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国土交通省の無線通信システム 広域的な観測と情報提供の充実 レーダ雨(雪)量計

【2016年09月14日】

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    XバンドMPレーダ雨量計

 レーダ雨(雪)量計は、広域的な雨域観測による災害対応の充実を目的として開発・整備されたもので、Cバンド(5GHz帯)とXバンド(9GHz帯)を用いた降雨(雪)観測システムである。
 Cバンドレーダ雨量計は、全国26箇所に配置され、半径120kmの範囲内で定量的な降雨強度及び降雨の地域分布の把握が可能であるほか、半径300kmの範囲で雨域を定性的に観測できる。
 平成15年からは、地上のテレメータ雨量計とのキャリブレーションにより観測精度の向上を図っている。  XバンドMPレーダ雨量計は、MP(マルチパラメータ)化技術を用いて、近年増加する集中豪雨や局所的な大雨による水害や土砂災害等に対して、施設管理や防災活動等に役立てるため、人口が集中している主要都市部等全国39箇所に設置し、運用を行っている。
XバンドMPレーダ雨量計は、Cバンドレーダ雨量計に比べ波長が短く観測範囲は狭いが、水平・垂直の二種類の偏波を同時に送受信することにより、半径60kmの定量観測範囲内においてはCバンドレーダ雨量計に比べ高分解能(16倍:1kmメッシュ→250mメッシュ)、かつ、高頻度(5倍:5分間隔→1分間隔)の観測が可能で、観測から配信に要する時間も従来の5~10分を1~2分に短縮している。
 ■レーダ雨(雪)量計の高機能化   これまでのCバンドレーダ雨量計は水平偏波のみで、解像度が1kmと粗く、地上テレメータ雨量計とキャリブレーションを行っているため配信までに時間が掛かっていた(5~10分)。近年Cバンドレーダ雨量計についても、MP化を進めており高解像度で観測が可能(250mメッシュ)になったほか、キャリブレーションが不要となり配信間隔の短縮(1分~2分)が図られた。
 これに伴い、平成28年7月1日からCバンドMPレーダ雨量計とXバンドMPレーダ雨量計を組み合わせ「XRAIN(拡大試行版)」として配信が開始された。 
 テレメータやレーダ雨量計の観測情報は次のサイトで提供されている。
川の防災情報(http://www.river.go.jp/) XRAIN(拡大試行版)(http://www.river.go.jp/x/

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