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NHKテクノロジーズ・池田氏 ITEからフェロー選定および丹羽高柳賞業績賞受賞 「一貫して放送技術の研究に携われたことに感謝」

2020622日】

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池田哲臣氏

NHKテクノロジーズ ファシリティ技術本部送受信センター ソリューション技術部(公共業務)  主幹の池田哲臣氏はこのほど、一般社団法人 映像情報メディア学会(ITE)からフェローに選定されるとともに、「丹羽高柳賞業績賞」を受賞した。
 まず、フェローの選定理由は「放送番組素材伝送用無線伝送システムの先導的な研究開発および標準化・実用化への貢献」。映像情報メディア学会では「現在の無線伝送技術の中核であるOFDMの研究にいち早く取り組み、現行の地上デジタル放送で帯域分割伝送方式として実用化されている周波数分割型階層OFDM技術を開発するなど、地上波によるデジタル放送の実現に寄与した。また早くからMIMO技術に着目し、番組素材伝送用無線伝送システムのデジタル化およびハイビジョン化の研究開発において先導的な役割を果たし、その成果としてFPUやワイヤレスカメラを開発し、実用化に貢献した。学会活動においては、当会放送技術研究委員会委員長、総務理事などの要職を歴任し、広く映像情報メディア技術の発展・進歩に貢献した」としている。
 続いて「丹羽高柳賞業績賞」の功績題目は「ハイビジョン番組素材伝送用無線伝送システムの研究開発および実用化への貢献」。映像情報メディア学会では、「移動無線伝送技術の中核であるOFDM伝送技術、MIMO技術の研究にいち早く取り組み、その優れた移動伝送特性や極めて高い周波数利用効率を活かしたシステム開発を推進した。マラソン中継で使用されるFPUや歌番組やスポーツ中継で利用されるワイヤレスカメラなどの番組素材用無線伝送システムのデジタル化とハイビジョン化の研究開発を先導的に行い、移動伝送で安定した大容量伝送が可能なシステムの実用化に多大な貢献をした」と高く評価している。

 フェローおよび「丹羽高柳賞業績賞」受賞について池田氏は「このたびは、丹羽高柳賞業績賞とフェローの名誉ある賞を同時に頂き、大変光栄に思っております。1989年にNHK放送技術研究所に着任して以来、一貫して放送技術の研究に携われたことに感謝しております。
 この30年間の無線伝送技術の発展はOFDM伝送技術によるところが大きかったのではないかと思います。1990年代の中盤以降に地上テレビジョン放送のデジタル化が計画され、標準テレビ放送からハイビジョンテレビ放送へと移行するまさにその変革期にOFDM伝送に出会えたことはとても幸運でした。その当時、日本ではOFDM伝送の変復調技術は一般的には知られておらず、テレビメーカーの皆様と苦労して地上デジタルテレビジョン放送の変復調装置を試作した思い出があります。その後はMIMO技術の研究にも取り組みましたが、ベースとなっているのはOFDM伝送技術ではないかと思います。
 現在の地上デジタルテレビジョン放送は、ハイビジョン放送から4K・8K放送へと向かう第2の変革期に差し掛かっています。新しい技術によって地上デジタルテレビジョン放送がますます魅力的なメディアになることを期待しています」とコメントしている。

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