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InterBEE レポート 入力/出力素材が最大144系統 池上通信機

【2017年01月16日】

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 池上通信機は、映像制作での幅広いニーズに応える次世代映像システム「MuPS―4000 series」=写真=を展示した。用途に応じて大規模から小型まで構成可能なマルチプラットフォームスイッチャシステムで、入力/出力素材はそれぞれ最大144系統で、ルータの全出力にAVDL機能を内蔵している。スイッチャプロセスモジュールの実装により最大4M/E構成が可能で、4M/Eを連動させることにより4K信号処理に対応する。
 2Kベースの4M/Eだが、各M/Eにダブルプログラムを内蔵しているので実質8M/Eの機能を備えた大型スイッチャになる。各M/Eに搭載されているキーヤは8チャンネルと非常に大きく、リサイザ機能も内蔵している。縮小画のインポーズは1列のM/Eで8枚まで可能。リサイザは立体空間を移動する回転機能を持つ。リサイザは通常、縮小して移動するレイアウトのイメージだが、同社の場合はZ軸という前後方向の移動もできるエンジンを採用しているため、2次元ではなく、立体空間を回転移動する「2・5D」を実現する。3Dではポリゴン形状をつくるので、本当に立体的に見える。例えば、波紋やリップルは上から見てシーンを切り替える効果として使う。同社では、すべての3D効果を「リアル3D」という扱いにしてエフェクターとして開発している。
 また、フレームメモリーを大きなストレージとして用意している。保存容量は7万2000フレームで、動画では40分に相当する。フレームメモリーはリソースとして各列で選択でき、4系統に対しそれぞれ64個のイベントがリアルタイムに送出できるようスタンバイされている。効果メモリーの発動によって、生番組で使用するCG系スーパー等の素材呼び出しが自由にリアルタイムにできる。キーフレームで動かすと、時間によって絵を切り替えたりできる。64個のカートリッジを持っているのでニュース番組の順次送出にも対応する。静止画ファイル装置の代用もできる。スポーツ中継等で活用できるフライングロゴ機能もあり、CGを織り交ぜながらシーンを切り替えられる。
 「4K対応2M/Eスイッチャ」を展示した。フォーマットをスイッチングすると4Kにもなる。3G―SDI信号4本、M/E4系統で制作系統を構築している。2Kベースのハードウエアなので4Kにした時にI/Oや機能は4分の1になるため、次世代プロセッサを開発し、12G―SDI信号1本で4K伝送できるシステムをつくる考え。
 スイッチャシステムの各機器のコントロールは、システムセットアップターミナルソフトで行い、電源を立ち上げた状態をつくる。スイッチャの設定、モニター棚の絵の配置、素材のルータ出力レスの映像設定、ルータリモコン設定など操作対象に初期値等を設定する。そうしたネットワークの仕組み、GUIとして制御する仕組みが必要で、今回放送局からの要望に応えた。

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