8K放送に関する情報提供、⑧「新4K8K衛星放送」に冠する市場調査を継続実施、などを行っていくという。さらに、A―PABでは、4K8K受信機器の開発に資する目的で、放送事業や受信機器メーカーと協力し、テストセンターを組織してきた。4K・8K試験放送の運行装置設備(NHKの設備を使用)を使って作成した事前検証用テストストリーム(放送波を介さずに受信機などの機能を技術検証するための新4K8K衛星放送に関する放送データ)は370本に上り、受信機器メーカー約50社に配布され、本放送に向けた受信機器開発に貢献したとしている。
 懇親会では、深田恭子さん出演の新4K8K衛星放送の開始告知CM(15秒バージョン&5秒バージョン)が上映された。同CMは現在、量販店などで上映中のPR動画を深田さん中心にリメイクしたもので、当日初めて公開されたという。
 この後、カウントダウンをしながらA―PABによる試験放送終了を見届けた。最後に質疑応答となり、新4K8K衛星放送の普及についての質問が多く出た。福田理事長は、前述のように厳しいことは認めつつも、放送は技術革新を絶えず行なってきた、さらに現在のメンバーはBSデジタル放送および地上デジタル放送という2つの試練をくぐりぬけてきたと自信ものぞかせた。

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