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映像センター 照明と映像を融合させ新た映像表現を提案

2019322日】

写真 1
織茂氏(右)と加藤氏

写真 2
「動」のデモ

写真 3
「静」のデモ

 映像センターは、新たに導入したムービングLEDパネル「Wing Panel」を中心に、ビジュアルモーションコントロールシステム「Kinesys」とWing Panelの組み合わせて新たな空間演出をアピールした。
 Wing Panelは、ムービングヘッドにLEDパネルを搭載、スポットライトも連動させることができる。LEDは3in1 SMDを採用、ピクセルピッチは3・9mm。最大輝度は3800cd/m2、ドット数は128×128ドット。一方、スポットライトは、LED RGBW 10Wを12個搭載、レンズは直径32mm/6度。チャンネル数は、LEDパネルのみ使用時が6ch、スポットライト使用時は64ch。サーバーを含めたDMX制御により、映像と光と動きを1台のコンソールにて一括制御できる。また、IP65の防水レベルも備えている。
 前述のように、ブースではKinesysとWing Panelの組み合わせによるデモを実施した。デモは「静」と「動」の2バージョンあり、静は青色を基調にしており、落ち着いた穏やかな演出となっていた。一方、動では炎など赤色を効果的に使用。Wing Panelもダイナミックかつ縦横無尽に動かしていた。なお、Wing Panelは9枚×5列が空中にあり、9枚がステージ下部に設置され、合計54枚が使用されていた。
 今回のデモについて、演出を担当したイベント映像事業部 ライブ・コンサート部 主任の織茂喜朗氏は「この展示会の来場者は、色々な分野ジャンル、イベント、コンサート、ライブ、エンターテインメントの関係者が来ています。イベントと一口に言っても、欲しいものはそれぞれ違います。ライブ・エンターテインメントよりの場合と、公式行事や式典などでは、求められるものは大きく違います。幅広いニーズに対応するため、2種類のデモを用意しました・『静』は公式行事や式典向けで、『動』はライブ・エンターテインメントよりをイメージしています。
 機材のメインはWing Panelとなります。従来の照明のムービングヘッドの部分にパネルを搭載しています。Wing Panelを導入することで、照明と映像の融合という新たな形を提案していきたいと思っています。今回のブースおよびデモも、これまでにない映像表現の可能性を提案する、というコンセプトで構成しています。
 デモについては、基本コンセプトを決めるのに1か月、それを具現化させるのに1か月で合計2か月を要しました。これまでの映像表現とは違うものを創るため、映像や照明効果に加え、Wing Panelをどのように使えば、より効果的に見せたいシーンを作れるかが、一番苦心した点です」と語る。
 また、新規導入したGreen Hippo社製メディアサーバー「HIPPOTIZER V4 BOREAL」をデモなどに活用した。同機種はヒポタイザーシリーズの最新バーション(V4)で、4Kやそれ以上の解像度をサポートする出力を増やし、パフォーマンスを飛躍的に向上させたモデル。卓越した演出を可能にするための最新グラフィックテクノロジーを採用している。HIPPOTIZER V4 BOREALに映像素材を入れて、エフェクトを加えたり、位置の調整などを行い、視覚的により効果的な加工を施した映像を切り分け、各パネルに送る。
 この他、d&bの立体音響システム「Soundscapeシステム」のデモも行われた。コンサートなどでは、スピーカーの位置によって音の聞こえ方が変わってしまう他、基本的にそれぞれの楽器や歌は動かない。Soundscapeは、演奏者や歌手が動いたら、その通りに音も動くシステムだ。デモではバンドの演奏をステレオ、モノラル、Soundscapeでの音の聞こえ方の違いをアピールした。Soundscapeでは、ボーカルが横に動くと歌はその動きに連動して横に動く。またギターが前に出てくると、音も前に出てくる。これを実現させるのは音響システムプロセッサ「DS100」。ディレイと音量のレベルなど全て計算して制御する。音の位置情報が高精度化している他、音の解像度も向上しているという。今回は180度のシステムだったが、360度のシステムも可能で、その場合は後ろから誰かが現れるとそれに連動して音を後ろから前へと移動させることもできる。

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