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危機管理産業展2016 防災用街角ラジオ「ミーアキャット」 暁電工

【2016年10月19日】

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     ▲ 栃木県那須町での設置例
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   ▲ ミーアキャットスタンダード(左)
     ミーアキャットハンディ(右)

 東日本大震災以降、日本列島は地震活動や火山活動が活発化している。4月には熊本地震が発生し、建物の損壊やライフライン・交通の寸断など甚大な被害をもたらした。近い将来、南海トラフ地震や首都直下地震が発生するといわれる中、「地震や火山噴火等の自然災害からどのように身を守るのか」「災害発生時いかに早く情報を入手し、避難行動をとることができるのか」が重要になってきている。
 「防災用街角ラジオ ミーアキャット」は、太陽光発電とバッテリーで駆動する独立蓄電方式を採用しており、商用電源は不要でどこにでも設置が可能。夜間や停電時でも継続して情報を拡声放送し続けることができる。また、制御箱内に設置されたハンドマイクはローカルエリアでの拡声放送が可能なため、災害時に地域住民に危険を呼びかけるだけでなく、地域行事等にも活用できる。
 昨年、栃木県那須町から「防災用街角ラジオ ミーアキャット60 戸別受信機・防災ラジオ対応型」を受注し、設置工事が完了した。那須町では防災行政無線のデジタル化整備工事を行ったが、放送の行き届かない地域等があり、防災行政無線の難聴地区や未整備地区を補完するものとして那須町内の平地へ10基、那須岳登山口駐車場(峠の茶屋)にあるトイレと、那須岳山腹の避難小屋(峰の茶屋)へそれぞれ1基ずつ(カスタマイズを行い分割型として)、「ミーアキャット」を設置した。町内の平地へ10ヵ所設置したことにより、今まで防災行政無線の放送が聞こえにくかった地域にも放送が伝わるようになった。また、「ミーアキャット」は太陽光発電とバッテリーで駆動する独立蓄電方式を採用しており、停電しても継続して情報を流し続ける。制御箱に設置されたハンドマイクは局所的な範囲での拡声放送が可能なため、災害時に危険を呼びかけるだけでなく地域行事等にも活用できる。
 那須岳は常時観測火山に指定されている活火山だが、登山客や観光客が多く訪れる山でもある。近年では、御嶽山の噴火を始め、口永良部島、箱根山、桜島、阿蘇山と多くの火山で噴火が確認されており、噴火は身近な災害となっている。山では電気を取ることが難しく、携帯電話の電波が入らない場所も多くある。那須町でも那須岳に訪れる登山客や観光客に噴火や地震等の災害情報を知らせる手段が今までなかったことから、相談され、那須岳への設置となった。「ミーアキャット」は太陽光発電とバッテリーで駆動するため商用電源は不要でどこにでも設置が可能。携帯電話の電波が入らない場所でも防災行政無線の電波が受信できる場所であれば緊急情報を受信し拡声放送することができるため、那須町役場から放送する災害情報等を拡声放送してすぐに避難行動を促すことができる。さらに、制御箱内にあるマイクを使用して、外にいる登山客や観光客に危険を呼びかけることもできる。
 「ミーアキャット」が自治体に設置されるのは那須町が初めてとなり、避難情報や警戒情報を放送することができる装置の常時観測火山における避難小屋への設置も恐らく全国で初めての試み。なお、那須岳山腹の避難小屋への設置は硫黄系のガス環境下での設置となり、機器基盤等の腐食が激しく故障が多いとのことから一定期間様子を見る必要があるため、あくまで試験運用での設置となる。6月より運用を開始している。
 また、静岡県静岡市危機管理総室より「防災用街角ラジオ ミーアキャット 戸別受信機・防災ラジオ対応型」の「スタンダード」8基、「ハンディ」2基を受注した。「スタンダード」の8基については、津波避難誘導施設への設置を検討しており、静岡市清水区の沿岸地域を中心に命山や市外からの利用者が多い施設へ設置される予定。「ハンディ」は、静岡県静岡市危機管理総室からの要望により開発した製品。通常はアルミ収納箱の中にバッテリー・太陽光パネル・制御箱など全ての部品を収納して防災倉庫等へ保管しておき、災害時やイベント等で使用する際に組立てて使うタイプ。防災倉庫や避難場所に保管しておくことで防災訓練等にも活用でき、災害時だけでなくイベントや地域行事など様々な場面で使える。7月末に静岡市清水区の公園内にある防災倉庫へ納品した。静岡市では通常は防災倉庫に保管しておき、イベント開催時に各イベント会場へ持ち込んで使用する予定。なお、「スタンダード」、「ハンディ」のタイプにてデモンストレーションを実施している。拡声放送時の音量等を聞くことができる。
 ブース・2M52

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