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新春ITERVIEW 特別展望台に続き大展望台もリニューアル工事開始 日本電波塔 吉成取締執行役員

【2017年01月06日】

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▲ 吉成取締執行役員
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▲ プロジェクションマッピング
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天の川イルミネーション
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 東京タワーでは、2018年12月に迎える開業60周年、またその先の2020年東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、さらなるサービスと利便性の向上を目指し、特別展望台のリニューアル工事に着手した。また、イベント関連では従来以上に多種多彩なイベントを開催し、多くの注目を集めた。今回も東京タワーで実施されている数々のイベントを統括する吉成二男取締役執行役員にインタビューをお願いし、昨年一年を振り返ってもらった他、リニューアル工事の進捗状況、2017年に行われるイベントの計画やこれからの経営戦略などを聞いた。

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 ―――あけましておめでとうございます。2016年を振り返っていただきたいのですが、どのような年でしたか
 吉成 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 昨年もあっという間の1年でしたが、特に印象に残っているのは、9月に東京タワーで開催された『世界タワー連盟』の総会です。世界タワー連盟は世界22の国や地域から54のタワーやビルが加盟しており、年に一度、持ち回りで総会を開催しているのですが、今年は23年ぶりの東京開催でした。関係各社のご協力もあり、全社一丸となって対応した結果、最終日に実施された表彰式で、弊社スタッフのおもてなしが評価され、連盟事務局から「優れたスタッフ賞」を頂く事ができました。東京タワーから世界に向けて、日本のおもてなしの素晴らしさをアピールできたのではないかと思います。
 ちなみに国内にも20タワーが加盟する『全日本タワー協議会』という組織があり、年に一度総会を開催しています。全タワーが連携して実施しているスタンプラリーは特に好評で、20タワーを完全制覇された方のお名前は、協議会の公式ホームページでご紹介させて頂いておりますが、まもなく延べ達成人数が1000名になろうとしています。今後も全国のタワーと連携しながらタワーファンの掘り起こしを進めていきたいと思います。
 イベントの話をさせて頂くと、昨年で12回目の開催となった、「天の川イルミネーション」が、一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューロー主宰の「第四回イルミネーションアワード」において、新設されたサマーイルミネーション部門の3位に選出されました。冬だけではなく、夏のイルミネーションの先駆けとしてスタートした「天の川イルミネーション」を評価頂いた事は大変喜ばしく、今後も東京タワーオリジナルの集客コンテンツとして育てていきたいと考えています。

 ―――10月には特別展望台のリニューアル工事がスタートしましたね
 吉成 大展望台・特別展望台のリニューアル工事については、以前より会社の中で議論を重ね、プロジェクトチームを結成して、全社横断的に進めて参りました。昨年は第一段階として解体工事が中心でしたが、いよいよ今年から内装を含めた本格的なリニューアル工事に着手していきます。もちろん外装・内装のハード面だけでなく、オペレーションやサービス等のソフト面を充実させることが、何より大切であると考えています。
 特別展望台のリニューアル工事修了後は、大展望台のリニューアル工事に移行します。特に9月頃からスタート予定の大展望台のサッシ交換は、東京タワー開業以来初の大規模工事になります。営業を中止せずに高さ150メートル地点のサッシを交換する為、1面交換に約半年を要し、全面交換するためには、丸2年の工期を想定しております。サッシ交換工事が完了するのは2019年という長期工事です。この工事がスタートすると、工事用の足場が増え、東京タワーの外観にも“工事感”が出てくると思いますが、展望台の営業を休止する予定はありません。お客様にはご迷惑をおかけしてしまうかもしれませんが、ある意味貴重な東京タワーの姿を、ぜひご覧になって頂きたいですね。
 今回のリニューアル工事実施に伴い、特別展望台は営業を休止している為、工事スタート前は、大展望台の展望人員も減少すると予測していました。前年比1割減ぐらいを想定していたのですが、実際にはプラスで推移しており、今の所、特別展望台休止による減少は最小限に抑えることができていると思います。今年は生まれ変わった特別展望台がオープンする記念すべき年ですので、更なる展望人員の増加を目指しています。
 特別展望台リニューアル工事中のエピソードですが、今回の工事で昭和42年に設置されたエスカレーターを撤去したところ、中から39年前のチケットが出てきました。2012年に東京タワーの頭頂部のアンテナ支柱の中から軟式ボールが出てきて話題になった事がありましたが、これからも何か出てくるかも知れませんね(笑)。

【続きは本紙2017年01月06日号で】

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