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InterBEE 2016レポート クラウドAIが実現する近未来放送システム 東芝

【2016年12月12日】

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▲ 「次期SNGシステム」
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▲ 「次期STL / TTL装置」

 今回の東芝ブースでは、東芝の描く近未来の放送システムを提案する「Next Step」コーナーを設けたほか、導入が進む4K・8K放送に向けた「4K・8K送出設備」、設備更新に向けた「テレビ送信機」「次期STL/TTL装置」「テレビ中継放送装置」「次期SNGシステム」などの機器等を展示し、更新需要に向けた製品から、放送業界の将来を共に考える製品・ソリューションを紹介した。
 「NextStep」のコーナーでは、東芝のクラウドAIサービス「RECAIUS」を、映像・音声認識技術を活用・応用した映像コンテンツの管理ソリューションの一例としてデモで紹介。「RECAIUS」は、音声や映像から人の意図を理解して活動をサポートするクラウドAIサービスで、放送コンテンツ・プロキシ―(低解像度映像)をクラウドにアップすると「RECAIUS」の映像・音声処理技術でメタデータを自動生成し、コンテンツ管理システムの「meify」で管理できる。情報番組やネット配信への2次利用に必要な素材を簡単に検索できる。
 担当者は、「放送局様の未来を見据えた新技術として『RECAIUS』の活用方法を提案させていただいた。お客様のご意見を直接伺い、放送ワークフローを除々にクラウド化していくことも視野に、実用化に向け検討を進めたい」と展望を語った。
 「4K・8K送出設備」では、4K・8Kを構築する上で必要な機器をラインアップした。展示では、4KコーデックのデファクトスタンダードであるXAVCに対応した「VIDEOS neo」から再生した「4K―SDI」の動態展示を行った。また、ソニーブースからIP伝送された4K素材をSDIコンバートして、その信号等を入力素材にマスターの最終出力信号までを4K・8Kのトータルソリューションとして動態展示も行った。担当者は「今回は素材の入力からマスターの最終出力まで機器を取り揃えて動態展示を行い、『4K対応VIDEOS neo』や『HEVCエンコーダ』など、多くのお客様に興味をもっていただけた」と手応えを語った。
 また、更新需要に向けて「テレビ送信機」「次期STL/TTL装置」「テレビ中継放送装置」「次期SNGシステム」を展示。テレビ送信機は、1kWテレビ送信機(ブロア2式内蔵)で、ドハティアンプ技術とメモリ補償技術の採用により、従来比約50%の消費電力削減を実現した高い効率性と、IM―50dBを安定的に確保できる高性能・高安定性が特長。ファンタイプとブロアタイプの2タイプを揃え、OFDM変調器と励振器を一体化した製品も加わり多彩な仕様を選べる。担当者は、「多様なご要望に応えられる製品で、スカイツリー様をはじめ、全国の放送局様に導入いただいている」と豊富な実績をPRした。
 「次期STL/TTL装置」では、保守性の向上とシステム更新時の柔軟性を目的とした次期シリーズから中継放送装置を展示した。「テレビ中継放送装置」では、更新計画の提案として、70W電力増幅器と小電力向け一体型中継局送信機を展示して、省スペース化のメリット等を評価いただいた。
 「次期SNGシステム」では、次期SNG用SSPAとして「2U/3U」の屋内型と屋外型をラインアップした。また、東芝が新変調方式の「DVB―S2X」を使用したHD狭帯域化、4K・8K伝送に対応した次世代SNGシステムを構築するために最良と考えている「新3U屋内型SSPA」の展示を実施。「次期SNGシステム」では、歪特性を満足するための飽和出力の向上や、深いバックオフによる動作、ハーフトラポン伝送、フルトラポン伝送への対応などが求められるが、このニーズに対応するシステムとして注目を集めた。

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