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光沢ある深い黒色の「漆ブラック」実現 NEC

【2016年08月26日】

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「漆ブラック」実現したバイオプラスチック

 NECは8月17日、東京都港区にあるNEC泉華荘で会見を開き、京都工芸繊維大学と漆芸家で京都産業大学教授の下出祐太郎氏らと共同で開発した、黒色のセルロース系バイオプラスチックを発表した。光沢のある深い黒色の“漆ブラック”が特長で、高い装飾性を生かし、携帯やテレビなどの電子機器から、自動車や住宅などのインテリア材への適用を目指す。 発表されたバイオプラスチックは、漆器特有の“漆ブラック”を再現したもので、表面処理したカーボン微粒子を独自の技術でセルロース樹脂に添加・混合して、漆ブラックの光学的特性である“低明度+高光沢+α”を実現した。
 強度や耐熱性、金型による成形性といった耐久製品の材料に必要な特性はクリアしており、今後は生産体制の整備と量産によるコスト削減が課題となる。NECは、製造ライセンスの供与を含め、材料メーカーとの連携による量産化を目指しており、自社製品以外の企業や分野に供給することで量産化とコスト削減を図っていきたいとしている。
 NECは2000年から、社会貢献活動の一環として環境調和性に優れたバイオプラスチックの開発と利用に取り組んできた。これまででんぷん由来のバイオプラスチックを開発し、自社製品の筐体等に適用してきた。今回は食糧問題に配慮して原料をセルロースへ変更、漆ブラックという付加価値も付けた。
 同社IoTデバイス研究所の津村聡一所長は「エコだけでなく、プラスアルファとして付加価値の高いバイオプラスチックの開発・利用を進めていきたい」と語り市場での展開に意欲を示した。

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