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戴正呉新社長メッセージ シャープ

【2016年08月31日】

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(左)戴・シャープ社長と郭・鴻海会長(中央)
(4月の調印式で)

 【大阪】シャープの新社長に13日付で就任した台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業の戴正呉副総裁は22日、シャープ社員向け
にメッセージを出し、組織や人事制度を大幅に見直す考えを表明した。
 全社員を対象に現在実施している給与カットを9月支給分から見直す方針で、一般社員の給与は元に戻し、管理職らも成果に応じて支給する。「一日も早く黒字化を実現するとともに、確かな成長軌道へと導きたい」と、経営再建に向けた意欲を発信した。
 メッセージでは、ビジネスユニット単位で収益責任を明確にする『分社化経営』を推進し、早期の黒字化を実現するため構造改革を進める。
 また信賞必罰の人事を徹底し、営業成績に応じて高く処遇する制度の導入など〝成果を上げた人に報いる制度″に改める一方、管理職らは降格もあり得る仕組みにする

 さらに本社機能をスリム化し、コストを抑制。「シャープは商品企画・開発・販売に経営資源を集中し、調達・生産は鴻海グループが全面的にサポートする」と強調した。
 以下、メッセージの冒頭部分より抜粋。

 この度、社長に就任しました、戴正呉です。4月2日に堺にてシャープと鴻海の資本提携の契約にサインした後、各国の競争法認可および出資完了を経て、8月 日に正13式にシャープの社長に就任しました。この出資は買収ではなく投資であり、シャープは引き続き独立した企業です。ですから鴻海からシャープの組織の一員となるのは私一人としました。
 私は、鴻海で30年以上にわたり、生産、営業、経営管理など、様々な分野の仕事を経験し、半導体をはじめとした電子部品、コンシューマーエレクトロニクス、IT機器などの事業拡大を牽引してきました。また、日本企業との仕事も数多く経験し、日本に駐在したこともありますので、これからシャープの皆さんと一緒に、本格的に仕事ができることを大変嬉しく思います。
 シャープの社長としての私の使命は、短期的には、一日も早く黒字化を実現するとともに、シャープを確かな成長軌道へと導き、売上・利益を飛躍的に拡大していくことです。その実現のためには、鴻海との戦略的提携が鍵となります。両社の強みを活かした幅広い協業を加速し、大きなシナジーを生み出せるよう、私が先頭に立って取り組みます。
 中期的な使命としては、次期社長となる経営人材を育成・抜擢するとともに、積極果敢にチャレンジする企業文化を創造することです。これによって、さらなる100年に向かって盤石な経営基盤を築いていきます。
 私は社長として、従業員の皆さんをはじめ、お客様、取引先、株主など、様々なステークホルダーに対して、こうした使命を達成する重大な責任を負っています。この責任を厳粛に受け止め、期待に応えるべく、全力を尽くす覚悟です。(中略)
 構造改革や鴻海グループとの連携が進む中で、皆さんは大きな変化に直面し、戸惑いや不安を感じられているかもしれません。しかしそれらの変化は全て、1日も早く黒字化するためであり、再生を果たして喜びを共に分かち合うためでもあります。皆さんと私は仲間です。一緒に困難を乗り越え、早期の黒字化を果たしましょう!

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