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OKIデータが国内販売戦略説明会

【2016年09月05日】

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   ▲ 栗木清取締役国内営業本部長

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     ▲ 森孝廣国内営業副本部長

 OKIグループのプリンター事業会社OKIデータ(東京都港区、波多野徹社長)は、8月30日にOKI虎ノ門本社(同)で、栗本清取締役国内営業本部長、森孝廣国内営業本部副本部長が会見し、提供を開始した新サービス「COREFIDO3S」(コアフィードスリーエス)のねらい、OKIデータの国内販売の状況などを発表した。
 OKIデータは、ビジネスLEDプリンター・複合機で5年間無償保証を実現した「COREFIDO」(コアフィード)をさらに進化させ、複合機の導入・消耗品コストを削減する「COREFIDO3S」(コアフィードスリーエス)と、「COREFIDO3S」に対応したA3カラーLED複合機4モデルを発表した。
 新モデルは、8月上旬より出荷を開始した。4モデルで年間4000台の販売を見込んでいる。
 「COREFIDO3S」は、これまでのCOREFIDOシリーズで実現している5年間無償保証、メンテナンス品5年間無償提供、メンテナンスバリアフリー設計・クラウドメンテナンスプラットフォームによる保守・メンテナンスコスト削減に加えて、新たに複合機の導入コストと消耗品コストを削減する「消耗品バリューサービス」を実現した。「消耗品バリューサービス」は、購入から5年以内で上限本数内の消耗品(トナーカートリッジ・イメージドラム)を必要な時に届けるサービス。
 同社通常モデル「MC883dnwv」を導入し、消耗品を都度購入する今までの購入形態と比べて、大幅に導入・消耗品コストを抑えることが可能だ。また、購入の手間やストックスペース確保が必要無くなり、TCO削減に貢献する。さらに、ユーザーの希望に応じてリース契約を行うことで、本体導入コストと消耗品コストを含めた月々の利用料金を定額化できる。
 今回発表したCOREFIDO3S対応モデルは、「MC883dnwvバリューSタイプ」、「MC883dnwvバリューMタイプ」、「MC883dnwvバリューLタイプ」、「MC883dnwvバリューXLタイプ」の4モデル。それぞれのモデルごとに消耗品の提供上限本数が設定されており、ユーザーの利用状況に合わせて最適なタイプを選ぶことができる。栗本氏は冒頭、次のように話した。「今の業界環境においてOKIデータがどういう戦略で国内市場を攻めようとしているか説明する。OKIデータのビジョンは『当社の技術(LED等)が活きる領域と市場への重点化を行い、差別化したユニークな商品・サービスを創造する』である。当社の技術LEDというのは当時の日本電信電話公社が初めてIBMのレーザー方式に対抗して、LEDを光源としたプリンターを作ろうとスタートし、その技術を沖電気工業が受けて始まった技術のベースになるもの。LED技術にAI・IoT技術を積極導入し、他社にはないLED技術をコアに持っているOKIデータならではの個性的な装置を展開している。小型化を私どもは追求し、高メンテナンス性、専用機化を実現。一般的なオフィスだけではなくインダストリーな市場、各業種特有の市場の需要のニーズに応えている。また、それに伴うサービスを開発している」と述べた。
 国内業績推移では、OKIデータは、2008年10月には日本で初めて5年間無償保証を実現した「COREFIDO」を投入。2009年には菅野美穂を使ったテレビCMをスタート。市場はそれほど伸びない中、2009年度は前年度比で対象機台数2倍、対象機粗利1・6倍、第3四半期シェア10%を実現したという。「国内ではこの時点から売り上げが100億円プラスとなった。15年度は国内で増収を果たした」(同)。
 日本のプリンタ・複合機市場は、台数・金額とも縮小。台数はカラー複合機のみ微伸長。金額では70%以上をA3カラーMFPが占めているという。OKIデータは、昨年7月にA3カラーLED複合機(プリンター・複合機のダウンタイムを大幅に削減する新サービス「COREFIDO3」対応の第1弾商品として、「MC883dnwv」「MC883dnw」「MC863dnwv」「MC863dnw」)を投入した。
 そして、同社が2016年度国内方針「成熟市場での持続的成長」として打ち出したのは、オフィス市場では▽国内最大セグメントであるA3MFPを成長エンジンにすること▽得意領域であるプリンタ強化(今秋、新製品を投入予定)―である。新商品・新サービス投入を推進する。注力業種市場では、デザイン・流通・医療・文教市場に特に注目し▽業種特性にあった商品アレンジ▽OKIグループの大判プリンター事業会社OKIデータ・インフォテック連携による商品提案力強化―を掲げた。
 「OKIの強みは、LED方式であり、(1)コンパクト(2)シンプル構造(3)高耐久/長寿命(4)高精細印刷(5)高い媒体対応力―が強みである。成熟市場での持続的成長へはこれをさらに進化していくことがキーワードになる。メーカーと営業部隊が一緒になっている会社であるOKIデータならではの特長を出す」(同)。
 加えて「革新的な商品が出来にくい業界環境の中、2016年度第1四半期は対象市場(SFP+SIDM+プリンタベースカラーMFP)は約17万台で前年同期比6%減のところ、当社はローエンドカラーA4SFP終息により、一時シェアを落としたが、主力A3カラーSFP伸長でシェアを回復した。カラーSFP(A3)はMFP拡販の相乗効果や業種での拡販で、シェアがアップし3位の射程圏となった」としている。
 そこでキー商品として掲げたのが「COREFIDO3S」と「MICROLINE VINCI」(マイクロライン・ヴィンチ)だ。
 次いでMC8シリーズ(A3カラーMFP)新商品・新サービスモデルについて森氏が説明した。
 同氏は「従来の複合機は、高機能での集約化、カウンタ方式(消耗品+保守費用)で『メーカー依存型の使い方』である。これからの時代にあった複合機はOKIの複合機の特色であるコンパクト、簡単、安いという低コスト構造がポイントである。最適機能での分散配置で負荷を分散化。ダウンリスクが低くセルフメンテにつながる。買取方式で消耗品費用のみ発生し、保守は5年間無償保証。しかもビジネス品質でいわばOKIデータは『ユーザー自律型の使い方』ができる。他社と異なる価値訴求を行い、プリンタ/複合機の運用・管理は業者がやるものではなく、ユーザー自身でもできるという考え方だ。そこで新商品のねらいは品揃えを増やし、提案できる顧客層を広げること、多様なチャネルで売れるようなユニークな提案をすることだ。具体的には『MC843dnw/843dnwv』の商品特長は低価格MFPでプリンタ感覚で売り買いできること。ねらいは学校・病院等の特定市場。2台目増設需要。プリンタアップグレード。MC843は、ITチャネル(大学・量販・EC等)は好評だ。次のポイントはCOREFIDO3S(消耗品バリューモデル)。商品特長は中高PVのカウンタ機層への新たな提案だ。ユーザーメリットはTCO削減。個別に5年間のコストシミュレーションを提案している。一括でリース契約ができ、消耗品を使い切るまで月額定額である。そして販売側のメリットもカウンタ機と異なる旨みがある」と説明した。
 そして、すでに新サービス「COREFIDO3S」の評価を受けているとし『多様なディーラーからの受けが良い』という。新規開拓活動では14社中13社で同社MFPの新規取り扱い意志があったという。事前のユーザー調査でも約70%の許容度だったという。
 印刷やデザイン市場などのプロフェッショナル向けLEDプリンタの新ブランドが特色トナーでデザインの幅が広がる「MICROLINE VINCI」。デザインの幅が広がると好評という。新しい表現を実現する特色トナーでは、プロセスカラーに加え、新たに白トナーとクリアトナーに対応。1台のプリンターで白とクリアをユーザーで入れ替え可能だ。A3ノビや長尺用紙に対応。様々な大判のラフも余裕で出力できる。ある飲料メーカーのパッケージデザインを展開する会社からはペットボトルにおいて『透明フィルムに〝白〟をプリントできるプリンタが不可欠だった』。VINCIで、パッケージデザイン制作のワークフローの業務改善が図れた」とのことだ。このほかゴルフボールのパッケージに欠かせないアルミ蒸着紙へのデザインに特色印刷(白版印刷)の機能が貢献したという。文具メーカーや化粧品メーカーへの導入事例も出てきた。
 また、OKIデータ・インフォテックは、大判インクジェットプリンターの日本市場向け商品として、独自の低臭気ソルベントインク「SXインク」搭載54インチ対応のエントリーモデル「ColorPainter E―54s」を発売した。ColorPainterシリーズに新たなSXインク搭載モデルを加え、商品ラインアップの強化を図った。新商品は、10月下旬より出荷開始の予定で、年間200台(国内)の販売を見込んでいる。
 新商品「ColorPainter E―54s」は、上位モデル「ColorPainter M―64s」(64インチ対応)および「ColorPainter H3―104s」(104インチ対応)で高い評価のあるSXインクを搭載しつつ、導入コストを抑えたエントリーモデル。
 低臭気によりユーザーの作業環境を改善するSXインクは、広色域、高発色、高濃度、高耐候性および低ランニングコストも実現し、カーラッピングや電飾など屋内外の幅広いアプリケーションに活用可能だ。

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