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光和最新映像機器内覧会レポート  ソフトウェア型スイッチャーを日本初展示

202027日】

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会場の模様

写真 2
「Modulo Mixer」

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「GigaCore」

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「Aquilon C+」

 光和は、1月23日(木)~24日(金)に本社ビル(東京都江東区)において、「KOWA2020最新映像機器内覧会」を開催した。同社が取り扱う映像機器及び関連機器が一堂に展示された。同内覧会は、各メーカーが最新機器を持ち寄ることで有名で、日本版InfoCommとも呼ばれている。特にライバル企業の製品を比較できる日本ではほとんど類を見ないユニークな展示会だ。日本初公開の装置や技術が紹介されることも珍しくなく、最新の製品や技術を見るために毎年多くの来場者が訪れる。記者が注目した製品をピックアップして2回に分けてレポートする。
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 今回の内覧会について、同社 執行役員 レンタル本部レンタル営業部長の木村浩氏は「今回はメディアサーバやネットワーク関連、4K8K関連が注目される展示となります。特にメディアサーバに搭載する世界初のソフトウェア型スイッチャーを日本で初めて展示します」と語る。
 Modulo(モデューロ)は様々なメディアサーバを開発し、世界中で多数のイベントやショーで用いられている。新たに開発した「Modulo Mixer」は、メディアサーバに搭載する世界初のソフトウェア型のスイッチャー。メディアサーバの機能を駆使することにより様々な機能を実現、PinPやアルファ抜きなどをModuloのみで行うことができる。Modulo Mixerを搭載することでマルチスクリーンスイッチャーと同等の機能をModuloで実現できる。
 放送局では、プレイヤー、スイッチャー、周辺機器、個別の機器でシステムを構築してオペレーションを行う。一方、ライブやイベントの現場では、セットアップや撤収を行う時間が非常に短いため、各種機器を一体化されたものを求められる。Modulo Mixerはこのニーズに対応し、送出、スイッチング、エフェクトまでを1台で対応できる。すでに欧州では多くの実績を築きつつあるという。日本ではマイルランテックが代理店を務めている。
 ネットワーク関連では、Luminexのネットワークスイッチが目を引いた。LuminexはAV向けのネットワークスイッチを開発・販売しているが、AVネットワークを簡単にする、現場においてネットワークの管理に要する時間をできるだけ短縮し、映像やコンテンツの作成に注力できるよう、より簡単なネットワークの構築を目指している。コアとなる製品はイーサネットスイッチ「GigaCore」。大きな特徴は、ハードウェアと管理性にある。ハードは多様な現場に対応するため、堅ろうなボディを採用。PCを接続しないでも、ジョグダイヤルなどでアクセスできる。現場のスタッフは、IT関連についてはかならずしも精通していないことも多い汎用的なスイッチはコマンドラインなどを打ち込むケースが多いが、GigaCoreではフリックで簡単に設定できる他、ポートのグループ化も容易だ。
 さらに、Luminexネットワークの全体像を可視化するソフトウェアツール「Araneo」も用意している。Araneoは、複雑なネットワークの構成を、明確かつ直感的に理解できるグラフィカルな地図で表現するソフトで、ネットワーク上を流れるデータのパス(通り道)を表示し、帯域の上限に近い接続をハイライト表示する。
 会場ではアスク/ディストリーム、パナソニックと共同で、NDIとイーサネットスイッチを利用したリモートカメラの3拠点間相互接続デモを実施した。擬似的に3拠点を設け、それぞれにGigaCoreを置き、NDI接続のパナソニック製カメラやNewTek機器を接続し、各々をLuminexのリンクアグリゲーションで繋ぐもの。これにより、カメラの遠隔操作、IPネットワークのビジュアル化、NDIのモニタリングを簡単に行うことができる。高圧縮NDI-HXと1Gbpsリンクを2本束ねた2Gbpsリンクで、最大70ソース分の1080/60p高画質映像をリーズナブルなギガビットネットワークで伝送できる。さらに、Araneoのイーサネッとワークのビジュアル化とNewTek NDI Toolsのモニタリングで一括管理も可能。
 会場では8Kおよび複数の4Kモニタに同時に画像を表示するデモを行っていたが、ここでシステムの中核となっていたのがANALOG WAY製マルチスクリーンプレゼンテーションシステム&ビデオウォールプロセッサーの「Aquilon C+」。日本総代理店のミックスウェーブカスタムとして、HDMI2.0/displayPort1.2/12G―SDIに対応し、入力はHDMI2.0×12、12G―SDI×4、出力はHDMI2.0×5、12G―SDI×4。Aquilon C+はモジュラー式設計を採用しているため、入出力カードを簡単に交換して多用な接続方法に対応し、ソースやディスプレイの要求に対応させることができる。このため、Aquilon C+は1台で最大8K60pのLEDウォール3基と4K60p AUX出力8系統を扱うことができる。
 また、8K4Kの表示デモでは、同じくミックスウェーブが扱うAV Stumpfl社製メディアサーバなど「PIXERA two Quad/two Octo」、「RAW」などが用いられていた。このうちRAWは、最大8K対応完全非圧縮メディアサーバで、強力な64bitリアルタイムレンダーエンジンを搭載、最大12bit・10fpsの高品質映像に対応する。

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