デジタル家電

DNPが有機ELのデジタルサイレージを発売

【2016年07月27日】

 大日本印刷(DNP)は、7月11日、LGエレクトロニクス社と共同で記者発表会を開き、曲面型有機ELディスプレイを使った業務用大型デジタルサイネージ(LG社製)を10月から発売すると発表した。また、発売に先駆けて国内初導入機を公開。曲面に仕上げた55インチの有機ELディスプレーを24面配置し、約225型の大型マルチ画面を作成したもので、曲面状のディスプレーが見る人を包み込み、臨場感と没入感を高め、迫力ある映像の体感を実現している。
  DNPは、液晶ディスプレーやLED表示機器などを用いたデジタルサイネージの関連事業を展開しているが、今回新たに、有機ELの業務用大型デジタルサイネージ(LG製)を10月から発売すると発表した。
発売に先がけて、同社は五反田ビルのショールームに「DNPマルチサイネージトールビジョン有機EL曲面タイプ」を導入。曲面型有機ELディスプレイを使ったデジタルサイネージの導入は国内で初めて。世界でも韓国の仁川(インチョン)国際空港、南山タワーに続き3例目となる。
 DNPの北島元治常務は記者発表会で「デジタルサイレージはコミュニケーションメディアとして急速に普及している。当社でも事業サービスを展開しており、今回新たに、有機ELディスプレーの強みを活かした曲面の大型デジタルサイネージを発売することになった。事業サービスを拡充し、さらに、国内市場へいち早く投入することで、より豊かなコミュニケーションの実現を可能にしていきたい」と述べ、事業の更なる拡充に力を込めた。
 今回公開された「DNPマルチサイネージトールビジョン有機EL曲面タイプ」は、55型の有機ELディスプレーを24面、約225型(H4m×W5m、面積20・8㎡)の大型画面として配置したもの。パネルは4面1セットで6セットを組み合わせ、マルチ画面として構成されている。
 最大の特徴は曲面状のディスプレー。有機ELの曲面加工可能というメリットを最大限活かした。見る人を包みこむような湾曲した大画面により、没入感や臨場感を高め、より迫力ある映像を体感できる。また、今までにない意匠性やアイキャッチ効果も演出できる。
 さらに、自発光の有機ELディスプレーが深い黒を表示することで、高いコントラストでより美しい色調を表現する。
 DNPは今後、LGから有機ELディスプレーの提供を受けてデジタルサイネージの運用・活用の提案から、スペースデザイン、設置・施工、システム設計、コンテンツ制作、配信・運用、効果測定までトータルに事業を展開していく。併せて有機ELに適した高解像度・高品質な映像コンテンツの制作、販売にも取り組む。
 同社はインバウンド対応や東京オリンピック・パラリンピック、少子高齢化社会への対応などで、今後、デジタルサイネージ市場がさらに拡大すると分析しており、製品とコンテンツ、関連サービスで2019年度までに20億円の売上を目指すとしている。

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