デジタル家電

「4K/IP映像伝送システム」の最新技術披露 NEC

【2016年11月07日】

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   「スムーズな入場を実現
    〜ウォークスルー顔認証〜」
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 「次世代放送システムを実現する4K/
  IP映像伝送ソリューション」

 NECは11月1日・2日の2日間、東京都千代田区の東京国際フォーラムで、最新の技術や製品を紹介する「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO 2016」を開催した。同フォーラムは、NECと同社製品やサービスを導入している企業・官公庁・学校などで構成する「NEC C&Cシステムユーザー会」が共催するイベントで、同社の最新技術等を講演・セミナー・展示等で紹介した。

 今回は「Orchestrating a brighter wоrld デジタル産業革命が、あなたのビジネスを変える」をテーマに開催。NECの新野隆社長による基調講演や東京急行電鉄の野本弘文社長による特別講演が行われたほか、60を超えるセミナーではNECの製品・サービスを導入したユーザーの事例や同社の事業戦略、各種取り組みなどを紹介した。
 また、展示会場では、70を超える製品・ソリューション・先進技術などが展示され、10月31日に行われたメディア向けの内覧会では、「次世代放送システムを実現する4K/IP映像伝送ソリューション」や「ウェアラブルデバイスの本命。耳元で繋がるインターネット」、「映像配信を活用した警備ソリューション(研究開発)」、「スムーズな入場を実現~ウォークスルー顔認証~」などの最先端技術が注目を集めた。内容は次の通り。
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 「次世代放送システムを実現する4K/IP映像伝送ソリューション」では、4K/IP対応映像処理装置の「MF4000シリーズ」が参考出展され注目を集めた。「MF4000シリーズ」は、ITベースの放送システムの実現を見据え、SDIシステムとIPシステムを結びつけて開発したITゲートウェイ。最新の「Media over IP技術」に対応しており、次世代のフルIP放送システムを構築できる。また、IPネットワークを使用したHD(1・5Gbps)、4K(12Gbps)の超低遅延・高画質ストリーミング伝送も可能。広色域・高ダイナミックレンジ規格にも対応し、従来のHD放送を超えた高精細な映像表現力と共に、サイズも従来の4K映像対応機器に比べ大幅に小型化している。
 「ウェアラブルデバイスの本命。耳元で繋がるインターネット」では、耳穴の形状を音で識別する生体認証技術を紹介した。デバイスは、スピーカーとマイク、モーションセンサーを搭載したイヤフォン型のデバイス。認証技術は、NECのバイオメトリクス認証技術がベースとなっている。仕組みは、イヤフォンから音を流したときに生じる、耳穴からの反響音をマイクで収集して、個々に違う耳の形状による音響特性を1秒以内に認識する。音が外耳道を通って鼓膜で反射して返ってくる信号成分と、音が鼓膜を通過した後で中耳と内耳で反射して返ってくる信号成分とで個人を特定する仕組み。外的環境の影響も排除できるため、99%以上の認証精度を実現した。イヤフォンから流す発信音も変更できるので、第3者に生体キーが録音されてしまっても、最初にイヤフォンから流す発信音を変えることでセキュリティを守れる。
 「映像配信を活用した警備ソリューション」では、ウェアラブルカメラと顔認証技術による最新の『警備支援ソリューション』を紹介。警備員がウェアラブルカメラを装備して現場のライブ映像を本部へ配信して、本部と現場がリアルタイムに情報を共有する。また、ウェアラブルカメラで撮影した顔画像は、NECの顔認証技術で識別して、認識結果を警備員が装備するスマートウォッチに通知する。警備センター側は正確な状況把握を可能にし、現場の警備員は、迅速な人物特定を実現できるので、事件・事故の未然防止や早期解決に役立つ。顔認証技術のほか、映像鮮明化機能や適応映像配信制御機能も搭載。逆光や暗がりなどの環境影響を補正し、視認性を向上し、通信スループット予測に基づき配信する映像のビットレートとフレームレートを動的に制御し、通信環境が不安定な場合でも高品質な映像配信を実現した。
 このシステムは実際に、東京マラソンで警視庁と連携して実証実験が行われた。ウェアラブルカメラを装着した警察官が一般ランナーと並走して不測の事態に備える「ランニングポリス」では、高いセキュリティ効果が認められたとした。
 「スムーズな入場を実現~ウォークスルー顔認証~」では、「Tkyo 2020 JAPAN HOUSE」の入退管理に使われる認証機器やゲートと同様の体験デモなどで技術紹介を行った。「ウォークスルー顔認証システム」は「Tkyo 2020 JAPAN HOUSE」内の記者会見場に設置され、日本代表選手団のメダリスト会見に参加するメディア関係者の入場管理に利用される。「ウォークスルー顔認証システム」は、世界トップクラスの認証精度を誇る顔認証エンジン「Neo Face」を搭載。事前に撮影・登録したメディア関係者の顔画像と、ゲートに設置したカメラで撮影した顔画像を照合して本人確認を行う。ゲートに近付く間に顔が撮影され、IDカードを読み取り機に着券後、即座に顔認証を行う。カメラの前で正対して立ち止まる必要がなく、歩きながらスムーズな認証が可能で、IDカードの貸し借りや盗難によるなりすまし入場、IDカード偽装による不正入場の防止を実現する。

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