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InterBEE 2016レポート アナログボード実装のオーディオルーターなど紹介 花岡無線電機

【2016年12月19日】

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花岡社長と同社音声卓

 花岡無線電機は、オーディオルーターや音声卓、携帯型高声呼出電話機などの放送機器多数を出展した。
 「AUDIO Router」は、6Uフレームで入出力を自由に構成可能なオーディオルーターで、6Uのフレームに512の入出力を32単位で自由に構成できる。OTC制御対応でマニュアル運用(オプション)も可能。高速フェードインでスムーズな音声切替が行える。ルーター内で音声ミックスやボリューム可変をすることもできる。
 花岡克己社長は「去年、新発売したオーディオルーターで、新たにアナログのイン/アウトボードを実装したことで、アナログ・デジタル両方の回線が入れられるようになりました。また、今回のデモではOTC(ワンタッチコントロール) を組み込んだときを想定して実施している」と新機の特長を説明した。
 また、デジタルミキシングコンソールの「09DSystem」を搭載した音声卓を展示。従来機の「08S SystemEvo」のプロセッサーをさらに強化した機種で、DSPのファンクションの強化やDSPユニットの二重化の対応、モニター部の拡充、フェーダーグループを搭載。さらに、進化したGUIとCenterパネルでの集中操作を可能とし、リッチな操作環境も再現した。フェーダー数のラインナップも12FDから18FD、24FD、30FDと各種スタジオに対応可能なシステムとなっている。
 「『09DSystem』は、ハードからソフトまで100%自社製作です。アナログ音声卓時代から多くの音声卓を製作しておりますので、アナログ音声卓のいいところや国産であるところを活かし、日本語の漢字表記が出たり、フェーダーが一本ずつとれる構造になっています。一枚パネルになっているものは故障・不具合時に全交換が必要となりますが、弊社の製品は一本ずつ取替え可能で、予備と交換すれば運用しながらのメンテナンスもできますし、コストも低く抑えられます」(花岡社長)。「携帯型高声呼出電話機」は、従来機の倍以上のスピーカーを搭載し、ヘッドセットにつけることが可能な『2/4W―3』を参考出展した。ポータブルの高声呼出電話機で、アルミハードケース仕様で軽量かつ連結可能で積み重ねて運搬・収納可能。2W/4W回線はXLRコネクタまたはターミナルアダプタで接続が可能。T・Rの送受信レベルの可変もできる。単三電池4本で駆動する。「従来機の『2/4W―2』が好評で、お使いの皆様から『スピーカーのボリュームがもうちょっとあったらいいな』とか『ヘッドセットをつけられるようにしてほしい』などのご意見をいただき、今回新しく参考出展をさせていただいた」(花岡社長)
 昨年、創業90周年を迎えた同社は、『顧客のニーズに最大限応える』ことを企業理念に、高品質で使いやすい製品を開発・販売してきた。最近ではTASCAM社の機材のリモコン等のカスタマイズも手掛け、日本の放送業界のニーズを取り入れた製品展開に貢献、ブース内にはその製品群も展示していた。
 花岡社長は「カスタマイズやお客さんの仕様にあわせたものづくり、要望を形にするものづくりが弊社の強み。今回もブースを訪問していただいたお客様から色々なご相談をいただいた」と手応えを語った。

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