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「ケーブルフェスタ2016」 AM/FMチューナー内蔵音声エンベデッターに注目 ミハル通信

【2016年09月30日】

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 新型マルチポート型光ファイバー増幅器

 ミハル通信は、「ケーブルフェスタ2016」に出展し、デジタルソリューションでは、地デジ自主放送フルシステム、AM/FMチューナー内蔵音声エンベデッダーを展示する。FTTHソリューションでは、3・2GHz外部変調型光送信器(参考展示)、新型マルチポート型光ファイバー増幅器、FTTH中継器、マルチファンクション増幅器を展示する。
 地デジ自主放送システムでは、MDSRシリーズのフルラインアップを用意。地デジ自主放送システムをより強靭に、スムーズに、そして効率的に導入するための先進的な製品、システムを紹介する。従来の9Uサイズ8ユニット実装から、3Uサイズ最大12ユニット実装を実現し、実装効率が大幅に向上した。スイッチングハブユニット2台実装によりネットワーク冗長対応が可能。各コントローラーと連携して予備器への自動切り替えが行える。電源ユニットも冗長化した。スイッチングハブユニットのSNMPエージェント機能で、電源・ファン・ユニット(代表アラーム)の状態監視が行える。
 同社は、地デジ自主放送システムを以前から手がけており、さらに小型化したMDSR3Uサブラックを開発。同器に実装可能な地デジ自主放送用ユニットを開発し、同社ならではの特色を打ち出すため、統計多重、データ放送ラジオ、N+1予備器自動切り替え、コントローラユニットと4つの新アイテムを開発した。
 取材した広報担当の岩鶴賢一総務部主査は次のように述べた。「3Uサイズの『MDSRシリーズ』では、PSI/SI生成部やTS多重部、OFDM変調部が1ユニットに集約された『地デジMUX OFDM変調ユニット』や、機器の追加無しに統計多重を実現する『MPEG―2リアルタイムエンコーダーユニット』が加わった地デジ自主放送を構築するためのフルラインアップを紹介します」。
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 データ放送ラジオは、地上デジタル放送のデータ放送の仕組みを利用して、テレビでラジオを聴くことができるサービス。ミハル通信が開発したAM/FMラジオチューナー内蔵音声エンベデッダーは、業界で初めてデータ放送ラジオに特化した装置。この装置を使用することで、データ放送ラジオが簡単に実現する。  具体的には、地デジ自主放送を構築するエンコーダーユニットにAM/FMラジオ音声サービスを追加できる。HD―SDI信号に最大16チャンネル/8ステレオペアの音声信号を重畳できる。様々な音声が簡単に多重可能なので、災害情報発信などにも応用できる。
 AMチューナー回路×5、FMチューナー回路×5を内蔵。ラジオ以外のベースバンド音声に対応するために、アナログ音声入力(LRステレオペア×4)、デジタル音声入力(AES/EBU×4)を備えた。音声レベルおよび遅延調整回路を内蔵。映像のフレームシンクロナイザーを内蔵。エンコーダーに安定したビデオ信号を供給できる。
 「この音声エンベデッダーは、データ放送にラジオサービスを追加するのに必要な機能を1台に集約しました。APCなど自主放送のメイン映像・音声が作られるシステムから出力されるHD―SDIに、ラジオを復調した音声および外部から入力する音声信号を多重できます。7月28日・29日に東京国際フォーラムで開かれた『ケーブル技術ショー2016』で、お客様から特に関心が高かったもののひとつでした。ポイントは、テレビでラジオを聴くことができる点。今やスマートフォンで専用アプリを使ってラジオを聴くことができる時代ですが、一方でスマートフォンを使いこなせない高齢者の方や、ほとんど在宅をされている方がおり、そういったテレビをずっと観ている方々に向けて、ケーブルテレビのコミュニティチャンネルのデータ放送から『ラジオ』のボタンを押すだけで音声が流れてくる画期的なサービスです。さらに、私どもがご提案しているのはラジオだけでなく、コミュニティチャンネルを使って災害情報などの緊急告知情報を発信する仕組みです。将来的には、緊急告知端末との連携も検討しています。また、ケーブルテレビの事業会社でコミュニティFM局をお持ちのところもあるので、その放送を流すことも可能です。ケーブルフェスタの会場では、実際にテレビモニターにデータ放送の簡易的な画面を出して、そこからリモコン操作で音声サービスが出るといったデモンストレーションを予定しています」(同)。
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 3・2GHz外部変調型光送信器では、4K・8K放送実現に向けた3・2GHz対応の光送信器、外部変調型光送信器、ONUなどを参考展示する。
 新型マルチポート型光ファイバー増幅器(新プラットホーム)は、同社従来製品の1・7倍の実装効率を実現した。
 「当社は2008年、3Uサイズ9スロットで最大64光出力ポートを実装したマルチポート型光ファイバー増幅器を発売しました。新しいプラットフォームを持つ新型マルチポート型光ファイバー増幅器は、4Uサイズ18スロットで最大144光出力ポートを実装し高密度化を実現しました。光出力端子にMPOコネクターを採用したことで、8ポートの光出力端子を束ねて1ポートに集約し、作業効率や配線の収容効率が向上しました」(同)。
 FTTH中継装置は、屋外用筐体にFTTH映像ユニット及びGE―PON中継用のFTTH通信ユニットが実装可能な中継装置。
 「サービスエリアが広くなった際に伝送距離を伸ばすための中継装置を展示します。加入世帯数の状況によって搭載する映像ユニット、通信ユニットのユニット構成を変えることができます」(同)。  マルチファンクション増幅器は、通常は770MHz増幅器として動作、光ユニットを実装することで光ノードとしても動作する。マルチな入出力設定が可能だ。
 「FTTH化はかなり進みましたがFTTHへの過渡期で、まだまだHFCシステムを運用しなければいけない事業者様がいます。マルチファンクション増幅器は、下り・上り入力レベル設定、下り幹線・分岐出力レベル設定機能があるので、自社もしくは他社製の様々な光ノード・TBA・TDAに設定でき、既設の増幅器を再調整することなく、元位置交換ができます」(同)。
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 ミハル通信は、9月30日(金)午前10時〜午前10時30分にホテル名古屋ガーデンパレス5階梅の間で「次世代ブロードバンド・デジタルソリューション」をテーマにセミナーを開催する(要事前予約)。新型マルチポート型光ファイバー増幅器などで構成される先進的なFTTHソリューション、MDSRシリーズが可能にする「データ放送ラジオ」「N+1予備機切替システム」等を紹介する。

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