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新春対談2017 2017年は3か年経営計画の総仕上げの年 視聴者の生命・財産を守るために技術の役割を果たす NHK 専務理事・技師長 森永公紀・本社社長 麻生浩一郎

【2017年01月06日】

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▲ NHK 専務理事・技師長 森永公紀
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▲ 本社社長 麻生浩一郎
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BSによる4K・8K試験放送開始
リオ五輪を8Kで21万人が視聴

 麻生 あけましておめどとうございます。2016年の振り返っていかがでしたか。
 森永 まず、2016年はなんと言っても世界初となるBSによる4K・8K試験放送「NHKスーパーハイビジョン」を8月1日に開始できたことです。NHKでは、スーパーハイビジョン試験放送の開始に向けて、放送センターの送出設備の整備を行うとともに、BSによるアップリンクサービスを委託するB―SAT社と連携して、テストや運用訓練なども行ってきました。
 また、試験放送開始にあわせ、渋谷の放送センターと全国53の放送局に試験放送を視聴できる受信機を設置した他、リオデジャネイロオリンピックの期間中は、東京と大阪の6会場で8Kのパブリックビューイングを実施し、全国の放送局とあわせて21万人のみなさまにご覧いただき、順調にスタートできたと思っています。
 これまでに試験放送をご覧になった方からは、映像が綺麗というだけではなく、奥行き感や立体感が凄かったといった感想をいただいています。NHKではリオ五輪以降も『ルーブル 永遠の美』といった美術番組や『8K大相撲』のようなスポーツ番組を制作しています。今後も4K・8Kの魅力を堪能できるコンテンツを制作・蓄積し、放送を充実させていきます。ぜひ多くの皆さまに、お近くのNHK放送局まで足を運んでいただき、圧倒的な臨場感をご体感いただきたいと思います。
 麻生 新放送センター建設の基本計画も発表されましたね
 森永 昨年8月30日に「放送センター建替基本計画」を公表しました。これは、一昨年6月に現在地での建替えを決定した後、施設の配置や機能などを全局体制で検討し、まとめ上げたものです。現在、この「基本計画」に沿って、放送機能などの具体検討を進めているところです。
 建替工事は、東京オリンピック・パラリンピック終了後の2020年秋にスタートします。最初に、ニュースセンターをはじめとした放送の基幹機能を配置する情報棟を建設し、放送開始100年にあたる2025年の運用開始をめざします。その後、解体と建設を繰り返しながら、2036年まで、一連の建替工事を進めていく計画です。
 新放送センターは、「世界を代表する公共メディアの拠点」をめざしています。4K・8Kスーパーハイビジョンやインターネットを活用した新しいサービス、豊かで多彩な質の高いコンテンツなど、新たな価値を視聴者の皆さまにお届していきたいと考えています。
 また、放送を通じて一人でも多くの命を救うことは、NHKの普遍的な使命です。いかなる災害が発生しても国民の命と暮らしを守れるよう、防災・減災報道の拠点としての役割を引き続き果たしてまいります。
 新放送センター建替えは長期におよぶ一大プロジェクトです。検討や準備の期間を考えると、情報棟が完成する2025年は決して遠い先の話ではありません。次の100年も、NHKが視聴者の皆さまに信頼され、身近な公共メディアであり続け、そして新放送センターが確かな情報と多彩な夢をお届けする拠点となるよう知恵と工夫を結集していきます。

新しいメディアのカタチを創造

【続きは本紙2017年01月06日号で】

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