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NHK 技研公開2019で最新技術3件を展示

2019528日】

写真 1
8Kワイヤレスカメラ

写真 2
小型送信機


写真 3
8K 120Hz映像のライブ制作伝送実験の系統

写真 4
広い視聴範囲の個人視聴用インテグラル3Dテレビの原理

 NHKは、NHK放送技術研究所(技研)の最新の研究成果を一般に公開する「技研公開2019」で展示される8Kスーパーハイビジョンや3Dテレビの最新技術3件を発表した。
 「8Kワイヤレスカメラを開発~スポーツ中継や音楽番組の臨場感あふれる8K番組制作に向けて~」は、世界初となる8K映像の無線伝送が可能な8Kワイヤレスカメラ。ワイヤレスカメラは、ケーブルを使わずに映像を無線伝送できるので、スポーツ中継や音楽番組の制作などで、被写体に近づいた迫力あるシーンの撮影に活用されているが、これまで2Kや4K映像に対応するものはあったが、8K映像に対応するものはなかった。今回、8Kカメラの映像信号を無線伝送する送信機の送信技術にSC―FDE方式を用いることで、持ち運びが容易な小型化を実現した。可搬型の8K映像符号化装置と組み合わせて使用することで、ミリ波の電波で約100mの距離まで、185Mbpsの8Kカメラの映像を伝送することができる。また、屋外伝送実験を行い、8K映像を安定して無線伝送できることも確認したという。なお、同実験はアイベックステクノロジーと共同で実施している。
 「毎秒120コマの8K映像のライブ制作・衛星伝送」は、世界初となる8K 120Hz映像のライブ制作・衛星伝送の公開実験を行うもの。NHKでは、被写体の動きをより鮮明かつ滑らかに表現することができる毎秒の映像のコマ数(フレームレート)を120枚に高めた8K 120Hz映像の製作機器の開発や、伝送・表示技術の研究を進めている。中継現場では、フレームレート120Hzに対応した8Kカメラ、中継車を用いてコンテンツ制作を行う。制作したコンテンツを、HEVC/H.265方式による映像符号化装置で圧縮し、広帯域・大容量伝送が可能な21GHz帯中継器を搭載したBSAT―4a衛星を用いてライブ伝送する。衛星アンテナで受信し、複合したコンテンツを技研公開で見ることができる。なお、8K 120Hz映像符号化技術の研究は富士通研究所、21Ghz帯伝送実験は放送衛星システムと共同で進めている。
 「広い視聴範囲野個人視聴用 インテグラル3Dテレビ」は、より広い視聴範囲で3D映像を表示する個人視聴用のインテグラル3Dテレビを開発したもの。NHKでは特別なめがねが不要で自然で見やすいインテグラル3Dテレビの研究開発を進めている。インテグラル3Dテレビは、様々なホ横行から見た3D映像を表現することができるが、視聴できる範囲が狭いことが課題だった。今回開発したインテグラル3Dテレビは個人視聴用のシステムで、見ている人の目の位置を検出することにより、視聴位置に応じた3D映像を広い範囲で表示する。水平方向の視聴範囲を約80度まで、垂直方向の視聴範囲を約45度まで広げることに成功した。なお、インテグラル3Dテレビは、微小レンズ群からなるレンズアレーを用いて3D映像を表示するテレビで、特別なめがねを使用しなくても自然で見やすい3D映像を表示することができる。

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