情報・通信

SIM切り替えで通信可能 Cerevoとドコモ

【2016年08月10日】

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 CerevoとNTTドコモは8月2日、新商品発表会を都内で開催し、NTTドコモが開発した「ポータブルSIM」技術を含む「PSIM Suite」のライセンス契約を締結し、SIMを自由に切り替えて通信が可能なデバイス「SIM CHANGER⊿(シムチェンジャー・デルタ)」をCerevoが開発したと発表した。「PSIM Suite」は、NTTドコモが2014年6月に世界で初めて開発した、端末側でSIMカードの抜き差しをすることなく電話番号の切替が可能な「ポータブルSIM」技術に加え、端末側に「psimproxy」を挿入するだけで「ポータブルSIM」と接続できる技術を含むライセンス。同ライセンスを活用した初めてのデバイスとしてCerevoが同製品を開発した。「SIM CHANGER⊿」は、SIMカードを最大4枚装着でき、スマートフォン上のアプリから最大4枚のSIM情報を自由に切り替えて利用できる。例えば、各国の事業者ごとのSIMカードを同デバイスに装着しておくことで、海外渡航の際に、各国の事業者SIMカードにスマートフォン上のアプリから手軽に切り替えて利用できる。同製品は市場性の確認を目的として、2日から「Makuake」でクラウドファウンディングを開始し、2017年3月から同デバイスを発売する予定。
 本体サイズは縦50・8ミリ×横80ミリ×高さ45・8ミリとコンパクトで鞄の中に入れておいても場所を取らない。
 3400mAhの大容量バッテリーを搭載し、1回の充電で約30日の連続利用が可能。発売価格は先行販売の限定200台が1万800円(税・送料込み)。一般販売時の価格は1万5000円前後の予定。
 Cerevoの岩佐琢磨社長は「当社はこれまでプロジェクタ搭載の可変型ホームロボットなど尖った製品を開発してきた。当社ではグローバルニッチ市場をターゲットに53カ国で製品を発売しており海外売上比率が高い。1製品の開発に約10ヵ月を要し、年間13商品を世に出している。今回、NTTドコモの基本技術を製品化して市場投入する。『SIM CHANGER⊿』は4回線のSIMを切り替えるデバイスで、端末にブリッジカードを挿して専用アプリを起動することによって、無線でSIMカードを切り替えることができる。ナノSIM2枚、マイクロSIM2枚で最大4枚のSIMカードが使える。また、差し替えることなく、1枚のSIMカードを複数のスマートフォンから使える」と話した。
 NTTドコモの移動機開発部の徳弘徳人部長は「当社ではパートナー企業と協力して、今までにない新しい価値を提供する『+d』に取り組んでいる。『PSIM Suite』は、SIM情報をデバイス間で送受信できるようにするポータブルSIM技術で、他社にも使ってもらえるようパッケージ化しライセンス提供することにした。ポータブルSIM技術とは、SIMの情報を格納した親デバイスから、子デバイスにSIM情報を送信する技術。スマートフォンとSIMは元々、1対1の関係だったが、複数を切り替えて使える技術になっている。今回がライセンス提供の第一弾デバイスとなる。かなりエッジの効いた商品で、当社だけではこのようないい製品はできなかったと思う。他社にもライセンスを提供するため、専用のWEBサイトを開設した」と語った。

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