デジタル家電

富士通 新モデル内覧会 パソコン・タブレット

【2016年06月02日】

 富士通は、法人・個人向けのパソコン・タブレットおよびキャリア向けタブレット・スマートフォンの新モデル内覧会を汐留本社(東京都港区)で開催した。ノートPC・デスクトップPC事業を富士通クライアントコンピューティング、携帯端末事業を富士通コネクテッドテクノロジーズに分社化後初の発表会となる。
 最初に、富士通コネクテッドテクノロジーズの林田健執行役員が登壇し、2016年夏モデルのスマートフォン「arrows SV F―03H」、タブレット「arrows Tab F―04H」を紹介した。まず、林田執行役員は、arrowsブランドについて、2015年冬にロゴを刷新するとともに、ブランドコンセプトを新たに“人を思えば、進化は止まらない。”と再定義した。同コンセプトに基づき、ユーザーに対して、①伝えたい思いをありのままに②今すぐ見たい。その瞬間、カンタンに③いつでもどこでも使える安心④いつもの毎日をちょっと未来に、の4つの軸で心地よさを提供することを目指している。今回発表した2機種もストレス無く、心地よく使用できることを重視して開発している。
 「arrows SV F―03H」は、価格帯的にはミドルレンジのスマートフォンだが、同社ではボリュームゾーンに向けたメインストリームの機種と位置づけているという。2015年冬モデルとして「arrows Fit F―01H」を発表した。「arrows Fit F―01H」は、価格と機能でバランスをとったモデルだったが、手にフィットする持ちやすさ、電池の持続時間、快適な文字入力などが高い評価を受けた。「arrows SV F―03H」では、これらの特徴を継承しつつ、ワンランク上のデザインを求める人に向け開発した。SVは、Superior(上質)を追求し、新たなValue(価値)を創造すると意味をこめているという。デザインを担当した富士通デザインのチーフデザイナー 吉橋健太郎氏が説明した。どうしてもスマートフォンは、板状のデザインがベースとなるが、今回は鉱石のかたまりからデザインを生み出すようなアプローチを採用。原石からダイヤモンドを削りだすように、スマートフォンという原石を持ちやすさや手当たりを意識し削り上げるように完成させたと語った。
 側面部分にはノミで削り上げたかのような加工を施すなどオリジナリティにこだわりつつ、横画面で使う場合に保持しやすいように、4隅にくぼみが設けるなど、手当たりと持ちやすさを考慮したデザインとなっている。また、鉱石の持つ硬質さと精緻さを表現するため、本体色はゴールド/ブラック/ホワイトの3色。
 防水防塵機能の採用に加え、MIL規格14項目をクリア。ディスプレイは5型(720×1280ドット)、CPUは1・2GHz動作のクアッドコアCPU、メモリは2GB、内蔵ストレージは16GB。ワンセグ用のアンテナ機能およびアンテナも内蔵している。内蔵アンテナはデザイン的には不利だが、林氏は「テレビをたくさん見ていただくというよりも、災害時でもケーブルアンテナ不要で災害情報などを取得することを趣旨に内蔵した」という。この他、F値2・0の明るい薄型高性能レンズや裏面照射型CMOSセンサ、独自の画像処理エンジンの搭載により、暗いところでも明るく綺麗に撮りたいというニーズに対応。さらに、アウトカメラ(1310万画素)では焦点距離22mm(35mm換算)、インカメラ(500万画素)では同23mm(同)の広角を実現した。
 「arrows Tab F―04H」は、韓国サムスンディスプレイ製10・5型(2560×1600ドット)の有機ELディスプレイを搭載するAndroid 6.0タブレット。1・8GHz+1.・4GHz動作のヘキサコアCPU、3GBメモリ、32GB内蔵ストレージを搭載した。同社では、タブレットがどのような形で使用されているかを調査したが、家庭では手に持たず、壁などに立てかけて使用するケースが非常に多いことがわかった。しかし、従来のタブレットは、側面がすべりやすいことから、使用時に倒れてしまうなどの問題があった。「arrows Tab F―04H」では、側面(3面)に摩擦力の高い素材を用いた「grip edge」を採用、縦でも横でも立てかけて使用することができる。4段階の角度調整ができる卓上スタンドも同梱しているため、立てかける場所がない時にも見やすい角度で使用できる。また、タブレットでは世界初となる虹彩認証を採用した。画面を見るだけで一瞬でロック解除できるため、ストレスなく安心して使用できる。さらに、防水・防塵、MIL規格14項目もクリアしている。

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 続いて、富士通クライアントコンピューティング 事業本部 プロダクト企画統括部長の平野和?氏が、法人向けおよび個人向けPCを紹介した。MicrosoftがOSサポートポリシーを変更したが、ユーザーによっては旧バージョンのOSを利用したいという意向があり、特に日本ではその傾向が強いという。このため、使用比率が高いWindows 7をサポートし続けるために、1世代前のCPUであるBroadwell、2世代前のCPUであるHaswellを搭載したPCを展開していくという。また、シンクライアントPCの国内における導入率は、2015年時点では30・4%だったが、2019年には47・2%まで上昇すると予想。コレに伴い、ユーザーの環境に合わせた新クライアントのトータルソリューションを提供していく。具体的には、同社の強みである生体認証技術や認証専用サーバーによる高度なセキュリティ、試算管理ツールによるセキュリティ・資産の一元管理などを組み合わせて提供する。シンクライアント「FUJITSU Thin Client FUTRO」の新製品として、世界最軽量の13・3型新クライアントなどを発表した。
 個人向けでは、15・6型ノート「LIFEBOOK AH」シリーズの最新モデル「LIFEBOOK AH77/Y」「LIFEBOOK AH42/Y」、23型ボードPC「ESPRIMO FH」の夏モデル「ESPRIMO FH53/YD」を発表した。

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