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デル テクノロジーズ(EMCジャパン) 3Dアニメに貢献するストレージインフラ

2020214日】

写真 1
倉橋秀則氏

写真 2
石津暁史氏

写真 3
山下浩輔氏

 デル テクノロジーズ(EMCジャパン)はこのほど、3Dアニメーション製作に貢献するストレージインフラに関する記者説明会を開催した。
 冒頭登壇した同社執行役員 UDS(案ストラクチャードデータソリュージョンズ)事業本部長の倉橋秀則氏が「Ishilonビジネスアップデート」として、メディア・エンターテインメント業界で広く使用されているIshilonの最近のビジネス状況を説明した。Ishilonは、2019年に合計6.0EB(エクサバイト)の容量を出荷しており、スケールアウトNAS市場でトップシェアを堅持し、市場を牽引している。累計のユーザー数は1万7000に及び、対前年ユーザー数の増加率は32%となっている。Ishilonは元々メディア業界に強い製品だったが、現在は金融や流通サービス、自動車、公共・インフラ、ライフサイエンス、ヘルスケアなど幅広く使用されている。これらによりIshilonの事業規模は、EMCによる買収から9年間で8倍に成長している。今後もビッグデータやコンテンツ市場において成長が期待できることから、今後2年間で1.5倍の事業規模への成長を計画しているという。
 続いてメディア業界の道央について、同社UDS事業本部第二営業部部長の石津暁史氏が解説した。Ishilonはメディア・エンターテインメント業界で非常多く使用されている。現在、メディア・エンターテインメント業界はデジタル化の波が押し寄せている。今年東京オリンピック・パラリンピックが開催されるが、HDの時代から4K・8K HDRの時代へと移行することにより、データ量は爆発的に増加している。このように増えていくデータ量を、どのように扱っていくかについて企業は悩んでいる。その解決策の一つとしてIshilonがあり、メディア・エンターテインメント業界で活用が増えている。特にアニメ業界は、デジタル化が進む中、まだまだ“手書き”の部分が多い。デジタル化の波と、従来のワークフローの狭間で、今後どのように対応していくかを、業界で模索しているという。
 この他、米国のNational Academy of Television Arts and Sciencesにより、ストレージ黎明期にHSM(階層型ストレージ管理)システムとして開発された「Dell EMC Isilon」が、Technology & Engineering Emmy Award(テクノロジー&エンジニアリング エミー賞)を受賞したことを紹介した。今回の受賞は、デル テクノロジーズのエンジニアリング チームのパイオニアとしての成果を示すもので、「Dell EMC Isilon」がユーザーに提供する価値と、デル テクノロジーズのイノベーションに対する継続的な取り組みを表すものでもあるとしている。なお、デル テクノロジーズがこの同賞を受賞するのは今回が初めて。同賞の授賞式は、米国ネバダ州ラスベガスで4月18~22日に開催される「2020 NAB Show」で行う。

 今回、Ishilonの優位性を説明する際に、自社で行うよりも、ユーザーサイドの声を紹介した方が説得力が増すと考えたという。特に約10年Ishilonを使用し、3世代にわたり、入れ替えながら活用している東映アニメーションの生の声を届けることで、何故Ishilonが基盤を支えるソリューションとして利用されているのかを理解してもらおうと東映アニメーションの山下浩輔氏が講演を行った。山下氏は「システム管理者に贈るストレージ今昔物語」として、自社におけるストレージ活用の歴史や苦心した点などを語った。東映アニメーションの製作拠点である大泉スタジオでは、500~600名が働いており、このうち約200名が3DCGの製作に携わっている。同部署の特徴として、アニメだけでなく、実写のVFXやイベント映像など幅広く製作していることが挙げられるという。
 現在デジタル映像部では、IshilonのH500を6台、A200を8台使用しており、総容量は1.5PBに達している。内訳はH500が実効約600TB、A200が実効約830TB。作業用WSはH500を使用し、レンダリングサーバはA200を使用している。ネットワークは念願の10Gb化により大幅なパフォーマンスアップ(1G×48→10G×28)した。ネットワークは完全に分離されており、ユーザー側はH500、レンダリングはA200にしかアクセスしないようになっている。これは400台ものマシンが一斉にアクセスするとどうしてもスピードが遅くなってしまうのを防ぐためという。
 さらに、大幅なダウンサイジング化(本体だけでも36U→16U)できたという。2020年1月現在、データ量は約1PBファイル数は2.4億ファイルにおよぶ。なお、バックアップ済みの過去作品データ(オフラインデータ)は約500TB、2億ファイルに達している。
 また、最大課題として人材不足を挙げた。「メディアエンタメ系はシステム管理者が非常に少なく、ずっと求人しているのですがほぼないです。デジタル映像部は400台のマシンがあって、200人ぐらいのユーザーがいますが、管理者は2人です。誰か良い人がいたら紹介して下さい(笑)」(山下氏)。

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