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映像センター 古事記の世界を最新の技術で演出する”和”エンターテイメント

202025日】

写真 1
「天岩戸」をテーマにしたステージ

写真 2
ステージ構成

 映像センターは、「第7回 ライブ・エンターテイメント EXPO」に出展し、最先端の映像機材を用いた演出ソリューションを紹介する。今回の演出のコンセプトや見どころ、主な出展製品などについて、同社イベント映像事業部 首都圏映像業務営業 MICE部 営業1課 係長の鶴川和也氏に聞いた。
 「今回の演出のコンセプトとして“和”を選択しています。今年はオリンピック・パラリンピックが開催され、海外から多くの外国人が来日します。さらに、大阪万博も控えている他、IR(統合型リゾート)も計画されています。今後を見据えて、“和”を打ち出した演出ができないかと考え、今回の企画が立ち上がりました。
 テーマは古事記の『天岩戸』を用いており、古事記の世界を最新の映像技術で表現します。
 また、もう一つのキーワードとして“トラッキング”があります。和の演出とトラッキングの演出を一つに組み合わせて、新しい演出・表現をアピールします。これにより、オリンピックや大阪万博であったり、IRの施設などに、インタラクティブな要素として取り入れられるように先を見据えつつの演出をしたいと思っております」。
 トラッキングを行うための機材として、カナダVYV社のメディアサーバー「PHOTON」およびトラッキングシステム「ALBION」を用いる。いずれも海外ではすでに使用されているものの、日本では実績はなく、今回が“日本デビュー”となる。このため、すでに「Photon」「PHOTON」および「ALBION」を保有し、使用実績も有するシンガポールに本社を持つHexogon Japan Inc.(ヘキサゴンジャパン)と協業し、同社から技術サポート受ける。
 メディアサーバーは様々なものがあるが、今回VYV社製品を採用したのは、大規模なショーに対応できる他、高速処理性能に優れていることが大きいという。ショーでは和太鼓を使用するが、和太鼓を叩いた動きをトラッキングして、それに合わせて映像が動いたり、また舞い(踊り)に合わせて、床にプロジェクションにより水面に波紋ができるなどの演出を行う。さらに、太鼓のバチの動きもトラッキングして、映像とリンクさせている。これらは事前に映像の動きを用意するのではなく、すべてリアルタイムで映像を生成する。
 「映像ありきで人が動くパターンは多いですが、今回は完全に人の動きに合わせて映像が変わったり、動いたりします。演者の動きをセンサーが読み取り、リアルタイムでメディアサーバーが映像を生成します。
 ステージは5分程度で、1時間に1回程度を予定しています。また、お客さまにも実際に太鼓を叩いてもらい、リアルタイムに映像が変わることを体験ができるようにします」(鶴川氏)。なお、ショーのパフォーマーは3名で構成される(アマテラス役:佐倉知佳氏、スサノオ役:松下建命氏、ウズメ役:室伏美由紀氏)。
 また、これまでブースはオープンスタイルで、外からもショーを見ることができたが、今回はシアター形式でクローズドになっている。ブース壁面には横16・8㍍×縦6㍍の大型LEDディスプレイを設置し、ショーが行われていない時は、上げてブースの中が見えるが、ショー開催時は下げてクローズドな空間を確保するとともに、LEDに導入事例の紹介など映像を上映する。このLEDの昇降には、超高精度ビジュアルモーションシステム「Kinesys(キネシス)」を用いている。この他、音響にはd&b社の立体音響システム「Soundscape」を用いより臨場感のあるステージを演出する。
 鶴川氏は「VYVのシステムを使用するのは初めてですが、今後、トラッキングを使用したショーが増えるのであれば、導入を検討していきたいと思っています。最新の機材・技術と和の演出を組み合わせて、今までにない感動をお客さまに届けることが最大のコンセプト・目的となります。是非、映像センターブースにお越しいただき、体感してください」と語る。

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