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国土交通省の無線通信システム 災害時の情報連絡手段の確保 ヘリコプタ画像伝送システム

【2016年09月14日】

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映像をリアルタイムに伝送する防災ヘリコプタ

 ヘリコプタ画像伝送システム(ヘリテレ)は、ヘリコプタからの映像を直接地上で受信しリアルタイムに災害対策本部等に伝送するものである。地上の被災状況等を迅速かつ広域的に把握できることから災害対策・情報収集に多大な成果を上げている。
 昭和62年度にヘリコプタ「あおぞら号」に機上設備を整備したのをはじめとし、ヘリコプタは現在、全国8機の体制で運用している。また、固定型画像受信設備も全国83箇所に整備し、さらに可搬型画像受信設備を全国に47台配備し、運用している。
 なお、東日本大震災や紀伊半島大水害時においては、山岳遮蔽による映像伝送断の発生のほか、同一地域においては複数のヘリコプタから同時に映像伝送ができないという課題が浮き彫りになり、平成25年度より老朽化対策としての機器更新に併せてこれらの課題を解決するために通信衛星を介して映像をデジタル伝送するヘリサットシステムの整備を行っているところである。昨年度までに「はるかぜ号」、「愛らんど号」、「きんき号」及び「まんなか号」のヘリサット化が完了し、運用を開始している。また、今年度末までに「みちのく号」と「ほくりく号」のヘリサット化を予定している。
 ヘリサット化により運用においては、低空飛行により詳細な映像伝送を行うことができるようになったほか、従来のアナログ映像と比較して画質の良いことが確認された。デジタル伝送による高画質画像は、地震や風水害などの自然災害発生時に、いち早く現場から災害情報を収集して、地図上にわかりやすく表示することができる統合災害情報システム(DiMAPS)で活用されている。

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