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電波の日 スペシャルインタビュー SG6議長 西田幸博氏に聞く

【2017年06月01日】

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▲ 西田幸博氏
(NHK放送技術研究所
 テレビ方式研究部 研究主幹)

 国際電気通信連合(ITU)の無線通信部門(ITU―R)において、第6研究委員会(SG6:Study Group 6)は、放送番組の制作から伝送、受信までのエンドツーエンド(end―to―end)を担当し、無線通信技術のみならず、映像や音声といったベースバンド信号の仕様や品質評価法の標準化も行っている。また、衛星放送や他の無線・有線伝送路を通した放送コンテンツの配信のための要求条件並びに放送コンテンツの制作から送出に渡る技術方式についてもSG6が担当する。視聴者が様々な伝送手段を介して放送コンテンツにアクセスし、多様な端末で楽しむようになった現在、SG6の役割は一層重要になっている。
 2000 年以降のSG6としては3代目の議長となり、アジア太平洋地域から初の放送業務を担うSGの議長である西田幸博氏(NHK放送技術研究所 テレビ方式研究部 研究主幹)に、国内での標準化活動および国際標準化活動、SG6の活動の状況や今後の展望、議長として心がけている点などについて聞いた。

国際標準化の影響の大きさを実感

 ――ITUに関わるきっかけと、その時にどのように思われましたか

 西田 ITUの標準化活動への関わりは、イタリア放送協会(RAI)研究所に派遣されていた1992年に、ハイビジョンの素材伝送用のデジタル圧縮符号化方式を検討するスペシャルラポータグループの会合があり、それに参加したのが始まりです。RAI研究所の方がグループの議長を務めておられ、日本からはNHKのほかKDD(当時)やNTTの研究所、フランスやドイツの研究機関やメーカーなども検討に参加していました。

(続きは本紙2017年6月1日号で)

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