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「震災対策技術展」横浜 避難者情報を自動で収集「避難者確認システム」 NECネッツエスアイ

【2017年02月03日】

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(右から)佐藤隆明氏と松村猛氏

 NECネッツエスアイは、(1)企業向けの『工場・プラントなどの避難支援コーナー』、(2)自治体向けの『自治体向け避難支援コーナー』、(3)4K高所カメラなどを紹介する『タイムライントレーサー&4K情報共有コーナー』―の3つのコーナー構成により、災害対策室向けのシステム・ソリューションを、デモで紹介する。出展内容について、社会インフラ販売推進本部の佐藤隆明本部長代理と松村猛マネージャーに伺った。
 「今回は、企業様と自治体様の2つのマーケットに向けた展示を行います。企業様には『事後防災』に軸足を置き、工場やプラントの操業再開に向けたソリューションを主軸に紹介してまいります。一般的には『事前防災』に向けた製品が多いので、期待していただきたいです」(佐藤氏)
 企業向け新製品の『避難者確認システム』は、カメレオンコードとスマートフォンカメラ、専用アプリを使い、従業員等の避難情報を自動的に収集・共有できる。災害時の混乱で錯綜しやすい避難情報を、自動的に収集・集計して共有化を図る。負傷者の救助や不明者捜索にも役立つ。
 「『カメレオンコード』は最大7兆6千億パターンを用意できます。専用の読み取り機が不要で、スマートフォンやWEBカメラなどの汎用的なカメラで離れた場所から高速・高精度な複数のコード認識が可能なので、数千人規模、複数の避難場所があるような大きな工場・プラントでも対応可能です。また、製造業では経験豊富なベテラン従業員の存在が大きいので、従業員の安否確認と適切な対応が、災害後の早期の操業再開に役立ちます」(佐藤氏)
 このほか企業向けでは『マルチデータ統合MAP』と『災害対策室ソリューション』も紹介する。『マルチデータ統合MAP』は、既存のGIS製品や企業システム、オープンデータ等の複数ソースのデータを一つのView(地図情報)に統合して表示できる。『避難者確認システム』のデータも活用可能だ。
 「マップ上に様々なデータを表示して、現場やオフィスの端末へわかりやすく配信します。有事の初動対応に向けた情報収集などの支援に役立ちます」(松村氏)。「グーグルマップのように、道路渋滞情報などのセンサー情報を地図に明示できるシステムですので、通常の業務の効率化にも役立ちます。風向やCO2、温湿度などの各種センサー情報や業務等のデータベースなど、通常業務に必要なデータを地図上で重ね合わせて確認することが可能です」(佐藤氏)
 さらに、「『災害対策室ソリューション』では災害対策室向けのICT設備からレイアウトの提案等、企業にあった災害対策室づくりを提案してまいります」(松村氏)
 一方、自治体向け避難支援コーナーでは『避難者行動要支援者名簿システム』を紹介する。市町村に義務付けられた『避難行動要支援者名簿の作成』を支援するシステムで、要支援者の情報に、民生委員等の地域情報を合わせて地図化できる。
 また、4K情報共有コーナーでは、『4K高所カメラ』とスマートフォンを使用した『ポータブル定点カメラ』、『タイムライントレーサー』、『テーブルサイド4Kマルチ表示システム』などを紹介する。65インチの4Kモニターを使ったデモなどが行われる予定だ。
 NECネッツエスアイは、ICT分野で培った技術力とノウハウをベースに、自治体向けを中心に防災分野へと活躍範囲を拡げてきた。「今回は特に企業様に向けて製造ライン復旧へのお手伝いができるよう、しっかり提案してまいります」(佐藤氏)

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