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NICT 28年度新規委託研究(1課題)の受託者を決定

【2016年08月05日】

 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、 平成28年度から新たに研究開発を開始する委託研究開発1課題について、次の通り受託者を決定した。
 課題は「ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発」(5件を採択)である。研究期間は、平成28年度から平成30年度まで(3年間)である。
 5件は次の通り。研究開発課題と受託者(○印:代表研究者)で表記している。

 ▽提案課題:臨床現場の安全と効率化を支援するIoT情報基盤の研究開発
 ▽概要:臨床現場での情報自動収集環境の導入と得られた情報の利活用には、高い社会的障壁が存在し、それを取り除くためには、情報提供・入力者自身に明確な利益が提供される「一次フィードバック系」のアプリケーション実現が鍵となる。本研究では、京都大学医学部附属病院(京大病院)総合病院情報システム上に、医療ソーシャル・ビッグデータ収集情報基盤を導入し、「一次フィードバック系」アプリケーションを実装して、その効果と実現性を評価する実証実験を行う
 ▽受託者:○国立大学法人京都大学、株式会社たけびし、島津エス・ディー株式会社。

 ▽提案課題:京都インバウンド観光に向けたIoT―to―Humanシステムの研究開発
 ▽概要:本提案では、IoTセンシングとソーシャルメディアにより得られる大量の情報を解析し、人間にわかる形で提示する技術であるIoT―to―Humanの中核技術に関する研究開発を行う。そして、これらの技術を京都におけるインバウンド観光情報の解析に適用し、プラットフォーム構築を行う。具体的には、実際に京都府で進められている京都チャンネル及びホテルにおける観光情報プランニングに適用し有効性を検証する
 ▽受託者:○国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学、スターマーク株式会社。

 ▽提案課題:G空間データのリアルタイム・ビッグデータ収集・処理基盤の研究開発
 ▽概要:本研究開発では、「G空間プラットフォーム」を活用し、「時間変化量抽出」や「メッシュサイズ変換」等の機能を付加したリアルタイム・ビッグデータ収集・処理基盤を開発する。G空間データをリアルタイムかつ時間・空間軸上でデータ処理を行うことにより、実空間の状況を仮想空間上でリアルタイムに把握可能となる。そのことにより、経営者や運営者が、実空間のデータに基づいて業務の効率化や的確な意思決定を迅速に実施することができるようになる
 ▽受託者:○株式会社日立製作所。

 ▽提案課題:行政が持つ健康情報と医療情報のデータベース構築と解析研究開発
 ▽概要:これまでに自治体の持つ行政健康資料を可視化するために、全国自治体と連携し、データベース化を進めており、本提案は、これらの情報を活用し、疾病罹患や重症化の予測をできるような検討を行い、既存の各種事業や取組に立脚した、IT時代にふさわしい健康の可視化、予防医療を通じて新たな健康価値を創出する次世代イノベーションの事業展開を構想する
 ▽受託者:○国立大学法人京都大学、株式会社学校健診情報センター、株式会社ヒメナ・アンド・カンパニー、リアルワールドデータ株式会社。

 ▽提案課題:現場の知、市民の知を有機的に組み込んだ次世代型市民協働プラットフォームの開発
 ▽概要:地域のまちづくりについて市民理解・参加が叫ばれて久しく、千葉市が運用を開始した市民協働型プラットフォームのちばレポなどが代表格であるが、中小規模の自治体などの少ない行政リソース上での展開には、技術的な工夫や全国規模で展開支援が必要だ。本研究では、千葉市と全面的に連携して、全国の地方自治体に展開可能なように、オープンソースベースのプラットフォームを開発して市民の知を取り入れつつ、機械学習、IoTや最適化の機能を組込み、行政の現場の知をスマートに組込み、次世代型の市民協働プラットフォームを開発する
 ▽受託者:○国立大学法人東京大学、合同会社Georepublic Japan、一般社団法人社会基盤情報流通推進協議会。

 表記課題「ソーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究開発」については、平成28年2月3日から同3月31日まで公募を行ったもの。NICTは、学識経験者で構成される評価委員会の評価を経て、受託者を決定した。

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