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5G特集 高耐久性で測定の時間コストを削減 日本ゴア

【2017年01月01日】

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     ▲ ケーブル耐久性テスト
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 ▲ 小線径のケーブル比較。左側が新製品の
 「ONケーブル」

 スキーウエアなどアウトドア用品に用いられている防水透湿性に優れた機能素材「GORE―TEX」などを展開している米W.L.ゴア&アソシエイツ社の日本法人、日本ゴアは、高耐久性、高信頼性測定でトータルコストを削減する「GORE-PHASEFLEX-マイクロウェーブ/RFテストアセンブリ」を、次世代移動通信システム(5G)開発向けケーブルソリューションとして提案している。ケーブルが屈曲した状態でも位相と振幅を安定して測定できるのが特長で最大110GHzまで対応する。
 日本ゴアは、昨年11月30日~12月2日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催された「マイクロウェーブ展2016」(主催・電子情報通信学会APMC国内委員会)に、5Gシステム開発向けに最適な高位相安定、高振幅安定、高再現性を持つ「GORE-PHASEFLEX-」テストアセンブリを展示した。
 パフォーマンス・ソリューションズ・ディビジョンの川﨑久充氏は「マイクロウェーブ展では想像以上の反響が得られた。プレゼンセミナーでは立って見て頂くほどの大盛況で、5Gケーブルソリューションへの関心が高まっていることが分かった。5Gシステムは28GHzで開発が進められる見込みだが、20GHz超の領域で高性能のゴアケーブルは、測定においてケーブルが持つ不安要素を取り除くことができる。また、特定の周波数を抜き出すSAWフィルターなどの高周波デバイスの新たな製品の開発が始まると考えられ、開発用、生産ライン用に高性能で安定したケーブルが必要になると考える。マルチポート向けには新しい0N(ゼロエヌ)ケーブルを出展し、大きな反響を頂いた。0Nケーブルは軽くて細いため、40GHz対応ケーブルの場合、線径を15%、重量は30%の削減を実現した。また、柔らかさも増し、取り回しがさらによくなった」と話した。
 ゴアケーブルアセンブリは一度使用すると、その良さを実感し、手放せなくなる。他社製品と比べ、較正頻度を削減できるメリットがある。また、曲げても特性変化が少なく、かつ丈夫で、過酷な耐久性テストで他社製品は300回で壊れたのに対し、ゴア製品は1万回でも製品規格を満たしていた。柔らかさと強さを合わせ持つのが特長だ。
 ゴアは40年以上前に延伸多孔質ポリテトラフルオロチレン(ePTFE)の発見に成功し、その加工技術に最も優れている。例えば、携帯端末に使う防水ベントでは、同等の初期特性を持つ競合が出てきても、その性能や耐久性のバランスで採用されるという。これはケーブルアセンブリ同様、顧客のFitness for Useに適した製品開発を行っているためである。
 「5Gシステム開発が本格化する中、タイミングよく新製品が出て、5Gを網羅するラインアップも揃えた。ゴアのケーブルアセンブリは、測定における時間とコストを節約し、トータル設計コストを格段に安くできる。今回発表した0Nケーブルは、ブート部の外径をコネクタ径より細く収めた世界初(ゴア社調べ)のケーブルアセンブリである。コネクタの抜き差しが従来品と比べてより簡単に行える。0Nケーブルは40/50/18GHzをラインアップしている。5Gで使用する周波数が今年にはようやく決まる見込みだが、どの周波数帯域にも対応している。2020年に向けて、通信キャリア、基地局ベンダー、測定器メーカー、部品メーカー等に、ゴアケーブルアセンブリの良さを知ってもらい、測定のコストと時間をいかに削減できるかを実感してもらえるよう活動していく」と川﨑氏は語った。

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