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放送記念日 Special Interview NHK 春口篤技術局長インタビュー

【2017年03月22日】

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新技術で最高のサービスをお届けできる公共メディアに
2020年を日本の技術を世界に示す好機に

加速する技術革新のスピードに対応しながら視聴者の生命・財産を守る
 NHKが4K・8K試験放送を開始した2016年は、熊本地震や台風10 号など多くの自然災害に加え、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック、伊勢志摩サミットや参議院選挙など、大きなイベントが続いた年でもあった。NHKは、公共メディアとしてこれらに向き合い、多くの経験を積み、知見を得た。そして向かう2017年度は3か年経営計画の最終年度。仕上げの年となる。 2018年の4K・8K実用放送、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、インターネットの活用、ネットワークセキュリティなど様々な課題について、技術面からどう取り組んでいくか、技術局長・副技師長の春口篤氏に聞いた。

コンテンツの充実で4K・8Kの普及を図る
 ――2017年度は3か年経営計画の最終年度となる年ですが、これまでのNHK技術の取り組みと今後の展開についてお願いします。
 春口 NHK経営計画(2015?2017年度)は、「公共メディア」への進化、2020東京オリンピック・パラリンピックに世界最高水準の放送・サービスを実現するための第一ステップとして位置付けています。
 これまでの主な取り組みとして、ワークフロー改革をめざしたファイルベースの設備を全国規模で整備しました。大規模災害のときにも、迅速で正確な情報を確実にお伝えするため、電源設備の充実などの放送設備の機能強化にも精力的に取り組みました。また、インターネットサービスの充実に向けて、放送をインターネットで同時配信する「試験的提供A、B」の検証実験をスタートしました。さらに、渋谷の放送センターは現在地で建て替えることを決定し、具体的な検討に着手しています。
 昨年8月1日に4K・8K試験放送「NHKスーパーハイビジョン」を開始し、12月1日には放送サービス高度化推進協会(A―PAB)も試験放送を開始しました。現在、A―PABと協力して受信機開発に必要な試験用信号の作成など、実用放送開始に向けた準備を進めているところです。
(続きは本紙2017年03月22日号で)

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