デジタル家電

「OKI PREMIUM FAIR 2016」を開催 沖電気

【2016年11月28日】

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▲ 講演を行う鎌上信也社長
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▲ 「IoTプラットフォーム」の展示

 沖電気工業(OKI)が主催する「OKI PREMIUM FAIR2016」が11月17日と18日の2日間、東京都目黒区のウェスティンホテルで開催された。「OKI PREMIUM FAIR2016」はOKIグループが出展するプライベートフェアで、今回で10回目を数える。
 今年は昨年に引き続き「つなぐ未来、創る今。」をメインテーマとして、顧客のデジタルトランスフォーメーションの実現に向け、OKIグループがいかに貢献するかをテーマに、特別講演やセミナー、展示会などが行われた。
 特別講演では、鎌上信也社長が「つなぐ未来、創る今。~OKIの次なる挑戦~」をテーマに講演し、厳しい状況下で生き残るには、『デジタルトランスフォーメーション』を活用してビジネスモデルやサービスを変革する必要があると提言。
 鎌上社長は、「お客様の知恵とOKIの知恵を組みわせる『共創』と、ビジネスパートナー様との連携によって、お客様の『デジタルトランスフォーメーション』を確実に実現するためのベストなソリューションを創出し、貢献していきたい」と述べ、AI・ビッグデータ・クラウドなどのパーツと、OKIの得意技で構成するOKIの『IoTビジネスプラットフォーム』をもとに、共創と提携により、顧客のデジタルトランスフォーメーションの実現に向けて挑戦していくと決意を示した。
 展示会場では、OKIグループの技術を「IoTビジネスプラットフォームゾーン」と「アプリケーション共創ゾーン」の2つのゾーンに分け41のテーマを展示した。
 「IoTプラットフォーム」の展示では、10月3日から販売開始した簡単かつ安価に導入可能なIoT導入パッケージの『IoTファストキット』を紹介。OKIが長年培ってきた920MHz帯マルチホップ無線技術を紹介し、▽この技術により、広範囲なネットワークを安価に構築することが可能▽干渉の恐れがある2・4GHz帯無線と異なり、障害物を回り込みながら長い距離での通信が可能であり、少ない機器でレイアウト変更に対応できる▽センサーデータを集めてクラウドへ転送可能。ゲートウェイの設定コストを解消し、電源を入れるだけで簡単につながる▽設期間短縮と設定コストの大幅削減が可能▽Modbus RTUに準拠したセンサーならすべて接続可能▽複数拠点での異なったデータ管理が容易(テナント管理)事務所や工場などの複数拠点で、拠点ごとにアクセスできるデータを分離することができるため▽パスワード認証により行っていた認証を、デジタル認証機能を備えることで、成りすましなどのセキュリティー課題を解決。パスワードなしで高いセキュリティーが確保できる▽従来、数ヵ月かかっていたIoTアプリケーションの開発を大幅に短縮することが可能なAPIを用意。このAPIを利用することで、顧客自身が短期間で開発することが可能となる。
 「音響センサーで重要施設のセキュリティ強化」の展示では、11月15日に発表されたばかりの「ドローン探知システム」を紹介。OKIは探査距離の伸長に成功し、300メートル先に飛来するドローンの探知が可能な「デュアルパラボラ方指向性音響センサー」を開発した。「デュアルパラボラ型指向性音響センサー」は、ドローンの飛行音を2本のマイクロフォンとパラボラで収集して音源位置分析を行い、探知距離300mを実現した。また、音響センサーの設置環境に応じた背景雑音除去機能、感度調整機能を新たに加え、騒音下にある環境での探知性能を向上。これにより、最小構成を組合わせることで高性能な全方位での探知を実現した。さらに、顧客の要望に応じたカメラシステムと連携するオプションも用意され、映像による確認も行えるほか、映像録画や侵入履歴の記録を残すなど、監視用途を広げた運用も行えるようにしている。
 ドローンは急速な普及にともない、映像制作や災害地調査、インフラ老朽化点検、物資輸送などへの利用やサービスなど需要が高まっている一方、事故発生のリスクや悪用による脅威が指摘されている。2015年12月には「改正航空法」、2016年5月には「小型無人機等飛行禁止法」と、ドローンやラジコンなどの無人航空機の飛行ルールや飛行禁止区域の設定が新たに施行されたが、今回展示した新技術では、新しい法律への対応もとっているとした。
 「医療事務業務効率化システム」の展示では、OKIが医療事務関連業務事業を行うソラストと業務提携を開始した、ICTの活用による新医療事務関連業務の構築について紹介した。 本業務提携では、OKIのもつICTのシステムインテグレーション(SI)力および運用サポート力とソラストのもつ顧客基盤および医療事務受託に関するノウハウという両社の強みを活かし、ICTを活用した病院における患者様サービスの向上や受付業務の効率化などに取り組んでいく。医療機関における医療事務分野のさまざまな課題解決やサービス品質の強化、新ビジネスの創出を目指す。
 最初の取り組みとして、「患者情報自動登録システム」を共同で開発し、全国の医療機関に導入。保険証情報の読み込みから登録まで、初診受付にかかる一連の作業を自動化することで、患者の診療申込書記入の負担軽減や受付の待ち時間の短縮を目指す。システムは全国にあるソラストの受託先医療機関を皮切りに、医療機関を対象として導入していくとした。

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